今日晩ご飯を作りながらラジコで昨日のシゲ部を聞いてて、「人に影響されてばかりで自分から趣味を見つけたことがありません。どうやって趣味を見つけてますか」っていうメールが読まれていて、えっいいんじゃない? って思った私です。
「話を合わせるためだけに○○を履修する」っていうんじゃなくて友達にこんなんあるんだよーって話を聞いて、触れてみたら面白くて好きになったっていうのは「触れてみたら面白かった」っていう時点ですごい自発的だと思う。
わたし自発的に見つけた趣味ってまじで「読書は楽しい」と知ったことと第1次フィギュアブームぐらいじゃないかな。あとは大体いろんな人の影響を受けていると思う。
「友達のオススメを聞く」一番いい点としては「絶対自分じゃ触れに行かないコンテンツに対して『そんなに面白いものがあるのか』と知ることができる」点。加齢とともに自分の好みが狭まっていくし頑固なラーメン屋の店主みたいになるし食べたいものと食べられるものしかなくなって、とにかく縮小再生産になってしまう。刀剣乱舞の鶴丸風に言うと新鮮な驚きがないと心が死ぬんだよな。
自分の話をするけど、わたしの今ジャンルは現場が大体死んでいて、映像ものがちょっと今長時間見られないので本と文房具界隈です。万年筆のインクは初めに影響を与えた人はもはや分からないけど今はとのりむのオンラインイベントとかべちょりさんとかきれいなインクを使い分けている人の影響は絶対受けている。
インク界隈にとどまらず大体のルーチンがある。
自分もこういうことをやってみたいと思って、実際やってみて、自分に向いている、好き、楽しかったからまたやりたい、よくわからなかったからもう1回試してみたいと思ったものが2回目に進める。
やってみたけどそんなにいいものではなかった、楽しかったけどこれを体験するのは1回でいい、というのは少なからずある。打ち止めになって宙に浮いたお金は次の新しい体験に使われる。自分の興味の分布が分かる。
いろんなことを体験したいけど、遠征時じゃないとできないこととかもたくさんあるので生きる楽しみになりますね。コロナが落ち着かない限りは日常も戻ってこないわけですが。
そうやって「自分が好きなもの」を増やして一方で「これは趣味に合わんからいらん」という取捨選択ができる人生が送れたら幸せだなと思います。
他人の人生を生きてみたいときは読書がいい。イケメン若手俳優の人生も大量殺人鬼の人生も音楽を志す高校生の人生も追体験できる。
ちなみに本関係ではそういう「友達のオススメ」を聞かずともいろんな本を読める方法があって、
「これ面白かった」っていう作者の作品の過去か未来にさかのぼる
本屋に行ってその作家の本が置いてある隣の本を読む
図書館にいってなんかピンときた本を手に取る
っていうまあそういうものすごく地味なローラー作戦です。でもこれは「はずれを引いても泣かない」ができる人向けで、「面白い本をできるだけたくさん読みたい」っていう人は「信頼できるレビュアー(プロアマ問わず)」を探すしかないですね。でもなかなか難しいので、自分の好みを知って時々冒険する、ぐらいがいいと思います。
とりあえず全人類金星特急を読んでほしい。