ふたりの距離の概算というからホータローと千反田か思った。
ホータローがマラソン大会の間たらたら走りながら「古典部の新入部員は何故急に辞めるとか言い出したんだろう」とかいうことを考えながら、新入生歓迎会から今までを思い出したり人との距離感を考える。
「大日向が辞めるといった理由」の千反田の予想がえらいかわいかった。
話の展開的には「ただ走るには長すぎる」と「とても素敵なお店」が好きだ。
「ただ走るには長すぎる」は遠まわりする雛の「心当たりのあるものは」っぽい。
好きだー。
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ふたりの距離の概算というからホータローと千反田か思った。
ホータローがマラソン大会の間たらたら走りながら「古典部の新入部員は何故急に辞めるとか言い出したんだろう」とかいうことを考えながら、新入生歓迎会から今までを思い出したり人との距離感を考える。
「大日向が辞めるといった理由」の千反田の予想がえらいかわいかった。
話の展開的には「ただ走るには長すぎる」と「とても素敵なお店」が好きだ。
「ただ走るには長すぎる」は遠まわりする雛の「心当たりのあるものは」っぽい。
好きだー。
ゲーム開始直前ぐらい。明彦と美鶴あたりが主人公です。
ゆかりっちとかガキ先輩とかコロマルはでてきますがテレッテ以降の人々は出てきません。
これが出たのがペルソナ3が出た当時なんですが、P3Pハム子アナザー明彦ルートのような、そんな感じ。
明彦が実に肉彦であほのこです。ときめきます。
明彦・美鶴の1個上で、春に卒業したばかりのボクシング部の女マネージャーというのが大きく関わってきますが、この人が影時間に適応してたり10年前の爆発事故で弟を亡くしていたり色々ハム子を彷彿と……!
海牛に行きたくてうずうずしている美鶴先輩が可愛いです。「君か。おかえり」って迎えられたいです。
美鶴先輩可愛いです(2回言いました)
あとファルロスっぽいのが出てくるんだけど脳内で音声出力されてる。そこだけ読むのがやたらと遅い。
フルボイスで流れるぐらいのスピードになってる。
よいノベライズだった!
ユウキがやばい子のターン! 色々とめまぐるしいターン!
冒頭でユイカが「とんでもない発想するやつがいる」って言ってたけど実際とんでもないよ!
いや読み始めたらカイがコンビニでバイトしててどういうことだ! って思った。
なんかいろんな人の視点が変わったり隠されていたことがぱたぱた明らかになった。目まぐるしい。
「……あんたは、悪い女になるだろうなぁ。十年後にはきっと、酒のような」
「褒め言葉と、取らせていただきますわね」(P107)
カイもワインになるのか! そりゃ悪女だ!
ユウリとテオーデリヒもバカで可愛いんだけど誠と九尾堂がいいな! 超好きだな!
だからあなたはろくでなしなのよ!
「もう百年経ったのね。待たせてしまったのね」
「ええよ。また逢えたから。……いろんな人を傷つけたのも、いろいろあったのも、ほんとにもうなんでもええんじゃ。九尾堂、わしは今ここで死にたい」
「しかたのないひと。だめよ。私はひどいのよ。私にあなたがたりないの。あなたがいやでも、にげられないの」
「ああ、わかっとる。わかっとるよ。」(P203)
大正時代の日本っぽい感じの別の国の和風ファンタジーです。退魔ものですが陰陽師方面ではなく異能系っぽい。
封殺鬼かオーラバかといわれれば初期オーラバです。古い例えです。あとアンゲルゼが同じカテゴリに入ってる。
55年前、西の大陸の沙漠を皮切りに世界各地で星が落ち穴が空いた。穴からは後に《影》と呼ばれる、人の強い感情を好み心を喰う異形が這い出した。世界で唯一人口密集地で穴が空いた天明国では影の対抗手段が発達し、影を破壊する能力は血で受け継がれることが分かり、巫と呼ばれ重要視された。
物語の舞台は天明国につくられた治外法権の人工島にある、遊郭が集う歓楽街「胡蝶街」。胡蝶街の遊女は舞を舞うし音楽も奏でる。しかし客はとらない。彼女らは影を封じる巫(かんなぎ)であり、胡蝶街は天明国で最も巫が住まう街なのだ。
胡蝶街一の巫と名高い少女天花は、花祭りで7年前の祭りの時姿を消した幼馴染みの月長と再会する。
同じ頃大陸からやってきた影にとり憑かれているという皇子の護衛を依頼されることになるのだが……。
物腰穏やか系敬語眼鏡もえ(ろくでもない発言だ)
幼馴染みの恋はいいなあ! 再会を喜ぶとか幼き日の恋心に幼い願いとか狂おしい燃えるような恋とか。
天花と月長の会話あれこれが、なんでもない普通の会話なのになんかしんみりしてきてせつない。
端的にいうときゅんきゅん! なのである。7年前の天花の願いとかもろきゅんきゅんなのである。
あらすじ的には「開幕」なのでシリーズなのだろうか。
アイリスは一冊完結が多いしこれはこれでおいしく完結しているのでこれで完結でもいい。
ああでもヴィートさんについてはもうちょっと詳しく! と思う。
長い長い時を経て残った美しい壷をこの手にしたとき、わたしはその壷の見た目と同時に、壷が愛されてきた時間の長さを思うんですよ。ほんのわずかな修復の痕や、作り直された箱。そういうものは傷ではなくて、美の一部です。愛された時間ぶんの美しさが加わって、この壷はなおさら美しくなった——そう思うと、わたしは本当に嬉しくて、嬉しくて、たまらなくなる。
(P90)
サスペンスちっくな学園モノ。
野々宮はある日完璧で謎多きクラスのアイドル月森葉子のノートを拾った。そこには「殺しのレシピ」と書かれた小説のような謎のメモが挟まっており、「人を殺す方法」が幾通りも書かれており中には偶発的なものに頼っているものや稚拙なものも多くあった。「あの」「完璧な」月森葉子がこんなものを一生懸命書いているのか? と、野々宮は動機や相手を想像する。日々がつまらなく感じる野々宮にとってそれはとても刺激的なことだった。
そしてしばらくしたある日、月森葉子の父が交通事故死する。クラスメイトの近親者の死を悼む者ばかりのなか、野々宮は殺しのレシピの中にあった「自動車事故に見せかけて殺すレシピ」を思い出して興奮せずにはいられなかった。
ワインよりオレンジジュース派だよ! ワインはいい。ワインはいいがオレンジジュースのストレートさはやばい。
話の大筋にがっつり絡むことなくオレンジジュースの出番は終了するがやばい。
月光がただのラブコメなら読むことはなかったと思うのでワインあってのオレンジジュースである。
月森と野々宮は天才とか天才に触れた人とかそんな感じではあるけど、なんかまっすぐだよね!
イラストマジックのせいか虎南刑事はP4の足立刑事で変換される! 足立ードジッ子+軽薄さ。黒さ据え置き。
元女中の老婆タキによる追憶。
タキさんは以前に「タキおばあちゃんのスーパー家事ブック」という本を出した。これが結構売れた。
出版社からはエッセイを出しませんかと言われたが、もっと書くことがあるんじゃないかとタキさんは自分が10代前半の頃から女中として勤めていた屋敷の話を発表するあてもなく書く昭和初期の頃。
主にはタキ14歳のときに出会った時子、後の平井家の奥様と平井家の女中タキの話。
甥っ子の健史がタキさんの勝手に読んではひとことふたこという。
二・二六事件があったころがそんなに平和なわけないじゃないか。おばあちゃんボケちゃったんじゃないのという。歴史でしか知らない人がその時代を生きた人に偉そうに、とか思った。自分で置き換えたら「100年に1度の不況だの派遣切りだのリーマンショックだのあった時代にそんな安穏と生きてたの? 本当に?」って言われるようなもんじゃないか。
転換点はやはり戦争だった。
節々で出てきてはしたり顔な健史にいーっとなりつつ読んだよ。あと平井家の息子がだんだん育っていることに時間の移り変わりを感じた。
わたしロードムービー読むのはこれが3回目ぐらいなのにトシがあの2人の子どもというのを初めて知った!
「共通の友達」とか書いてあるのにな。
→辻村深月ワールド人物相関図
ちなみに単行本版と違い1本が新たに収録され1本が書き下ろされ、既存作品も結構加筆修正されてるように思う……。
トーキョー語りはゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 を学生にしたみたいな……違うような。「ルサンチマン」という単語がナチュラルに出てくる辺りがあれだなあ。
小学生二人の逃避行が好きだ。道の先はいかにも充っぽい。改めて充っぽいと思う。
「街灯」でタカノが行ったのは深月の家だと思った。いいなあ。
「ロードムービー」ほか既存作品はどちらかといえば「冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフの要素が強いので、冷たい後者未読の場合はそちらから読むことをおすすめしたい。
竹宮ゆゆこ新作。
「大学の時疎遠だった人と卒業後話をするようになり『なにそのだいがくせいかつ!』」って思うような感じが再び。
「わたしのときはそんな生活じゃなかった」っていうのと「あったあったそういうの」っていう二種混合。
ちなみに私の時は宗教ではなくエステでした……。
香子は光央限定ストーカー気質の重い女の子どことなくベイビィ・LOVEのせあらか……と思うなど。
いや香子のほうが期間長くて気合入りすぎなんですが。一途といえば聞こえはいいですがただの迷惑だよなあ。
おまけんで阿波踊り踊り始めてて笑った。うむ浮いて踊るのがコツです。
慣れてくると指先も綺麗に見えるようにするといいと思います。
リアル高校生1がこれを読んで「大学って楽しそうだなあ」とか思っていざ進学してみて現実との落差にウボァとなる展開もきっとあるはずだ。わたしが「天使なんかじゃない」を読んで高校生活に夢とか期待とかそんなものを抱いたように。
幽霊ってなんですかーとか千波かわいいとか千波何者だとか思いつつ続きは春予定。まだまだ先だなー。
楽しみだなー。2次元君の名前がユヤタンみたい2だと思ってすみません。