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小説家ぶー子イギリスを行く 別冊付録:ぶー子のスケッチブック

10年前のイギリス旅行記である。
パソコンを使ってイギリスから日本へ旅行記を毎週届けていたらしいのだがそこは10年前。とても時代を感じる。
例えばこれ。

「今回ぶー子さんにやって頂くのは、インターネットじゃありません」
「へ、違うの?」
「違います。現在(97年9月)の時点で、インターネットで海外からメールばかりか画像まで正確に送るのは、はっきりいって難しいです」
「……うそ」
「ほんとです。みんな試行錯誤してる最中なんです。ですから今回は確実さを優先して、コンピュータサーブを経由してニフティを使ってやり取りすることに」(P12)

恐怖の報酬日記@恩田陸ではそうでもなさそうだったんですがこっちは「イギリスのごはんは不味い。まじやばい」って感じだった。

桜庭一樹読書日記に書いてあった野性時代の特集の撮影は最初グラスゴーでする予定だった、というあれ。
あのグラスゴーがちょろっと出てきて、ロンドン在住日本人の人に

「あーんな何にもない汚い街に何しにいくわけ?」
「あそこはスコットランドの恥部って呼ばれてるんだよ?」(P121)

といわれていた。そうなのか……今はどうなのか今度ガイドブックを覗いてこよう。

共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 1 (1) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

漫画はカテゴリ作ってないのでここで……
裏表紙曰く文化系まったりハイスクール4コマ漫画。内容的にはオタク寄り。
私立高校の図書委員及び図書室がメインで、能天気天然馬鹿キャラとか
黒幕とか寝言で上上下下左右左右BAを寝言で叫ぶ人とか水酸化ナトリウム擬人化萌えの人とか真面目堅物時々眼鏡っこ(だが時々自分に酔う)とか。(注:男女比は1:1です。
大分ツボにはまったのでキロク。2巻は来月。

東京・地震・たんぽぽ

地学科のある大学院に進んだ友人はある日こんなことを言った。
「16日に東京に大地震が来るんだって」
そんな噂はしょっちゅうあるしその話を信じたわけでもない。自分が実家帰ってる間に新幹線に乗っている間に地震が起きて脱線して死ぬかもしれないけど。まあ選択してみると実家に帰ってだらだらと過ごし運命の日、16日。

お昼前、関東地方で地震発生。M6強。死亡者怪我人多数。火災も発生している

200ページぐらいの本に14人の話。1つ1つの話はとても短いです。
怖い話だ…… ホラーという意味ではなく色々と考えさせられる。
私が住んでいるところは南海・東南海地震が起きたらまず被害は免れないだろうなというところです。
その瞬間私はどうしてるんだろうなあ、とか。
この前南海地震が発生、津波がやってくるとしたら水位はどこまでかっていうプレートが貼ってあるのをちょっと前に見ました。その辺は土地が低いし海も近いのでまあ当たり前なんですが、水位は私の胸よりちょっと上ぐらいを指してました。びっくりしたというかそらもう死ぬわーとか思いました。

タイトルの東京・地震はともかくたんぽぽは何かと思ってたんですが……
たんぽぽは根の張り方が凄いから(ちょっとぐらい引っ張っても抜けない)災害が起きても復興させて生きていく強さみたいなものかなと思いました。

でもついのすみかとかどうでもいい子は緩やかに滅びゆく世界って感じだなー

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

久しぶりに再読。

「階段にすりこぎ。裏手の道に油。アー・ユー・オーケー?」
「メイビー。……なんだかなあ」 (P69)

脳内のあの男だ……と前はするっといったところでがっと転ぶ。おお……

メイビー
そのころキムタクが主演していたドラマでこの台詞を連発していた

桜庭一樹日記P118脚注

ぽろぽろドール

誘惑に負けて図書館で借りてしまいました。
借りて10日間ぐらいは表紙で満足してた。

えろい。えろいっつーか淫靡。
人形に魅せられた狂気と紙一重だったり、人形が救いとか手助けとかの人たちの短編。
「手のひらの中のやわらかな星」とかに出てきた「lico」なんですがこれブライスかなあ?
ニュースの特集でやってた「大人のための着せ替え人形」でしか知らなくて、今公式見てる。

licoの特徴

なにしろこの人形はせいぜい5頭身しかない。かなりデフォルメされた体型をしているし、目もやたらと大きい。リカちゃんやバービーと身長は変わらないが、頭がとても重そうだ。マンガの中から出てきたようなつくりになっている。手足はばかみたいに細く、とても自分の力で立てそうにない。(48p)

「手のひらのやわらかな星」の咲子はそのまま冬馬と友達になることはなかったと思いたい。冬馬踏み台にして別方向に歩き出してたらいいなあと思う。友達ではなかったけどきっかけとなった人ポジションでひとつ。

「めざめる五月」よりも「ぽろぽろドール」のほうがえろいのは上だと思う。22?23ページの辺り。
つか「めざめる五月」はどことなく加納朋子/コッペリアだ……

「サナギのままで」は製糸工場・女工とかから産業革命?野麦峠?大正時代?とか思ってて戦争は第一次か日露かその辺と思ったけど英霊とかは何か第二次っぽい雰囲気。
豊島ミホでこんな時代がかった話はちょっと新鮮だと思った。

「きみのいない夜には」は一番予想外の展開をし、予想外の終わり方をした。
これが狂気度一番高いかなあ? でもこれが一番好きだ。

「僕が人形と眠るまで」はタイトル見た時点でラストは死亡エンドかなと思った。ラストはどっちなんだろう。世界が好きだったとか過去形で、走馬灯っぽいし、

これ読んだらコッペリア再読したくなった。同じく人形に恋をした人の話。

コッペリア (講談社文庫)

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「人形」がメインになってる小説なんかあるかなあとか思ったら妙にRoman漫画版が読みたくなったのでUJ公式へ(注意:音楽が鳴ります)
さあ往っておいでとえいえんの冬に抱かれて眠る私の子だけでやばい。
音楽つきだったら多分死んでる……

書店繁盛記

去年どこかの新聞でインタビュー記事を見かけたので借りてきてみた。
ジュンク堂で働く人の、書店現場からの声。
「若い書店員へ」のところは読んだ覚えがあるんだけどどこで見たんだろう。
ポプラビーチでは読んでないし、この本を立ち読みしたという覚えもない。
となるとどこかの新聞系で引用されてたか、ぐらいなんですが。

私の「本」整理術

この手の本はついつい手に取ってしまう。そんなものあるはずがないのに!
1人4ページ、49人の本との戦いぶりを披露している。
結構古い本で(94年製)書いている人はほぼ知らない人ばかりだ。終戦後とか定年とか研修室とかが割と出てくるので大分高年齢の人だったり大学の先生が多そうだ。

音楽を紹介するという仕事柄、資料を山のようにあります。毎日キノコのように床から生え育ってくる感じです。それをあっちに動かしたり、こっちに下ろしたり、資料の養育係というか、お仕えして暮らしている感じです。効率よくお仕えするためには、ずぼらを返上して自称「整理の鬼」と化さざるをえません (P128)

「本好きの人生は蝸牛と一緒だ。本を抱えて重みにつぶされ動けなくなる」と父が言った。本は魔物。業である。 (P163)

ハンプティ・ダンプティは塀の中 (ミステリ・フロンティア)

「日常の謎」ただし学校の日常ではなく、会社の日常ではなく、留置所の日常。
連作短編なのですが2話と4話が好きだな。ついで1話。
登場人物の名前が何故か皆カタカナなので(日本人ですが)それが読みにくかったかな。
面白かったけど好みからはちょっと外れる感じ。

工事現場のおっちゃんステキ!
「学がないもんの?」とか言ってるけど冷静だ。よく見えてる。年の甲か……
それなら親父の所業もちょっとは納得できるぜ。

■本の旅人9月号
森見登美彦コラム:1ページ×3本。私の文房具・犬・おもちゃ(レゴ)

夜明けの縁にさ迷う人々/小川洋子は読んでみようと思います…
(インタビューがあった。

■波9月号
2007年の巴投げ(北村薫1950年のバックトス評)桜庭一樹
長編かと思ったら23編入ってる短編集のようだ<1950年?

asta*が失踪したー。
あれぽろぽろドールの書評が入ってて、読み終わったら見てみようと思ってたのだ。

■日経エンターテイメント10月号
桜庭一樹読書日記関係のインタビュー1ページ。
最初は9月号が棚にささってて、そっちには青年のための読書クラブの小さい紹介が載ってて
これか?とか思ってしまった。

■パピルス14号
阪急電車/有川浩
すげーだめんずだ……DVだ……

カバー/桜庭一樹
書いてあることは読書日記もあったようなことだった。
古本屋の前でぱしゃっと。

■別冊カドカワ
「地球で最後の日」/桜庭一樹
吉井和哉という人(良く知らない)の特集号で、この人のアルバムをイメージに書いた短編。
iPod片手にヒッチハイクで旅立ったりしていた。

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