カテゴリー「 読了 」の記事

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花が咲く頃いた君と

表紙的に春の話かと思ったらいきなり夏休みの話で始まった。ちゃんと「桜」の話もあります。えろい話もあります。行為の描写があったりで(それがメインではないのでさらっとはしてますが)青空チェリーは未読で、そっち方面は初めてだったのでびびった。
サマバケ96はザ・リア充。
椿の葉に雪の積もる音がするがなんか駄目だ。というても「悪い」の意味の駄目ではなく、印象に残った話をあげるならこれとサマバケなのだ。ごはんの準備している時のじーちゃんの肩身狭そうとか居心地悪そうな感じがあれだなー。しゅーんとする。

テーマは「失われていくもの」かなあとか思ったり。春っぽい。

みえない未来相談室。—すきなコトを仕事にする方法 (14歳の世渡り術) (14歳の世渡り術)

14歳の世渡り術というシリーズの中の1冊です。
本来は10代前半の子をターゲットにした本だと思いますが、就職活動を目前に控えた人にもいいんではないかと。
10代の自分が思ってた「働くということはー」とか「一人でも生きていけるように頑張ろう強くなろう」とか「自分が嫌いすぎる」ということに対して社会人になった現在「そういえば○○とか言ってたけど××だよねー」「おとなになるってこういうことだ」というエッセイ漫画的な本。

そういえばおとなになったらもっとちゃんとしてるもんだと思ってたなあ。高1のときすげーお世話になった国語の先生と今同じ年になったけど、凄い先生だったんだなあと改めて思います。

「恐怖の報酬」日記—酩酊混乱紀行 (講談社文庫 お 83-6)

以前単行本版は読んで二回目。文庫版には横浜札幌沖縄のビール工場編も含まれています。

「私はいかに飛行機が嫌いか」というのと小説の話、酒の話、食べ物の話。

イギリス・アイルランドにはどんなところがあって、とか現地の人と触れ合ったりとかというのは少ない。写真はほぼない(本文下に白黒でプリクラぐらいの大きさのものがちらほらあるぐらい。
イギリス・アイルランドはどういうところなのか知るためのエッセイではなく、恩田さんがどんな人でどんなことを考えるのかが分かるエッセイだと思います。

土産物屋では、ミステリーサークルの絵葉書をいっぱい買い込んだ。人為的なものにせよ、宇宙人の仕業にせよよ、よくまあこんなヘンな模様を思いつくものだ。(P130)

去年ぐらいに「ミステリーサークルは僕らがこうやって作りました」っていうのテレビでやってたなあ。作成方法については忘れたけど「なんて夢がない。今更言わんでも」とか言ってた覚えがある。

※写真についての余談。
プリクラぐらいの大きさと書いたけど私は1シート12枚だか16枚ぐらいあったころのプリクラしか知らないので、現状に沿ってなかったらすんません。プリクラなんてもう何年もやってねー。

リトル・バイ・リトル

淡々とした日常を小説にしてみましたという感じ。本当に何も起きない。なので起伏ある話が好きな人には地雷になると思う。

ちょっとだけ、キリのいいところまで読むつもりが最後まで読んでしまいました……
なんかこう、友達の話を聞いてるみたいな本だ。ほーそれでーそれでー、と話を聞いてるうちに読み終わってしまった。

「時々、怖いんだ」
何がですか、と水面のほうを見たまま聞き返した周の横顔は暗闇の中でわずかに遠く見えた。
「いろんなことが全部、何もかも。翌朝のバイトとか人込みとか、することがない平日や、眠る前とか」
「怖いとき、どうするんですか」
「死んだみたいに目をつむってじっと我慢してる。そうすれば、いつかは通り過ぎるから」

(P148)

野性時代収録。何か面白かったので書いておく。
僕(山田)は東京の大学の院生2年目である。理工学部応用化学科生体分析研究室の飲み会で、北海道からやってきたゲスト研究員である斎藤恵(院生1年目・人妻・小柄)と喋っているところから始まる。

「北海道ってのは確か……」
懇親の飲み会で僕は言った。ちょうどビールを一杯飲んだところだった。
「大晦日になると、クマが玄関にアラマキジャケを置いていってくれるんだよね?」
(略)
「そうですね、お歳暮みたいなことらしいですよ」
「へえ、いいなあー」
「春にはハチミツも届けてくれますよ。秋にはどんぐりも」

なんだこの「愛媛の家庭にあるという2つ目の蛇口」的小話は!
こういうのがとてもすきなのだ。この後美味しいどんぐりの話になるんだけどこっちはどうなんだろうか。マジ? ちなみに私が食べたどんぐりは不味かったです(何でも食べてみる田舎の小学生)

この「僕」が妙に気に入ってしまいちょっとめくるぐらいにするつもりががっつり読みきる。ぐぐってみたところ作者のブログが引っかかり、この作品は全3回であるとのこと。来月も買う予定だし次回の内容によっては再来月も買おうかなあと思う次第。

本文中に人妻と書くとTBスパムを呼びやすいのでここはTB停止しておく。今はどうなのか知らないけど「食卓にビールを」の時は毎日フィルターを突き破って1件は来ていたのだ……

野性時代収録。
話数表示とかはないけどクジラの彼みたいな連作短編になるのかな。
田中学が冒頭でどーんと出てきた割に今回は全く出てこなかったし。

ストーカー気質でオタク大学生男子(一人暮らし・彼女なし)、とりあえず外見だけは理想的な女子と同居することになる。
駄目な感じの男子大学生というところでモリミー(ていうか太陽の塔)に変換されてた。そういえば壁井ユカコの男視点の話ってそうない気がするなあ。鳥篭荘にちょろちょろとあるぐらいか?

三次元の女性が僕の部屋にいる。
目が腐るほど見慣れきった六畳間がまったく別の空間のように思われた。

特集が特集のせいか内容がぷちえろい。
つか野性時代、小説の一部が3段組になってる。3段は読みにくい……(あともうちょっと薄くてもいいと思う

来月の特集が「ぼくらの米澤穂信」
インタビューがあったり恩田陸との対談があったり解説があったり古典部の短編が載ったり色々あるそうです。

王子に捧げる竜退治 (コバルト文庫)

「この国の仕組みを変えたり、貧しい人を助けたり、なんてどうしたらいいかわかりませんけど、竜退治程度なら私、目標にできそう!(以下略)」(P24)

ふつうの貴族の娘さん、自分を馬鹿にした王子様を見返すために竜退治に出かける。魔王シリーズは毎回舞台が変わるのだけど、ルフランディルとドリーの続きの話を読みたいなー。

6月の新刊が楽しみだ。

天使ズ。

昨日か一昨日かなんかの流れでじゃ私は野梨原花南か竹岡葉月の布教記事を書くよ!とかなんとかいってたので書くかどうかは別として始まる再読週間。
再活性者SAKURAとかまだ未読のまま本棚に刺さってるよ……もう何年だ。

さすがは初期ビーンズ。一番後ろのページに第1回ビーンズ小説大賞募集要綱が載ってる。

極め道—爆裂エッセイ (光文社文庫 み 24-1)

約8年前のエッセイ。
そういえばこれは2回ぐらいしか読んでなかったなあと思ったので。

ワタシは最高にツイている

日常系エッセイ。普通な感じ。
普段は何を書いている人なのかと思ったら女優さんでした。

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