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プリンセスハーツ 乙女の涙は最強の武器!の巻 (小学館ルルル文庫 た 1-4)

ルルル文庫最厚記録更新(本文362P)のプリンセスハーツ第3巻。
仮面夫婦は揃って色々と天然でした。確かにオリエの祖父だよなあとか思いました。
密かにツボったのは

「文通の何が悪い!」(P232)

陰謀とラブ具合がいい分量でした。



「少女の揺れ動く季節を瑞々しく描いた珠玉の物語」ってあらすじに書いてあるから梨木香歩か森絵都か瀬尾まいこか桜庭一樹かと思って読んでみた。
実際は姉弟の話でした。
ぶらんこ乗り@いしいしんじを西の魔女が死んだ@梨木香歩で割ったような感じだー。

おまえの前で今、この世でいちばんおそろしいものに生まれ変わってやる……!(P206)

工学部・水柿助教授の解脱

エッセイのような小説。個人的には一番最初の巻の「日常」が好きだ。
読み終わった後ぐぐってみて、あ本当に森博嗣引退するんだなあと思った。

くますけと一緒に (徳間デュアル文庫)

書影があるのを選んでみた。私が読んだのは図書館本なので今は亡き大陸書房版です。
新井素子といえばチグリスとユーフラテスぐらいしか読んだことがなかったので、「新井素子初心者に薦める1冊」とかないすかーと色々聞いて、とりあえず1冊目はこれ。

子どものいない夫婦と、10歳になってもぬいぐるみが片時も手放せない子ども(両親死亡)が家族になっていく話……なんですがラストスゲーよ。
新ジャンル:ぬいぐるみ、ただしヤンデレ

参考:ライトノベル読みにキーワードで勧める「新井素子」初めの1冊@今日もだらだら読書日記。



時代物に出てくるようなところを長距離歩いてみるよエッセイ。
ちなみにタイトルは平成おかち日記でありおとほ日記とかではない。
内容自体は結構古いです。この本自体がどうも新装版用だし。
どのぐらいかというと神戸の酒鬼薔薇の事件の件がリアルタイムだったりする。

「違うよ。海外旅行は怖くないの」
「じゃ、何が怖いんです? 飛行機ですか?」
しょうがない、白状するか。「……異人さん」
「は?」
「異人さん怖いんだもん」
(略)
「外国人が怖いんですか」
「うん……」
言葉が通じないんだもの。
「今時、珍しいですねえ。ひとりで異国船うち払い令をやっているわけですか」
大砲は撃ってないよ。

(P171)

ぼくは落ち着きがない

図書館小説。これは面白かった……
漫画でいうと共鳴せよ!私立轟高校図書委員会、ラノベでいうと生徒会の一存みたいな感じだ。

桜ヶ丘高校の図書室は「図書委員」と「図書部員」の2つでできている。図書委員は嫌々ながら引き受け2学期になるころには来なくなるクラスの代表1名。
図書部員は数代前に「このままじゃ駄目だ!(読みたい本も入荷されない!」ということで自発的に管理運営を行う部だ。

「望美、トンちゃんがさぁ『カツクラ』に載ったんだよ」(P13)

いきなりハートをキャッチされたところ。あのかつくらです。はい。

ところで世の図書委員はそんなになり手が少ないのですか。私が高校生の時は図書委員談合が毎学期ごとにありましたよ。

図書委員談合……誰が今学期の図書委員(定員2人)になるか事前に話し合って決めること。図書委員になるメリットはカウンターに入れること、掃除場所が図書室であること。ちなみにうわさに聞く「購入本の選択権」などは一切ない。

そういう健太郎だって、ついこのあいだ幸治と2人、次に買うべきテレビはプラズマか液晶かで激論を戦わせていた。動画速度が、とか、アリスパネルが、とか望美ですらなんとなしに聞いたことのある単語が頻出して面白かった。
(略)
議論がエキサイトした末に健太郎が放った「そんなに世界の亀山工場が好きなら亀山に住めよ!」という啖呵が望美のベスト賞で、「二人とも家で今使っているテレビはなんなの」と最後に部長に聞かれ「ブラウン管です」と口を揃えて終わったのも美しい着地と思う。

(P50)

それで文芸部の展示は当初の予定通り占星術の特集になった。演出の一環として、部室の床に悪魔召還のための巨大な魔法陣を描くことにし、シルバーのテープで円を描いたところまではよかった。
「悪魔召還? それは占星術というか、ゲームの『女神転生』だよね」

(P159)

三崎日和—いしいしんじのごはん日記2 (新潮文庫 い 76-7)

いしいしんじごはんにっき2巻。
園子さんVSアップル(アップルの動じなささは異常

体育館にパイプ椅子をならべ、両側のスタンド席からも見られるようにしてあるのですが、かえってこういう形のほうが、ヨーロッパの音楽ホールにちかいのだそうです。まず合唱隊はすわり、「セビリアの理髪師序曲」などを聞く。

(P199)

ブラギの幻聴が聞こえた。はいはい(・ω・)ブラギブラギ
ROプレイヤーなら一度は聞いたことがあるアレです。色んな思い出が駆け巡りました。

情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」

図書館にあったので流行ものをぺらぺらしてみたよ!
まあ、ふーんという感じ。
ノート1冊にまとめるといってもなんでもかんでも書き込んで、検索はパソコン+項目手動入力なのでめんどくさーとか思いました。

好きな文房具は無印のダブルリングノートです(旅行の時いつも持っていく
手帳はほぼ日手帳ユーザーです。

となりのウチナーンチュ

ふと借りてみれば読書感想文中学校の部課題図書。
私リアル中学生の時に課題図書にこんなんあったらこれで書いてたかも。これだったら書きやすそうな感じ。

メインとなるのは父子家庭×2。で友情もの。
直木賞作家を目指す勇とその娘彩華。東京から移住してきた和久と夏海。
彩華はある日蛙の神様の置物の声が聞こえるようになった。沖縄らしくユタに……というわけではなく神経科に通うことになる。

また夏海も不眠と憂鬱で神経科通いをしていた。さらにつけくわえ夏海への束縛と執着が尋常ではなかった母の念は、生霊となって家を出てからもそのまま家に残された。
そして和久と夏海は沖縄へと引越し、勇・彩華の隣で暮らすこととなる。

ちなみに神経科うんぬんというのはあんまり話には関わってこない。
カエルは喋るよー子供のときにだけ訪れるー不思議な出会いーな感じで扱われている。

これが面白かった人は
バガージマヌパナス—わが島のはなし (文春文庫)

これ読むといいかも。こっちはユタになってしまった女の子の話。

しをんのしおり (新潮文庫)

三浦弟が大学入学みたいなことではじまったからとてもびっくりした。
そんなに昔の本だったのか……!という驚き。

さて、そんな私が最近していることはといえば、「理想の高校生活作り」だ。これはどういうものかというと、制服のデザインとか時間割とかクラス名簿及び人間関係相関図とか校舎見取り図とかを勝手に制作し、自分の頭の中で理想の高校生活を築き上げよう、という遊び。

(P37)

っゃさんとえりんぎのひとを思い出した。ていうか学園系PBWの基本だよなこれ。

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