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ランブルフィッシュ〈3〉場外乱闘恋心編 (角川スニーカー文庫)

中間試験6日目、学内トーナメント第2回戦。
D班トップクラスの戦績をほこるRFヴァージニティとまりあのターン!

班長兼ヴァージニティ設計主任の深条海里過労でダウンにつき瞳子が班長代理を務めることになった。ヴァージニティの対戦相手はE班のドミニオンアリス。闘騎手は瀬能ちさと・設計主任は加藤優妃。瞳子のライバルにして天敵。

全体的に女の戦いです。レイドフレームも場外の人間関係も。
悪態は日常茶飯事です。マジ喧嘩もあります。騎乗科の格闘訓練を間近で見る彼女らの喧嘩は髪引っ張ったり平手程度などとうに越えて、マウントとってフルボッコです。飛び蹴りです。ボンバイエである。

祭理んストライクののち4回戦へ!

全員が口々に騒ぎ立て、そのたびに海里が壊れた人形のように首を振る。
その直後、まるでタイミングを見計ったように新たにドアをノックする音が響き、海里のポケットで携帯電話が鳴った。書類に埋もれたパソコンから、新しいメールの着信音が次々に届く。菜々美は、その瞬間、なにかがプツンと音を立てて切れる音を聞いたような気がした。
「——は、班長?」
ははははははは、と突然さわやかな声で哄笑したあと、海里はばったりと机に倒れ伏した。それきりぴくりとも動かなくなる。

(P36)

千年の時をこえて (エンタティーン倶楽部)

児童書寄り。
小学5年生の静枝は親からは危ないから行ってはいけないと言われている古びた神社に立ち寄った。そこは和歌を祭る古びたヨロズバ神社で、神主の老人と幽霊の男の子に会う。

ここには平安時代の男の子の幽霊が出るという。1回は姿を見たことがあるが2回目はない人がほとんどの中、静枝は1回目は上半身だけだったが、2回目ははっきりと全身が見え言葉を交わせるようになっていた。少年は眞駒

万葉集とささやなか謎解き、恋のはなし。

「待っているばかりなのがいやで、ほんとうは静枝に会いたいのに、わざと出ていなかったりして……。ぼくにできることは、静枝の声が聞こえたら、すぐに出て行くことだけなのに。」

(P129)

冒険者たち—GLASS HEART (コバルト文庫)

章サブタイトルの The road, it's not over をみてあーこの頃はキックザカンクルー超好きだったなあと思い出すなど。マルシェ・イツナロウバとかガチで。初めて読んだときはライブのあとのシーンで、人が減っていくホールの中で肩を寄せ合って泣く女の子の気持ちは分からなかったし、音楽も健全な趣味だったなあ。
健全な趣味っていうか「あると楽しいけどなくても生きていく分には支障はない」みたいな。
今はもうSoundHorizonないと死ぬよ(゚д゚)ライブ中だらっだら泣くこともよくあることだー。

そして時期的なものもあいまって藤谷が陛下に見えてくる不思議……

「会場は、僕はオールスタンディングの大型ライブハウス希望してるんだけど、つまり東京大阪だと、<クラブ・ゼラ>系、最大二千人です。他の土地でいいハコがなかったらホールになります、一千から二千クラスで。(略)」

(P111)

「どうしてって札幌の人にサービスしたいから。5ケ所でステージあったら5回違ったことできたほうが面白いよね? 監督どう?」

(P126)

「つまり、ステージで力をセーブすることは考えてないわけですね」
「何のために?」
藤谷さんが真顔で答えた。
「不可能だよそんなこと」

(P145)

3次領拡は基本オールスタンディング(2Fに若干座席あり)のZEEP系で、Min1213人(仙台)・Max2416人(東京)11公演毎日女性ボーカルは代わり、固定なのは楽団とじまんぐだけ!
ステージで力セーブ云々は2次領拡の腰痛!が。

悦楽の園

分厚かった……(415ページある)
複雑な家庭環境の子たちの話です。虐待とか発達障害とか不登校とかそういう方向の。
あらすじの「この“塔”を出るのよ。」の塔ってなんのことだーと思ったら「普通」のことだった。
普通っていう名前の狭い場所に入りたがって、みんな押し合いへし合い人の上に人が積み重なっても同じ範囲内でいようとしてる。積み重なってどんどん高くなって塔になる。塔のほかに世界はなくて、塔からこぼれ落ちることは許されなくて、塔から出たら死ぬと皆(親も!)思ってる。
生きていくのって大変だ。

みんなクラスの中では、それほどいじめられこそしないものの、何となく『周辺』を漂って、少人数のグループを作って凌いでいた連中だった。そういう子たちが、我を出し始めていた。恐れをなくして、独走を始めた。

(P248)

ラノサイ杯終了したばっかりなのでAURAのことをちょっと思い出した。

ランブルフィッシュ〈2〉中間試験暴走編 (角川スニーカー文庫)

恵里谷闘専学内トーナメント2回戦。
公営ギャンブルにも実際の兵器にもなってる試作人型兵器レイドフレーム製作の専門学校の中巻試験はレイドフレーム同士の対決です。2回戦は沙樹(ガンヒルダ)VS要(クリムズン・エッジ)
とてもときめく。何度目かの再読で筋覚えてるのになんか新鮮でおもしろい。

最初の山がボンバイエで最後が悪魔のような校医。
最近オカザイル見すぎなので入場のところがアンセムのイノキウォークで脳内を走っていく。

二十代後半とおぼしきスレンダーな女性。黒いハイヒールに網タイツ、艶々と輝くビニールレザーのタイトスカート。鈎十字のかわりに赤十字のマークが入った軍服を着ており、精悍な顔つきのドーベルマンを連れている。(略)あの悪魔のような校医が、獲物を見つけた殺人鬼のごとき笑みを浮かべて迫ってくる。

(P250)

校医はいいドS。

身代わり伯爵の求婚 (角川ビーンズ文庫)

甘かった!
ミレーユとリヒャルトのターンが多いのとフレッドの出番が多いのでとても転がりました。
あらすじ(裏表紙のじゃなくてネット上にあるほう)の「ついにあの人も愛の告白!?」を見て何の根拠も疑いもなくヴィルフリートのターンなのかなーと思ってた結果がこれだよ!
ヴィルフリートは肉球で癒しだった。

「壁で頭は打つし、手首は押さえられて痛いし、なんで初めてなのにあんな痛い思いしなきゃならないの!? やめてって言ってるのにやめないし! どうせならもっとゆっくり労ってやりなさいよ! もうっ、ばかっ!」

(P66)

その前にあったセリフがやり逃げなので、こういう風にしかとれなかったという

「サヴィアーの守り神にかけて」が何か聞き覚えがあるけど何だろうと思ってたら死と嘆きと風の都だった。「敬愛する詩人のような教養はないけれど」この部分。ソフィアが有力っぽい感じだけど私の耳にはサヴィアのような?と聞こえるので……!

リヒャルトがいいキャラすぎますね。読みながらころっといってる。
とてもご馳走様でした。

貴方に捧げる「ありがとう」 (魔王シリーズ) (コバルト文庫)

魔王シリーズ最終巻。読む前これで終わりか……ってちょー切なくなった。

次のシリーズどんなのだろうなーとか、ていうかそもそも次あるのかなーとか色々おもった。
マルタの短編集なさそうだもんな。富士ミス3月のラインナップが終わりを暗示してる気がする。3月だし。

スマートはいい男だなあとかサリタとスマートのシーンでじーんと来たりスマートがやっぱりろくでなしだったり。
ごろごろした。あと最後のアレはオパールがアラン王子を落として婚姻の儀に一票を投じたい。今までのキャラもちらっと見られて良かったです。
ありがとうございました。

「腹を立てるのも殴るのもいいけど、自分を卑下して謝るなふざけるな!! あなたは今でも僕のお師匠様なんだ!! 人間らしくじたばたして生きる姿を、生き抜く力を見せてくれるなら、僕のお師匠様なんだ!! ……いつもありがとう、尊敬しているよと僕はいつも言いたいけれど、どうせ聞きはしないんだから言わないだけだ!!」

(P97?98)

蜜蜂のデザート

タルト・タタンの夢みたいなものかと思ったら長編で殺人ありなんだな。

神戸でフレンチレストラン<ビストロ・コウタ>を営む幸太とその家族の親子愛な話。
スイーツとか食中毒とか料理人の葛藤とかそんな感じでした。
料理+ミステリだったら私は短編のほうが好きなようだ。

「一番の問題はな、食品偽装をするやつらに罪の意識が感じられへんことやねん。見つかっちゃったか、まいったな。でも死ぬわけやないから、そんなに怒らんでええやん。もうしませんから許してよ。そんな軽い気持ちが透け透けやねん。これはな、ごっつ危険なことやで。人の口に入れるものを作るってことは、それを食べる人の生命を預かってるっていうことや。(略)」

(P105)

ランブルフィッシュ〈1〉新学期乱入編 (角川スニーカー文庫)

この前ついったで「今スニーカーで買ってるのマギカだけで過去に遡ってもランブルフィッシュぐらいな気が。あされ竜があった」とかいってて超懐かしくなってので発掘。

学園×ロボットバトル×国際的な陰謀。ちょーいがみ合う男女が和解してみたりとか、あと奈緒先生がとても好きです。見た目中学生中身才女で黒幕。禁書の小萌先生とは黒さが違う。

ちなみに物凄く昔まで遡ると冴木忍各作品とかコクーンワールドとかが出てきます<私とスニーカー

さよなら月の船 (コバルト文庫)

コバルトの1冊完結。すごく懐かしくなったので再読。
中学2年生、テディベア大好き内気少女ゆずの話。
「自分はちゃんと大人になれるんだろうか」「変わらないといけないのかもしれない」という
思春期で悩みと恋の話である。よい少女小説。

——だけどいつかは変わらなきゃならないのかもしれない。私が生まれる前からずっと一緒に暮らしてきたはずのお母さんとお父さんがそういう結末を迎えたみたいに、私だっていつかは、雑貨さんをふらふらしたりオルゴールのねじを巻いたり香水用の小瓶を磨いたりぬいぐるみに話しかけたりテディ・ベアを心の支えにしていたり、そんな場合じゃなくなるのかもしれない。

(P24)
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