カテゴリー「 単行本 」の記事

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ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ミニマリストを名乗る人が書いた本は何冊か読んだけどこれはなかなかしっくりきた。
「ミニマリストとは」「捨てよう!」「実際に物を捨てるための心構え、テクニック」「モノを最小限にしたことによる自分の変化」
面白かった。

モノを捨てることは刺激的だ。スッキリするし、捨てられた自分の勇気も確かめられる。だから捨てることの刺激にハマると捨てることが至上命題になってしまい、「捨てたい病」にかかってしまうことになる。(略)
モノを「減らす」ことも「持つ」ことも刺激があり、快感がある。だから「減らす」こともに「持つ」ことと同じように依存したり、執着してはならない。減らしたいと思ったときに、「これは本当に必要なモノだろうか?」と問いかけることは大事だ。それと同様に「これは本当に捨てるべきモノだろうか? 減らす目的のためだけに、減らそうとしてないだろうか」と問いかけることだって必要だ。

(P168)

「経験」はどちらが優れているか比べづらく「モノ」はすぐに比べられる。比べられる「モノ」の方が「自分の価値」も確かめられやすい。
だけど実際には幸せの「持続時間」が長いのは経験の方だ。だから誰かと比べるためにモノを買うより、行動力を上げて経験を積み重ねた方が、はるかに豊かに感じられるようになる。そして経験は人とは比べにくいものだから、特別な経験でなくていい。

(P209)

“オフィスのプロ”だけが知っている キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213

主にはオフィスの整理術って内容で家庭・個人で活かせる部分はまあまあ少ない。

せっかく机の引き出しのなかで所定の位置を定めても、同じ分類の新しい書類が次々加わったら、すぐに入りきらなくなります。
引っ張り出したのはいいけれど、元の場所に戻せないかもしれません。机の上に山ができる原因ともなります。置き場所、戻す場所を決めるときに、いつまで置いておくかも同時に決めることが必要です。

(P95)

「何をどうしたらいいのか、もっと細かく具体的なノウハウを知りたい」
「そのまま真似できる正しいやり方を説明してほしい」
 整理術にについてそうした声が上がることは多くあります。そこで心に留めておいてほしいのが。どんな人にも、どんな状況にもあてはまる絶対的正解はないということです。(略)
「理由はよくわからないけど、言われた通りにしてみる」という状態では狙った効果はなかなか得られないでしょう。根幹をなす考え方をまず理解し、身につけ、それなら自分の場合はどうしたらいいかと個別の状況に応じて最適な方法を導きだすことをが重要です。

(P125)

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術

ブログなどでアウトプットするには多くの人に読んでもらわないと意味がない。多くの人に読んでもらうには読まれる文章がである必要があって、シンプルで、読みやすく、わかりやすいこと。プレゼンと同じでサービス精神であれもこれもと盛り込んでしまうのは逆効果(つまり布教でいろいろつめこんじゃだめってことだ)、

インプットは好奇心が命。興味のままに体験してみること。

アウトプットだからといって書くことばかりじゃなくて後半は話すこと、プレゼンすること、良いプレゼントとはという話に割かれている。次は話すことの本かな。

「モノを正しい場所に置く」だけで部屋は自然とキレイになる

去年の秋にこんまりの本を読んでヒャッハア! って200冊ぐらい本を捨てたらちょっと快適になって、今その場所にマステが入った缶が増殖を始めていてやばいと思っている。最近は片付けの本を見ても大体書いてることは異口同音で「モノの住所を決めよう」「出したところに戻そう」「ものには必要な量がある」っていう感じ。

多趣味な人ほどモノが多い傾向にありますが、趣味で使うモノは楽しみや刺激を与えてくれる大切なモノ。無理に減らす必要はありません。

(P42)

だから私のマステは減らさなくていいんだよという慢心。使い切れるかどうかはおいといてどれも好きなんだ。いつでも使いやすい収納方法を考えてるんだけどなかなかない。でも本は定期的に処分したほうがいいんだろうなっていうのは思うんだ。床に直置きされたカオスを見る。

([し]10-1)私たちがプロポーズされないのには、101の (ポプラ文庫)

タイムラインで時折話題に上がる人だったので読んでみた。タイトルの通り「そういうことやっからプロポーズされないんだよ」って未婚のプロが見開き2ページで語る本なんだけど、一番笑ったのは「電話一本で駆けつける」「クラシアンか!」
さくっさくっバッサリっていう感じで実に軽快。面白く読めました。

魔眼の匣の殺人

前作の屍人荘の殺人は飛び道具クローズドサークルで今回はTRICKっぽさあるクローズドサークルでなんかちゃんとしてる。
「ちゃんとしてるクローズドサークル」って何って話だけど、ちゃんとしてるクローズドサークルなんだよ。こいつを隔離しようとかそういうの。
今回は予知とか予言とかそういうの。TRICKっぽさあるけどTRICKじゃないんだ。丁寧な仕上がりだー。
館の見取り図とかアリバイ表とかあるの無条件で評価高い。とても面白かった。

一生楽しく浪費するためのお金の話

いや面白かったね。
一時期狂ったみたいにお金の本を読んでいて(図書館でこの棚の右から左へで読んでいた)そこでよく目にしたことがこの本でもよく出ていた。ので初心者向きであってもかなり実用的な本だと思う。
初心者向けだっていうのは対話式で相当分かりやすく書かれていると感じたー。
あとオタク特化だけに東京で生活をスタートさせるならこのぐらい必要とかあったり、この手の本で出てくるのは「4人家族、住宅ローンと教育資金について」「老後について」「借金が〇万円あります」とか自分にはまるでかすりもしないモデルケースが多いんだけど、「実家暮らし未婚」「もうすぐ結婚予定」「障害を持っている兄がいます、将来は自分が大黒柱になると思う」みたいなこれまで読んだ本とは一線を画する人がたくさん出てくる。年収の話より「推しは○○です」と沼の出自について語られている方が多い。
でもそんな内容でもiDeoco・投信・生活防衛資金(本書ではそういう名前では語られてないけど)についても多く、実用的なQ&Aも多い。
自分の貯金方法で「推しがツイ廃じゃない人向けでTwitter更新したら貯金というのはおすすめ」は頭いいな……って思った。

わたしの貯金周りではこの本の前身となったよいこのファイナンスの時に書いたエントリ(colorful | #よいこのファイナンス を見ながらするお金の話)にも書いたけど、本書の最終章で書かれている投資信託では

はじめての人のための3000円投資生活

この本分かりやすくてよかった。この本もだいぶ初心者向けだと思う。これやったらいいよぐらいに書かれている。

iDecoに興味を持った方にお伝えしたいんだけど、iDecoは本腰を入れて取り組むぞと思って申し込んでも実際に引き落としが始まるまで3カ月ぐらいかかるので、とりあえず興味を持った時点で資料請求しておいたほうがいいです。わたしはSBI銀行以外は良く知らないのでそこのリンクを貼る。
iDeCo(個人型確定拠出年金)|SBI証券

小説 映画刀剣乱舞

映画刀剣乱舞のノベライズです。ばっさりと書いてしまうと小説としてはあんまりおもしろくない……。
ト書き会話説明って感じであんまり情景描写や心理描写には割かれない。いやよくあのボリュームの映画を40字×16行×200ページ程度で収納したなという感じはあるんだけど、これを読んで映画を見た気分になろうというのはあんまりおすすめできない。刀剣乱舞についてあんまり詳しくはないんだけど予習としてっていう人は普通に映画見たほうがいいです。
映画であまりしゃべらなかった山姥切の心理描写を読みたいとか、どうして日本号だけ寝間着姿だったのかとか、川のシーンについてもっと詳しくって言う人は読んでもいいかもしれない。あとざっくり映画の筋を思い出したいという人にもいいかもしれない。
でも繰り返して言うけど小説として面白いものを読みたい人にはあんまりおすすめできない。

カレー沢薫の廃人日記 〜オタク沼地獄〜 (幻冬舎単行本)

何かというとFGOの土方さんと刀剣乱舞のへしきり長谷部の話をして急に夫婦の話に数行舵を切る本で、この類で著者が女子だったりすると腐ってる率が高いような気がするんだけど、夢女子だと書いておられた1。かなりパンチの強い夢女子だった。でもオタク的に含蓄の深い話がボロボロ出てくる。面白かった。

回すしかないのである、経済を。

(P100)

大体オタクというのはスぺランカーぐらいよく死ぬし、ちょっと目を離したら何か沼にはまっているという、注意散漫な生き物なのだ。

(P92)

オタクというのはつくづく、死ぬチャンスに恵まれている。
まず「萌え」というもの自体が体に悪いのだ。何故体に悪いかというと、シャブが体に悪いのと同じ理屈だ。特に幻覚をよく見るところが似ている。強い快感があるが、その代償も大きいのだ。

(P125)

JPEGに金を出しているわけではない。たまたま推しがJPEGに描かれていただけなのだ。

(P120)

オタクにとっての敗北とは「後悔」のことだ。いかにこの後悔をなくすかがオタクにとっての課題だ。行きたかったイベント、舞台、ライブ、欲しかったグッズ、これを時間や金銭的理由で諦めた時、それに対して1ミリでも後悔したら敗北である。

(P187)

だから、俺が長谷部に「愛しています」とか言ってほしいと願っていると思ったら大間違いだ。
長谷部に言ってほしい台詞第1位は不動の「こんなに、尽くしたのに……」だ。
どういうシチュエーションかは聞くな(永遠と言えるほど長くなるから)。

(P30)
  1. 「私は乙女ゲーも好きだが、乙女ゲーでも何でもないゲームを乙女ゲー視点でやるもっと性質の悪い夢豚だ。」 []

ゲイだけど質問ある?

「同性愛者についてのあるある質問に答えていく」というスタンスで、とてもライトなノリで語られているLGBTと接する心構え的な入門書だ。
「いつ自覚したの?」「初恋っていつ?」「ゲイの友情と恋愛の境目は?」「腐女子ってどう思う?」ていうものから
そりゃそうだよなーーーと思ったのは「同性婚って必要?」「同性愛者は『生産性』がないの?」の項目だ。
引用するととても長くなるので端折る。
結婚について、どんなに愛し合っていても法律上はただの他人、愛は法律には勝てない。パートナーであることを社会的に証明できる結婚は素晴らしい制度。結婚するしない、したけど離婚する。そういう男女には当たり前に選択できる制度が同性愛者にはない。事実婚でいいじゃんなんていうのは個人の主観で、結婚する権利が与えられないのは別問題。「結婚する」「結婚しない」を選べることに意義がある。そういうのが真の意味で平等な世界だっていう話をした後にする、2018年かなり話題になった「同性愛者は生産性がないのか」という国会議員の発言についての項目がすごいぜ。

ちなみにフフって思ったのは「SexyZoneの佐藤勝利から目が離せない」という項目だ。鈴掛さんはハロプロ(特に娘。)が好きでセクゾンも好きだそう。わたしのタイムラインにめっちゃいそう。

あとこの方歌人だそうで、途中に挟まれる短歌が「加藤千恵が好きな人は多分好き」って感じのすごい好きなやつ。

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