カテゴリー「 単行本 」の記事

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本からはじまる物語

本もしくは本屋をテーマにした18人による短編集。

好きなのは「招き猫異譚/今江祥智」「本屋の魔法使い/阿刀田高」「読書家ロップ/朱川湊人」

五ヶ月目の初めて顔を出した日、おやじさんが、十冊ばかりの新刊を私の前に積み上げた。
—こんなとこはどうですやろか。
(あ)と思った。(これがいわゆる"本屋のみつくろい"というやつか……)
—これまでお買い上げの本を見せてもろてまして、ちょっとみつくろわせてもらいましたんやけど……。

P32-招き猫異譚

招き猫は雰囲気がとてもすきなのだ。こんな本屋が欲しい。理想書房だ。

惜しいなと思ったのはネタが似た話があったことかなあ。本棚に潜む暗号とか。
別物は別物なんだ。でも目玉焼きと玉子焼きの違い、ただしどっちも卵料理、みたいな。

くすぶれ!モテない系

しかし、この本は「モテないオーラを克服してモテよう!」という方向へは一切踏み出しません。ご安心ください。「モテない系女子」のひとりであるわたくし能町みね子が、「モテない系女子」を励ますわけでもけなすわけでもなく、てきとーにいじり倒して満足するという生産性のまったくないエッセイとなっております。(まえがきより)

メールの文体のところ心が痛かった……
絵文字も音符とかの記号も使いこなせない人(1/20)
いや違うんだ私が高校の頃はまだ携帯そのものがなく(まだポケベル全盛期だった。)大学に入ってそれなりに立ったころようやく携帯デビューをしたのだ。しかしメインに送るのは主にJ-phone(当時。もしかしたらボーダフォンになりたての頃かも)で、私はドコモで、絵文字を入れたところでと表示されるだけなので絵文字を使う習慣がないまま育ってしまったのだ!

年下の友達から絵文字満載小文字のあいうえお満載でメールが来ると「おお……(異文化)」と思うのだ。

オカマだけどOLやってます。

ブログ本。OLをやっているけど下半身にはアレがついている。
会社の人は誰もそのことを知らない(女性社員として働いている)
女の子として生きようと思うようになった流れとか、女性ということにして会社で働く上で困ったこととか。結構面白い。
こんな本まで置いてあるんだ図書館……と思った。
隣にはツレがうつになりましてだった。まだまだ知らない棚がたくさんある……

悶絶スパイラル

久しぶりに出たよ三浦しをんのエッセイ。
絶対に公共交通機関の中では読んではいけません。しぬかとおもった。死ぬほど笑った。

冒頭から三浦家弟が登場する。(私はこの弟がとても好きなのだ。

ジャブが、友人ぜんちゃん彼氏と一緒にスターウォーズ3を見に行って号泣の後。

「あ、泣いてたんだ。あなた、ずーっと『シュゴーッ シュゴーッ』って言ってるから、俺は隣にダース・ベイダーがいるのかと思った。この映画館は新しいドルビー・サラウンド方式を採用してるのかなとか、色々考えた」(P51)

ここ帰りの汽車の中で読んでたのでもろに突っ伏した。しばらくそのままだった。昼過ぎのがらっがらの時間帯でよかった……

最初から笑い通しだったのが「怒りの反射速度」「新作落語カツラ山」「桃色禅問答」
女犯坊(仮名)氏は何者なのだろうか。めちゃくちゃおもろかった……

ヴェネツィア 水の都の街歩き

もえた……
写真がいっぱい載っている。99年発行の本なので特に物価関連はまた違っているだろうと思うけど実際行ったりはしないのでそんなのはどうでもいいのである。

アクア・アルタは秋から春までの半年間ある。(洪水は約3時間で引く
ヴェネツィアは物価が半端でない
車が使えない=輸送コストが高い。
歴史的建造物がそこらへんにある、いっぱい修理しないといけない。これが高い。
観光客が来るからホテルの値段も上がる。そうするとなんか全体的に上がる。地元住民の生活コストもあがる。

ゴンドリエーレは歌わない。歌手は別に雇わないといけない。ゴンドラの学校でも教えない。
ゴンドリエーレは絶対どっかの組合に所属している。税金は免除されている。
ゴンドラは200万?300万する。耐用年数20年ぐらい。

バンドマンの恋人になる方法

まえがきが異様にツボったので借りてみた。
ちなみにタイトルから想像されるような内容ではありません。

内容は「質問に答えます」みたいな感じの。
香水関連が死ねる。カルカッタか……

きらめくジャンクフード

食べ物系のエッセイ。1つの食べ物について大体4ページぐらい。で約50品。
ひたすらジャンクフード! 体にはよくなくてもたまにがっつり食べたくなるアレ。
食べ物の写真は一切載っていない。せいぜいイラスト程度。なのになんでこんなに美味しそうなんだ? とにかくひたすら食べ物の描写が続くのである。後は我が家での作り方(かなり詳細な)や、xxで食べたあの味が忘れられないなど。

とりあえず今朝読んだところにはベーグルがあったので「今朝ベーグルの話読んだけん今日はベーグルをぜひとも買わなくてはいけない!」とパンをああだこうだと言いながら買っていた。ベーグル初めて食べたけどんまかった。

読んでいるとハラヘリ度が異様に高まるのでダイエット中の方は決して読んではいけない。
とりあえず明日はチョコチップのアイスを食べる(既に冷凍庫に入っている

日々ごはん〈8〉

スイセイ氏が「スイセイ」以外の呼ばれ方をしていた。(←母からの電話で
ちょうどたべるしゃべるの話を聞く部分をやっていたところだった。

桜庭一樹読書日記—少年になり、本を買うのだ。

ちょこちょこと読み返していた。私の男の執筆当時を再び。

で、前からうすうす思っていたけれど、自分の顔は写真にうつるたびに違うというか、特徴がないというか。だいたい、これとこれとこれ、三枚の写真の顔だけ見たら、同じ人がうつっていると分からないんじゃないかなぁ、と思う。(P243)

本人でもそう思うんだ……と思った次第。

とかそんなことを書いてたら私の男が直木賞受賞と見る。おめでとうございます。
受賞記念に荒野の恋合本でハードカバーで出たりしませんか。
とりあえず来月の赤×ピンクの帯が派手そうだなあ。「直木賞作家初期の名作」みたいな。

たべる しゃべる

日々ごはんによく出ている人たちのところへごはんを作りに行って話を聞く、みたいな本で、でもインタビュー寄りじゃなくてエッセイ寄り。

(以下馴れ馴れしい呼び方が混ざりますがご容赦をー)

カトキチアム夫婦はなんか比翼連理そのものっぽい。
丹治君は丹治が名前だと思ってた。山田丹治みたいな。そうかこれ苗字だったんだ……
紫外線100%(゚д゚)ぎゃーー

後写真がいっぱいあった。
プリンの札が下がってる推定アムちゃんの写真。着てるのが私が小学校の時の給食当番のエプロンみたいだった。懐かしい感じだった。

はじめて高山さんの顔を見る。
写真を見た後読みかけの日々ごはんを引っ張ってきて、著者略歴を見て年を計算してみて綺麗ェエエエと思った。
スイセイ氏の写真もあった。写真だけ見ると気難しそうな顔だったな。
でも日々ごはん読んでたらすげー優しそうな人だ。

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