カテゴリー「 単行本 」の記事

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ラン

森絵都って直木賞獲ってから何にも出してなかったんだなあという驚き。
あちこちで短編は見かけてたからなあ。

キーワード:「あの世とこの世の間」「急造マラソンチーム」「死者と生者」「レーン越え」「40キロ」

DIVEとカラフルを足したような本だ。
死者がからんでくる話であるし、家族ものであったり周りとの交流で強くなっていく話であるし、マラソンで体を鍛えていく話でもある。

もみあげ男が現れるまではロードバイクの話?とか思っていた。

拍手のルール—秘伝クラシック鑑賞術

クラシック音楽とはなんたるやーとかコンサートでの聞き所、ここで拍手しちゃ駄目だ!及び拍手の分析など。拍手についてが一番ページが割かれています。
まえがきには入門書とかガイドブックの類ではありませんよと書いてありましたが、十分入り口になる本でした。
ちなみに私とクラシックの関係は概ねのだめレベルです。

貯められない女のためのこんどこそ!貯める技術

この前この掃除バージョンを読んで、今度は貯金編。
30代イラストレーター、カツカツの生活を送っています。貯金特になし。
というのもお金の使い方がざるで気がついたら財布から紙幣が消えている。
同い年の子は既に家を買ったり、家を買ってさらにローンも完済したりして、これではあかんわーと一念発起して貯金をはじめてみるよというエッセイ漫画。
特に目新しいことは描いてないです。共感できるところもあり、気、気をつける……と思った。

つかお金の使い方がざるいというのは全国的に通じる言葉なんでしょうか。いやもし「私分かりません」と言われたところで、他の言葉で置き換えられないんですけども。

はたらきたい。

これを読むと就職できるZeという本ではない。

採用担当の人の話もあるけど普通に対談として読んで面白かったのは3章です。
板尾創路(芸人)×ピエール瀧(ミュージシャン)×天久聖一(漫画家)×浜野謙太(ミュージシャン)
ザ・自由業の4人による話。本当は看守の仕事を続けたかったけど漫画家になることにしたとか、卒業するために就職活動して卒業できたから仕事は辞めたとか。

天久:なぜ働くかは、いろんな要素があるんじゃないでしょうか。ひとつじゃない。軽くちやほやもされたいし小銭もほしいし。
浜野:そうそう、ちやほやされたい!
天久:褒められたい!
浜野:褒められたい!!
板尾:食べるためだけやったら、こんなに働かなくていいじゃないですか。
瀧:働く生活のほうが面白いからかもしれませんね。家でジッとしてるよりはおもしろいです。毎日ミッション与えられて。

(P151)

こどものころにみた夢

12人による「子どもの時に見た夢」の絵本。
辻村深月の話がジェノサイドでいいなあ。場所問わず、建物でチャイムが鳴るとその建物は閉鎖され、ゲームの舞台となる。1時間後、銃を持った敵が殺して回る。
穂村弘のは本当に子どもの夢だ。いい意味で。

タイム屋文庫

OLをやめて亡き祖母の家でタイムトラベル関係の貸し本屋をはじめた女性の話。別に誰かがタイムトラベルする話ではなくてどっちかというと恋愛方面の話。
タイムトラベルな本でライオンハートが出てきておお?と思った。恩田陸のあれかな。

けどリスがもっと話に絡んでくるもんだと思ったけどある日するっと消えてしまったのが???となった。
前半で期待したほど惹かれるものはありませんでした。

工学部・水柿助教授の解脱

エッセイのような小説。個人的には一番最初の巻の「日常」が好きだ。
読み終わった後ぐぐってみて、あ本当に森博嗣引退するんだなあと思った。

くますけと一緒に (徳間デュアル文庫)

書影があるのを選んでみた。私が読んだのは図書館本なので今は亡き大陸書房版です。
新井素子といえばチグリスとユーフラテスぐらいしか読んだことがなかったので、「新井素子初心者に薦める1冊」とかないすかーと色々聞いて、とりあえず1冊目はこれ。

子どものいない夫婦と、10歳になってもぬいぐるみが片時も手放せない子ども(両親死亡)が家族になっていく話……なんですがラストスゲーよ。
新ジャンル:ぬいぐるみ、ただしヤンデレ

参考:ライトノベル読みにキーワードで勧める「新井素子」初めの1冊@今日もだらだら読書日記。



時代物に出てくるようなところを長距離歩いてみるよエッセイ。
ちなみにタイトルは平成おかち日記でありおとほ日記とかではない。
内容自体は結構古いです。この本自体がどうも新装版用だし。
どのぐらいかというと神戸の酒鬼薔薇の事件の件がリアルタイムだったりする。

「違うよ。海外旅行は怖くないの」
「じゃ、何が怖いんです? 飛行機ですか?」
しょうがない、白状するか。「……異人さん」
「は?」
「異人さん怖いんだもん」
(略)
「外国人が怖いんですか」
「うん……」
言葉が通じないんだもの。
「今時、珍しいですねえ。ひとりで異国船うち払い令をやっているわけですか」
大砲は撃ってないよ。

(P171)

ぼくは落ち着きがない

図書館小説。これは面白かった……
漫画でいうと共鳴せよ!私立轟高校図書委員会、ラノベでいうと生徒会の一存みたいな感じだ。

桜ヶ丘高校の図書室は「図書委員」と「図書部員」の2つでできている。図書委員は嫌々ながら引き受け2学期になるころには来なくなるクラスの代表1名。
図書部員は数代前に「このままじゃ駄目だ!(読みたい本も入荷されない!」ということで自発的に管理運営を行う部だ。

「望美、トンちゃんがさぁ『カツクラ』に載ったんだよ」(P13)

いきなりハートをキャッチされたところ。あのかつくらです。はい。

ところで世の図書委員はそんなになり手が少ないのですか。私が高校生の時は図書委員談合が毎学期ごとにありましたよ。

図書委員談合……誰が今学期の図書委員(定員2人)になるか事前に話し合って決めること。図書委員になるメリットはカウンターに入れること、掃除場所が図書室であること。ちなみにうわさに聞く「購入本の選択権」などは一切ない。

そういう健太郎だって、ついこのあいだ幸治と2人、次に買うべきテレビはプラズマか液晶かで激論を戦わせていた。動画速度が、とか、アリスパネルが、とか望美ですらなんとなしに聞いたことのある単語が頻出して面白かった。
(略)
議論がエキサイトした末に健太郎が放った「そんなに世界の亀山工場が好きなら亀山に住めよ!」という啖呵が望美のベスト賞で、「二人とも家で今使っているテレビはなんなの」と最後に部長に聞かれ「ブラウン管です」と口を揃えて終わったのも美しい着地と思う。

(P50)

それで文芸部の展示は当初の予定通り占星術の特集になった。演出の一環として、部室の床に悪魔召還のための巨大な魔法陣を描くことにし、シルバーのテープで円を描いたところまではよかった。
「悪魔召還? それは占星術というか、ゲームの『女神転生』だよね」

(P159)
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