カテゴリー「 エッセイ・ガイド 」の記事
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こんな本を読んできた。というエッセイ?
人の読書履歴を読むのは楽しいなあ。
「3月は深き紅の淵で」の生まれてから今まで開いた本が全部そこに
詰まってる個人読書ライブラリーのくだりにも物凄くときめいたものだ。
とか思ってたら読んだことないエッセイが半年も前に出ていたことを知った(゚д゚)
正しく時代に遅れるために 有栖川有栖エッセイ集
ちょっと図書館いってきますよ
「この本は文楽観劇のド素人であった私が、いかにしてこのとんでもない芸能にはまっていったかの記録である」
(まえがきより)
さて文楽というのはつまり人形浄瑠璃のことだ。
太夫(登場人物を一手に引き受けかつ情景描写もする人。小説でいうところの3人称の「神の視点」の神に当たる人だと思う)
三味線(文字通り。三味線を弾く人)
人形(人形を動かす人。3人1組)
でできている伝統芸能で、それにはまっていったひとのエッセイです。
文楽の偉い人に聞いてみたとか紙上中継とかがあったりする。
ちなみに文楽自体は忠義の話とか心中したり殺したり逃げたり盗ったり
する話が多いように思う。
畑違いには変わりないけど、私が住んでいる県の伝統芸能のうちのひとつに
人形浄瑠璃があり、それに使う人形が県庁とかにおいてあったり
毎日人形浄瑠璃を上演しているところがあったり
そもそも私が三味線スキーであり(三味線と横笛と太鼓があれば言うことない)
能や狂言と比べれば身近な伝統芸能だ。
とりあえずもうちょっと知ってみようということで図書館で
あらすじで読む名作文楽50という本と古典芸能楽々読本という
初心者向けオーラを出してる本を借りてきてみた。
町家を保存するとかそういう理由であれこれやってるんじゃないぜと言いつつ
結果的に町づくりに貢献している人たちの話。
町家はとてもときめくのです。
次京都に泊まりで行くときは絶対町家に泊まろうと思います。
西陣いってみようかしら。
<すだれって、窓に下がっている、あのすだれですよね。あれは陽射しを遮るためとプライバシーを守るためのものですよね。いわば日本のブラインドですよね>
「ところが、それだけじゃないんです。すだれには防火という機能もあるんです」
(略)
「軒裏の部分が銅板葺きになっていて、すだれが下がっているんですが、
『火事の時はこれに水を打つんですよ』と教えてもらったんです。
すだれに水を打って水幕つまりウォータースクリーンにするんですね」P71?P72
目から鱗
5.26読了