カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

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俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)

ポリフォニカじゃないGA文庫を読むのは凄く久しぶり。
転校生に弱みを握られて「告白されすぎて鬱陶しいので彼氏のふりをしてください」と脅された鋭太の話。
ミステリアス転校生とあほのこ幼馴染みだったら幼馴染みのほうが圧倒的なんですが、千和はもっと落ち着いてもいい。でも落ち着いたチワワはチワワではないのでたぶんこのままなんだろうな。
ところでラノベでチワワというととらドラの亜美ちゃんである。
1話はなんかアニメ俺妹の京介の声で地の文が再生された。いみがわからない。

ジョジョ淑女は意外に多いよというけどまだ三浦しをんさん以外で見たことがない。
ジョジョは第4部と第5部はジャンプでやってたから読んでたこともあった。

死神姫の再婚 -始まりの乙女と終わりの教師- (B's-LOG文庫)

ついに迎えた! しかも古式ゆかしき朝チュンで
よいものだ! それはよいものだ! しみじみとトレイスの気分が味わえる。破廉恥! 
読みながら布団の上を360度回転した。再婚おめでとうございます。今後もワールドイズ嫁で1

92〜93ページのあたりが好きです最近なんかガーンとツボが練成されている。ハイタッチis燃え。

「死なないが嫌な気分になる粉」と成分を考えていて「1週間履き続けたブーツ」ということでどうか、という結論。

割と序盤の言いあいをしているカシュヴァーンとトレイスとかこいつらばっかじゃないのかと思いつつ可愛い。
トレイスは徐々に変人度というかカシュヴァーン馬鹿が上がっていったなあ。
今回はルアークとジェダの「息子」で「お母さん」ぶりがあちこちにあったのでにこにこしていたんだけど、ジェダが! 
なんかこのひとは本当に真面目で、真面目なだけに不憫な人だな。まじ尖兵。
1号3号とか、岸田メルさんここ最近ずっと「いい仕事をしている挿絵大賞」すぎる。

特典SSの「トレイス画伯の初夜指南」もあわせて読んでしみじみ。

口付けに及ばんばかりに盛り上がる二人を、間合いを計る暗殺者のまなざしでジェダがじっと見つめている。今にも手が出そうになっている彼をセイグラムが制した。
「ジェダ、まだ動くな。奴が逃れられない罪を犯してから仕留めろ」
「はッ」
「……セイグラムさん、やっぱりジェダさん返してくれない?」

(P162)
  1. せかーいでいちばんめーがーみーさーまーで []

ギデオンの恋人 (講談社X文庫?ホワイトハート)

なんかタイタニック1を思い出すなあ、映画的と思ってたらあとがきを見るとそんなにまちがってない気がする。これを書いた後わけあって「氷雪王の求婚」の感想エントリを見たんですが、そっちもタイタニック! って書いてて自分の比較対象の貧困さにがっかりだ! 最初にネタをがっつり割られるのは「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」も同じなんだけど、なんかすげー映像的なのだ。

老メリッサのモノローグから物語ははじまる。
ここから老メリッサ→若い頃のメリッサ→幼い頃のメリッサと映っていく。
メインは「20世紀初頭、第1次世界大戦のイギリス辺り」を下敷きにした感じのアンゲリア王国。

裕福な生まれのメリッサは子供がプレゼントをもらえる「聖ユースタットの祝祭」のときに欲しいものを書く代わりに「サーカスへ行きたい」と書いた。困り果てた母は伯父に相談し、メリッサは無事サーカスへ行けることになった。
メリッサはサーカスでことばを喋る不思議なライオンと無口な綱渡りの青年リンドウと出会う。
デビュー作は「もし禁書のインデックスが女子高生だったら」だった2んだけどこれはよいラブストーリーだった。

  1. ディカプリオ主演のほう []
  2. 面白かった。価値観まじゆるぎねえ []

アルケミストの誓約 白金の王女の夢物語 (B's-LOG文庫)

騎士と王女 饒舌な幽霊 蒸気機関車 錬金術と数秘術 そんな感じです。
タイトルは王女ですが主な視点は青年です。キーリが好きな人は好きなんじゃないかなあと思う。

新しい技術・蒸気機関から派生した新しい科学のようなもの「数秘術」と、旧来からの技術・いわゆる魔法「錬金術」が激突した世界を揺るがす戦争から2年経った。
錬金術側「コローニアの英雄」と謳われたウィルは現在中立国で小説家を志しつつひっそりと暮らしている。
このウィルがハーヴェイっぽい。いや「生きること」そのものに対しての偏差値はウィルのほうが明らかに高いのだけど。雰囲気が! 読み終わった後無性にキーリが読みたくなった。あれも蒸気機関が走っている……。

で、数秘術の国ブラッキアリにコローニア王族で引きこもり・説明不足・錬金術師のアンジェリンが亡命してくる。
ウィルには「英雄」以外にももうひとつ秘密がある。「幽霊が見える」こと。そしてアンジェリンには執事の幽霊がついている。彼、エルネストはアンジェリンを溺愛し、アンジェリンに近づく男は屑だと思っている。非常に多弁な男である。

エルネストは挿絵があるにもかかわらず脳内では外見ロノウェ1中身ルパート様2で再生された。アルフォンソは胡散臭い眼鏡でよい。とてもよい。ウィルの書いた小説が読みたい。調理済みの鶏肉の血抜き戦争……洗濯ばさみのロマンス……。どこのAmazonに行けば買えますか。

それまで目にする機会がなかった「数秘術師」をよく聞いた2月でした。いやアンチリテラルは未読ですが。

章タイトルとか変則挿絵とか、この手間隙かかってる感あってかわいい。

(上)(下)って解ってるから安心して来月を待てる。
変に期待を持って「こ、これで終わりなのか……」なのかとしょんぼりしない。
楽しみだな。

小さいころから聞き慣れた国歌が頭の片隅から響き始めて、すぐに全身を震わせる。骨がかゆい。指がむずむずする。心臓が震える。まるでわくわくしているときみたいに。ただ単に音に反応して震えているだけなのに、身体は勘違いする。俺は興奮してるんだ、って。俺は戦いたいんだ、って。戦いたい。戦いたい。殺したい。頭の隅で誰かが怒鳴っているみたいだ。
うるさいな。本当にうるさい。気持ち悪い。
俺は一体何者なんだ。俺の体はどうなってるんだ。俺の魂はまだここにあるのか。ないのか。

(P14)
  1. うみねこのなく頃に []
  2. 俺と魔王の47戦 []

デュラララ!!×9 (電撃文庫)

むっつりエロティカル少女クルリが表紙。本では帯で隠れているブルマがどーん。
「折原臨也さんようなかなか調子に乗ってくれてるじゃないか」と麻袋をかぶせられた男が薄暗い空間で暴行を受けているシーンからはじまる。いやこれ麻袋の下は誰なんだろう誰が入ってるんだろう。まさか臨也は入ってなくね? 情報操作された誰かが入ってるんじゃね? と思ってたら
P271でまじでぎゃーーーーーーーーー(゚д゚)
「裏の裏は表」感を心ゆくまで味わった。

メッセンジャーの名前いじってるセルティ笑った。なにこの満喫している人。
中学生臨也は恋だの愛だの 1かの子様と同じカテゴリ。

シズちゃんがイイヤツすぎる。あとこの巻の臨也は久しぶりに黒幕づいてる。
カラーページはぼっちなのかどうか考察で笑った。

「なるほど。よく解った。死ね。英語で言うと、S、H、I、N、E」
『ローマ字じゃんSHINEて、輝いてどうするんだよ』
「体内で核融合起こして輝き死ねっつってんだよ。灰になれバーカバーカ」

(P194)

はたらく魔王さま! (電撃文庫)

魔王をプロデュース!? が強面で気弱で無職の父ちゃんが魔王(正社員)になる話なら
これは異世界へ漂流した魔王とその従者が東京でバイトをしつつ正社員を目指す話です。
あと魔王を追いかけて地球にやってきて、やっぱりテレアポの契約社員として働きながら以下略の勇者も出てきます。

エンテ・イスラを征服しかけたが勇者に追い詰められ、命からがら逃亡した魔王サタンと悪魔大元帥アルシエルが漂着したのは東京都原宿駅付近。エンテ・イスラへ帰るためには魔力を回復させる必要がある。
それまでふたりは善良なる市民として暮らしていくことを決めたのだ。残されたわずかな魔力で催眠術を使いながらサタンとアルシエルは生活の基盤を整え始める。
具体的には戸籍を作ったり、片言の日本語で交渉しながら保証人不要のアパートに住み始めたり、病院へ救急搬送され高額請求されて「健康保険、まじ大事」と銀行口座を開設して口振手続きをしたり、日雇い派遣へ行く。
この異世界から来たのに「地面に足ついてる」感。
「うちにテレビはありません」とかいってNHK集金人にお帰りいただくシーンとかわたし結構好きだ。

このふたりが住んでいる「ヴィラ・ローザ笹塚」の大家がすごい。どう見てもエスターク。
最初地の文だけで後半で挿絵でも出てきたけど安心と安定の「想像通り」。カラーになったらもっと凄いと思う。

魔王様、現職はマックのバイト店員でなかなかに優秀な子で。
元魔王なんですが郷に従えば郷に従えというか凄く人間じみている。にんげんにくしーというかんじではない。
よいあほのこだなー。

恵美が梨香の家に転がり込んだ時の「震災」の話に驚く。
ここでそれが出るのかーっていう。

レンタルマギカ  魔法使いの妹、再び (角川スニーカー文庫)

久しぶりねの短編集。
いつきの妹が再来したり、穂波と猫屋敷の今とか、その昔のメイザース家。
今巻はアディリシアまじヒロイン。わたしまじ猫屋敷がいればもう満足なんだけど。
3話目よかったよね。エレオノーラ。気高い。

あといつきの父ちゃん喋ってる!って思った。もうこの人ラスボスでいいんじゃね

「困ったわね。こんなに痛いのに、こんなに辛いのに、凄く嬉しい。嬉しすぎて今にも泣いてしまいそう。--あなた、本当に、私を愛してくれていたのね」

(P258)

身代わり伯爵の花嫁修業  III 禁断の恋の手記 (角川ビーンズ文庫)

溶けるようにやってるんですよ。そんな花嫁修業はとりあえず終了の巻。でも結婚式はまだ。

シアラン亡命組の再登場。久しぶりだわー。
今回は「まるでミレーユの観察日記のような文が雑誌に載っておりそれがいま公都で人気を博していると聞かされる。ミレーユはその作者を探したり、男装で第5師団でアニキアニキ言われたりリヒャルトの従兄が「ミシェル」にちよっかいを出したり、相変わらずといえば相変わらず。
フレッドがきらきらしてたりミレーユが兄貴と慕われていたりリヒャルトがデレデレしていたり、まあ通常営業。
好きな挿絵はP197です。(゚д゚)シュパーン ロジオンはよいバカだった。あと3年後が楽しみだ。

姫婚オールアバウト (コバルト文庫)

コバルトでは魔王シリーズ以来なんだなあ。
これもなんだか王子に捧げる竜退治を思い出すようなシーンがあったりですが、2回目の結婚に向かいます。
イラストなんか見覚えあると思ったら「雪リコ」って湯キリコさんの別PNなんですね。かつてローディストだった身には懐かしいです。
ある事情から市井に混ざって暮らしていた姫が「西の山の魔王」に嫁ぐことになりメイドのネリネ1と伝令のメレンとともに西へ向かう。

愛の話はいいなー。ネリネ周りの話が特に好きだ。

愛には思いやりや自制、責任や勇気、それになにより慈悲がなくてはならないし、愛の最もよい面は誰かや自分をあたたかく育むという時の過ごし方だ。それがない愛など、愛ではない。それはただ片一方側の利益追求だ。愛は商売ではないのだから。

(P174)
  1. 男だけど []

聖グリセルダ学院の事情 (ルルル文庫)

次巻はどうなるのか分かりませんが、1巻は「学園ミステリ」のような様式もとっている……ような気がする。
でも「ミステリだと聞いて(ガラッ」と読むとどうなのかは分からない。
「1週間に1回は手紙を書くんだ。もう殺るしかないと思っても我慢するんだよ」というような話です。

サディル王国はこの250年間、9つの公国をはじめとして無数の勢力が戦争を続けてきたが、再統一され平和の象徴としての王と実際の政治の場である議会を擁した。平和な時代を迎えたことで、今後の食い扶持を考えないといけない村があった。主に暗殺者を育成するノキザ村である。
新たな時代は暗殺者ではなく学生として生きよと、ティエサは久しぶりに帰ってきた兄の手引きで聖グリセルダ学園に入学することになった。貴族の学校だが、ティエサはラエンハルス公の娘の護衛代わりとして「暗殺者の家系」ということを隠し、覆面姿から素顔をさらしての生活となった。
ティエサは暗殺者としての腕はあるが一方では引っ込み思案で恋と冒険の詰まった物語を好んだ。

入学して間もなく生徒が一人死んだ。事件か事故か暗殺か、彼女は何故死ななくてはいけなかったのか。
「暗殺者の仕業」説が巻き起こる中、暗殺者でもあるティエサは解決を求めて学園を走る。

2巻は既に3月に発売予定ということで、そのうち月刊グリセルダとか隔月刊グリセルダになるんじゃないかと思うので、がんばってついていきたい。これが13冊目の本なんですが、まだデビュー2年未満なんですよね。そういえば。

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