カテゴリー「 ライトノベル 」の記事
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フォルモント国は今人手不足で城内は非常に慌しい。
第1王子レイフォードの負担が尋常ではない中、シャーロットは国庫番、つまり財務担当の仕事を任されることになった。フォルモントでは財務を王が率先して執り行っている。現状「王は療養中」のためもっとも負担が増えているポイントだ。帳簿を開いていたシャーロットは不正の気配を発見する。
小麦の不正ってなんか狼と香辛料にありそうだなと思った1。
レイフォードは身内じゃなかったらよいヤンデレになりそうだなあと思った。いい物件だ。
血みどろ王子のロマンさ加減。
それはそれとして、首の姫は私の中で赤き月の廻るころと同じポジションに入りそうだった。
・1巻は面白かったのに2巻は超読みにくい
・読みにくい理由は「読点多すぎる」。読むリズムがったがた。
・面白いんだけど面白いんだけど読みにくい。魅力的でも読みにくいと3割減。
面白いから仲良くしたいです。
でも読みにくいと物語に没入できないので「長口上で脳内垂れ流しが売りだからって『地の文に突っ込みいれる』みたいなそういうメタ展開はちょっと」ってどうでもいいケチをつけたがる。川上未映子作品みたいな「長口上」というか1文が何行にも渡る長文傾向のものなら読点が少々多くても別にって思うんだけど、1行の半分程度のにその量はどうなのっていう!
次はもうちょっと楽しく読めるといいなあと思います。
「--------仰せのままに、我が主。この愚か者共の首、一つ残らずあんたに捧げよう」
(P189)
- まだ私の中では完結していない。完結巻を読んでないからだ [↩]
竜も育ったし、ということでルーシェは本来の所属になるだろう赤竜隊へ一時移動することとなる。
赤竜隊の現在地は対帝国の最前線エルヴァだ。
ルーシェが手から離れた後のスメラギが大変可愛らしい。近くにいないからなんかそわそわしてるしたぶん幻聴とか幻覚とか見えてるよ! あの本人的に得体の知れぬもだもだ感が大変可愛らしい。
それでルーシェが呼んだ「隊長」が自分じゃなかったから拗ねてる可愛い。
ルーシェの前では角の取れた優しい感じになってるスメラギ可愛い。
いやここまでスメラギ可愛いしか書いてないな。でも今回はスメラギ眼鏡カットが多くて幸せです。この割りたい眼鏡。スメラギさん手は早かった。そしてまだ気づかない。どこまでいったら気づくというのか!
ラサルスは綺麗なバルアン。
ついに手を出したきたこれーはいいんですが、これこのままストレートに進んでいったら次で終わってもなんら不思議ではないよね。王女シエラのお披露目の日がもうすぐそこまでやってきているからな。すごく綺麗に終わりそうな感じはあるけどもうちょっと読みたいよね。具体的にはあと最低2冊ぐらい。
個人的には女王編みたいなのは蛇足っぽいと思うので、エピローグで戴冠後のルーシェが見られたらそれでいい。
というかこの表紙なかなかきわどいな。スカート丈はもちろんのこと、このタイトルロゴがないバージョンがみてみたい。手の位置が気になる。
銀砂糖妖精編開始。
カバー袖の表示が○○編とかいうのに変わったので「簡単に終われない」ゾーンに入ったのかなあという気がします……。
ペイジ工房を離れて僕と一緒に工房作らないといわれて返事を悩んでいるうちに王家からの召集がかかった。
集められていたものは各派閥の実力者と未所属の職人、いずれも若く才能ある職人ばかりだ。
依頼人は王妃マルグリット。依頼内容は重要、いずれ銀砂糖子爵への候補者となる。ただし依頼を受ければ途中放棄不可、依頼によって得たすべての情報は他言無用。覚悟のないものは去れという条件がつけられていた。
明かされる王家の秘密と長年にわたって囲われていた銀砂糖妖精。
大樹から生まれ600年のときを生きるルル・リーフ・リーンは妖精王リゼルパに仕えたこともある、銀砂糖を扱う妖精の最後の生き残りだ。銀砂糖妖精が持つ技術は人間より格段に高い。しかしルルの寿命が尽きる日も近く技術が失われる日も近いということだ。技術を残すためアンたちが呼ばれた。
シャルが心配している様が大変よいな。蓑虫状になっているアンの傍に座るシーンとかわたしは大変好きだ。
あとキースがとても青少年らしい。焦りとか所有欲とかなんかもてあまして、ぶっちゃけむらむらしてる感。超青い。
干ばつによる食糧危機と魔物の侵攻という災厄に見舞われ滅亡に瀕している国は勇者を召喚することにした。
そして異世界から若き青年が召喚されてきた。武器はもってなくてちょっと予想と違ったが召喚がうまくいってよかった。ダークスーツを身にまとい黒髪に眼鏡、7:3にわけた髪型、あれこそが24時間働ける「キギョウセンシ」!
企業戦士とかそんなのとっくに親父が若かった世代の話だよ。俺これから入社式あるんすけどここどこですかなんですか。
そんな感じのかなりライトでコメディな勇者が世界を救う話でした。
この勇者、わがままが多いだけのだめ勇者じゃないか……! と召喚してしまったがゆえに色々気苦労を背負い込む神官の話でもあります。結界を張りなおすための必要条件には勇者が必要なんだ! みたいな。
日帰りクエストとかあったころの昔のスニーカーっぽい懐かしい雰囲気で逆に新しい感はあるのですが、なんせ雰囲気がとてもライトです。面白いけど物足りない、そんな感じです。
淵国五皇子伝最終巻。
繁のカーチャン色気がやばい(ピンナップ)
3人の呪いを解いていよいよ間近にやってくるカナンと善の結婚、の前に郷がカナンから離れずべったりである。
最終巻はついにやってきたビジス皇帝との最終対決! \ 最終対決! /
あれは本当にただのビジス。暗黒雑炊作れる。
今回は随所にオブラードだった。お母さまがいるのよはちょっと昼ドラみたいだった。オブラード分厚かった。
まさかのNTR未遂であった。母との対面シーンではりっちゃんと天香が一番だった。母キャラピンでは金花1択なんだが。りっちゃんが天然で晃が乙女吸われていて可愛い。パンダは主従を守ろうとしてしてなんかおろおろしているりっちゃんをてのひらで転がそうとして逆に転がされてしまえ。
啓がパフューム好き過ぎて意味が分からぬな! あの子は頭はいいのにあほのこでかわいい。
啓がもし女子だったら「血がつながらなかったらわたし達結婚できるのよね」って無理やり押し切られてゴールインしている。カレカノの浅葉君みたいなものだよな。
なんですか。ごちそうさまでしたっていうことですよ。家族の話はよいものだ。これからもよい家族だといい。
ルルル文庫創刊ラインナップの最後のひとつが完結1。
長い物語が完結するところに立ち会うのはとても体力がいることで、泣いたり転がったり叫んだり転がったり、最終的には首根っこがっつり掴まれて本閉じて深呼吸するぐらいしか出来ないので読み終わるころにはもう息切れしています。
いつもは多くの人間のために使っている頭を僕のことでいっぱいにして、ほかのことなど考える隙もない。まっすぐな殺意だけを胸に、今にも僕の目の前に現れるだろう。
(P137)
もうここからのリドリスがもうひどかった。
わたしちょっと落ち着かないと泣くぞ泣くぞおい泣くぞとわかってたのにだらーんとなった。あんな悪役然とした登場だったのにちくしょう。死に様まで格好よすぎだった。それだけですむならまだしも170ページのあれはひどい。こっちの息とまるわ。
『私は、去らなかった。自分自身の意思で。それが私の生。どんなに短くはかない意味のないものでも、私の生』
(P230)
思わず11文字の伝言を再生して転がった。
廃園から出られずともルシードに会えた人生は幸せでしたか。
パパラギが予想外にがっつり絡んできたのが意外だった。お前割とすごいやつだったのな。
そんなわけで仮面夫婦の初夜ゴールインおめでとうございます。散々な戴冠式の朝おめでとうございます。
とんだ食育でした。豚に救われた。まじでwwwwwwwwwwとしかいいようのない気持ちだった。
これから待ち受けているのは一筋縄ではいかない公務でしょうがせめて夫婦は仲良く暮らしてください。
とりあえず同人誌が楽しみです。
- 封殺鬼はまだ帝都万葉があるけど鵺子で一端店じまいしたカウント [↩]
サンホラーが釣れるタイトルですが、この世界のシャイターンは封印されていた炎の悪魔ではなく精霊王にまつろわない呪いを残す精霊です1。あと主人公の女の子は死にかけたり愛すものすべてその腕をすり抜けたりしつつ、弱い私は誰を憎めばいいかちゃんと分かっています! らららーららーらららららるー
花嫁で巫女姫ですがふわふわもきらきらはしていない復讐の物語ですヒャッハア。
10年ごとに王を輩出する氏族が変わる砂漠の国カダル王国において、別格の精霊王との契約を統べる巫女の一族フェッダ。その巫女のカミリア姫の形だけの近衛兵となったアイシャの物語。
巫女姫と一族を失いフェッダの宮殿は炎に消えた。アイシャは精霊王に仕える精霊のナーギに支えられ燃える宮殿で遭った黒衣の男への復讐心とともに剣の腕を磨き、「カミリア姫の生前の姿」に変身できる指輪を手にこの4年間を過ごしてきた。
そしてついにそのときがやってきた。現カダル国第1王子マハールか、マハールの軍団のうちの誰かがおそらく「カミリア姫を殺したあの黒衣の男」なのだ。アイシャはカミリア姫の姿でマハールの元へ嫁ぐ。
アイシャの中で黒い熱が力を帯びる。「近衛兵アイシャ」の人生はこれで終わりだ。これからはカミリアの亡霊として生きる。絶望の淵に立たせて後悔させてから殺してやる。
アイシャは「カミリア」として嫁ぐと同時に、初対面から副将軍のカファスに気に入られアイシャのままカファスの部下になる。アイシャとカファスは可愛い。追いかけっことかなんの燃料か。罪深い人間になってくれ!!!!
210ページの「私はあなたを殺すために、ここまで来た」っていうあれが死ぬほど好きなんですよええ!
何の燃料か!!!!! あらためてここのところを見るとどんな思いでカファスこれ聞いとるんや。というかアイシャ=カミリアを前にするカファスはどんな思いだった。やべええええ、と叫ぶ。
あとわたしは後半のカミリアになりたい。あのねじれた感がいい。ああいうキャラをやってみたいものだなあ。
ナーギはシャイタン2っぽい。甲斐甲斐しい。悪役もする。今あえて問うている。
大きい獣はいい。もふもふできる。わふわふいってる。
「もっともだな。だが、わたしは戦場で育った。もう、平和に暮らしていた年数より、戦場から戦場へと飛び回っていた年数のほうが長い。わたしの教師は戦場の将軍であり、わたしの遊び場は死体の転々と転がる荒野だった。恋歌の代わりにハゲワシの声を聞き、戦士の死を悼む歌と、昂揚して戦場を走り続けるための歌を聴いた」
(P80)
最終巻。面白かったけどやっぱり4冊は早いなあ。周りの人々の話も読みたかった。
アディリシアとともに姿を消したエーマを追ってアルトとモニカはかつての敵の力を借りて禁じられた島へ向かっていた。
物語的にもエーマとアルトのあれこれも落ち着いたけど、5年後のフォリーナとかアディとジノのその後とか、やっぱりすごく読みたかった。あとリリカ様がずっとおサルだったのに驚いた。リリカ様がラスボスもしくは最終決戦の前に美老女となって登場してもまったく不思議ではないと思ってたよ。
竜が出てきたりして、放課後のアディリシアの重要さな話っぷりに驚く。まあこの物語の「すべてのはじまり」がアディリシアにあったものだったからそういうものか。
「誰も害せぬ限り汝の望む事をなせ」というあの一文をみてかつての東方魔女読者はとても感慨深いです。
男は魔女になれないけど魔女は生き方です。次のファミ通文庫新刊はあの長文タイトルのあれですね。