吉原が舞台です。えろい方向ではなくて事件もの? 吉原だけに明るい物語ではありません。この薄暗さはいい。
わたし時代物はそんなに読まないのですが、ちょっと時代物を読んでる気分でした。
ずっと積んでる吉原手引草読まないとなと思いました。
外道菩薩と呼ばれる白髪赤目で妓有1青年弥太郎のもとに奇妙な来客が現れる。
ひとりの元遊女の不審な死と顔のない仏像。増える死体。愛憎。
改稿前からときめきやラブ成分大幅増量って改稿前はどんなんだろうか。
ちなみに私の最初のときめきは28ページです。ちょうときめき。弥太郎がいろいろ破綻している凶暴美形でよい。弥太郎と末葉はもちろんのこと弥太郎と尾高も好きだし末葉と夜菊も好きだしこの世界は美味い。
これは「81ルルルドラマチック小説賞」で、ドラマCD化前提の新人賞2なんですが、吉原夜伽帳はビジュアルありで見たいなあと思いながら読みました。死体の顔がはがされてたりきついシーンもあるんだけど3、死人桜の前のシーンとかは超映えると思う。
余談ですが扉ページで「ミズサワヒロ」を「ミズシマヒロ」と一瞬読んであれっと思った私です。
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