嵐に舞う花 クラシカルロマン クラシカルロマン (ルルル文庫)

シュピーツ王国内はまだまだ平和であるが国外では1年前から世界を巻き込んだ戦争が続いている。
中立を貫くシュピーツの王女メリルは戦争をどこか遠くのものだと感じていた。
両親を亡くしたがそれでも明るく伸びやかに育ち、女学院を卒業して王族としても成長段階で今は自分の将来を模索しているところだった。しかしそうしている間にも戦禍と嵐は刻一刻と近づいていた。

シュビーツはスイスかなあと思ったりいやエーデルシュタインだからオーストリアじゃねと思ったりした1いやスイスだよ。
西大陸最北と書かれてたからルッシニアはイギリス? でもなんかおかしいと思ってたらミハイルの名前で分かった。ルッシニアはロシアっぽい気がする……。この方向が正しい気がすると思って読み進める。
ちなみにボレアスはドイツだろうと思ってる。

メインのふたりがとてもいいものですが、フェルディナンドがとてもいいキャラをしていると思います。
わたしは彼のスピンオフがあるならとても読んでみたい。飛行機乗り的にお願いします。
フェルディナンドは所属のあれさえなければピロシキ2と仲良くなれると思う。

さてそのメインふたり。メリルと護衛で幼馴染みのダーツ。いやもう幼馴染みですっていうだけで美味いです。
今回はルチアや薔薇の戴冠と違い、お互い気心知れた中なのですね! 成長して再会ドッキリうめえ!
はじめての舞踏会直前のダーツは可愛い。

「最後くらい唇に口づけたかったが、俺はここで我慢だ。さよなら、メリル。お別れだ」

(P255)
  1. なんというヘタリア脳だろうか []
  2. 天翔けるバカ/須賀しのぶ。同じく第一次大戦中のヨーロッパの物語。ロシア人。陽気 []