プリンセス・トヨトミ

万城目学今回のはったりの舞台は大阪城周辺。

5月末日の木曜日、大阪が停止した。
病院・都市のインフラに関わる産業など特定の産業に関わるものを除き商業的な活動は停止し、地下鉄ほか交通機関も停止した。
物語は大阪が停止する10日前、東京から訪れた会計検査院第6局の3人が大阪に降り立つところからはじまる。面白いんだけど、それはあくまで大阪城が赤く燃えてからの話で、それまでが長い。中学生パートはもうちょっと少なくてもよかったんではないかなあと思った(特にTS方面

ラノベ風に言うと万城目学版デュラララ!っぽいなとおもった。
ダラーズみたいに来るものは拒まずではないけど。

道頓堀の清掃業者は、早朝「かに道楽」の店頭に飾られている巨大カニのハサミに、発泡スチロール製の巨大なひょうたんが突き刺さっているのを見つけた。戎橋を仕事帰りに歩いていたホストたちは、あくびがてら道頓堀川に臨むグリコのネオン看板を見上げたとき、中央の陸上選手が広げる手のひらの上に、大きなひょうたんの絵が貼り付けられていることに気がついた。

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