好きなキャラ #YOME_LOVE Advent Calendar 2013 - Adventar
急に思いついて【オタクや腐女子が推しメンについて語るアドベントカレンダー】を作りました - eupho
こんにちは好きなキャラアドベンドカレンダー12/22担当のまろんです。
好きなキャラと言いつつ「この人について語ります」と宣言したのはSoundHorizon/LinkedHorizonの主宰者Revoさんについてです。
21世紀で現状最も売れたアニメソング「自由への進撃」をリリースし、2013年12月31日、第64回紅白歌合戦ではじめての歌番組に出演するまでを振り返ります。
人物について
Revo 6月19日生まれ。年齢は非公表ですが大体30代半ばです。外見は年々若返っています。
やんちゃなギターキッズとして幼少時代を過ごし、DTMを知りオンラインへ活動の幅を広げ、2001年末コミックマーケット61にてyokoyan1のスペースにて委託参加し1stStoryCD「Chronicle」をリリース。
コミケ毎にアルバムを作り、何千枚というCDの通販処理もし2商業音楽の道へ進むまでは教師をしたりもしていた。
2004年10月27日、ベルウッドレコードより「Elysion-楽園への前奏曲-」でメジャーデビューを果たす。2012年キングレコードからポニーキャニオンへ移籍とともにLinkedHorizonプロジェクトがスタートする。
古くからのファンからは「陛下」「王様」と呼ばれ、近年ではフランクに「れぼ」「グラサン」と呼ぶ人も随分と増えました。以下所々「陛下」と書かれている人は全部「Revo」についてのことだと思ってください。
ファンに「王様」扱いされてるんでしょ? 怖くない? って言われるのでまず「陛下可愛い」エピソードから書きます。
学生時代は体操部所属で、現在でもボーリングはなかなかの腕であると言われていますが、ライブで腰を壊したりしたことだとか盛大に足がつることがあり、紅白出場決定が報道された日、各所で「陛下の足がつりませんように」と言っていた人が多いのは心配性のオカンのようなファンが多い3ためです。
嬉しいことがあったらぴょんぴょんと飛びはね、内股で歩きよく躓き、マントの紐が外せず舞台袖へ引っ込み、ラジオ番組に出てはルパン3世のモノマネをし、霜月はるかネットラジオへゲスト出演した際はフリップにフラスコのことを「ラフスコ」と書き霜月はるかの爆笑を買う。また、個人サイトでピコピコサウンドの既存曲アレンジをクリスマスプレゼントにおいていったり、紅白出場が発表された日には「ちゃお、紅白歌手です☆」というふざけた書き出しにはじまり真面目に語って終わるという更新がありました。
最近では「自由への進撃」トーク&ライブでは「自分がいかにジャンが好きか」というのを語ったり、進撃の巨人で好きな台詞を壇上の人々が語っていく中「その台詞は正確に言うと……」と突っ込んだり、大阪2日目が「進撃の巨人」後期放送の日で、大阪は最速放送地域のため集まれるメンバーでライブ終了後に最速鑑賞会を開いたという。
「東京とはたったの一日の違いですが、ファンにはその一日が大きいのです」
とFC会報で語るなどただの進撃の巨人オタっぷりを各地で振りまきました。いやーもうほんとうに陛下可愛かったです。ライブパートはめちゃくちゃ格好いい分ギャップがやべえのです。
天然可愛い・ファンサービスに溢れたエピソードが多数ある中、「基本いい人だが作曲中は人が変わる」「音楽の鬼」「楽譜が死ぬほど難解」「指が足りない」エピソードもまたライブパンフで多数見られています。
Sound Horizonとは
Sound Horizonは「幻想楽団」と称し、物語性のある歌詞と多彩な楽器と組曲形式からなる「物語音楽」を作風としています。陛下のお仕事範囲としては作詞作曲編曲、作る側だけにとどまらず歌唱・楽器の演奏4、ライブにおける演出すべて、たとえば照明ひとつにとってもRevoプロデュースが入ります。
2010年はNHKホールでパイプオルガンを使った演奏も行われましたが、パイプオルガン用に楽譜を書き下ろしたり、「朝までハロウィン」ではPV音源とCD音源ではアレンジが違ったりなど、ひとつの音楽が様々な場所に向けてアレンジが加えられることが多数あります。
物語の細部、結末、隠されている謎、他の楽曲とのリンクなどはあいまいにされていることが多く「この音楽をどう解釈するか」は聞く側に任されています。あっちこっちで解釈についてやら発見したことが侃々諤々と語られています。
「『音楽とはそんなに小難しく構えて聴くものだろうか』という気持ちもあるので、いろいろ考えなくても十分楽しめる音楽は作っているつもり」
とインタビューと答えてもいます。
いざレコーディングだライブとなれば100人超になることが多く、歌い手もRevo自身が歌う曲があり、アニソン畑の人が歌うこともあれば劇団四季だったり宝塚の人が歌うこともあります。ギターにマーティ・フリードマンやオーケストラの指揮として千住明が呼ばれていることもありますが、「Sound Horizonの正規メンバー」と呼べるのは現在ではRevoひとり5であり、それ以外の人は「この曲を作るにあたって集められたサポートメンバー」です。
Revo:採算という意味でも、ある程度売れなければいけない。僕はこういうスタイルでやっている以上、いろいろな人を呼んで様々な世界観を作り出したいので。その自由度を保つために、売れるということは必要条件だと思います。“売れないけど好きなことをやってるからいい”とはまったく思っていないんです。
Sound Horizonの特徴は「濃い物語性」「聞くたびに新しい発見がある」だと思います。
1曲10分がざらにある世界ですし1回聞いたぐらいでは歌詞が聞き取れないしそもそも歌詞カード通りには歌われません。台詞も悲鳴もSEもばんばん飛びますしここで何が起こっているのかわからないというのもふつうにあります。「思いついたことはなんとかして実現したい」とする陛下のこだわりは効果音、たとえば井戸に落ちる水滴の聞こえ方ひとつ、ジャケットのページ数など「言われないと気付かない」ようなことにまで及んでいます。細部を詰めていくときりがないようなあの中毒性とスルメでできている音楽が好きなんです。
じゃとりあえず聞いてみよう
オンラインで見られるものは公式のライブDVDのトレーラーがあるのですが、
こちらは2009年にあった「第3次領土拡大遠征凱旋記念国王生誕祭」をもとに、映画館上映作品6としてひとつのパッケージにまとめたAcross the Horizonのトレーラーです。
国王生誕祭は2daysで人気曲は一通り演奏したので当時のベストアルバム的存在です。
今後映像化が待たれる2013年10月26日にあった「Revo's HaloweenParty」が新たなベストアルバム的存在になるかと思います。
【ライブレポート】<Revo's Halloween Party>はSound Horizon、Linked Horizon人気曲が勢揃い|BARKS音楽ニュース
Linked Horizonは去年11月のRevo Linked BRAVELY DEFAULT concertのものです。
すべてがゲームに使われた曲7のため、インスト曲も多くあります。
コンサートとライブについて
SoundHorizonは演出超凝ってるし楽器いっぱいいるしダンサーもアクターもいて楽しいから1回ライブに来いよ怖くないよ! って誘ってます。
「サンホラはまずコンサートとライブがあって……」と言うと「えっそれって別物なの!?」って言われたことがあるんですけど、別物です8。
まず基本的にSHのリリース形態は「いきなりアルバム」です。アルバムに至るまでの前日譚としてシングルでまず語られることもありますが、基本はアルバムです。アルバムを元に立体で再現してみました、というのがコンサートです。
「コンサート1回目は答え合わせ」とか言われるのはこの辺ですね。耳と頭、ジャケットなどから思い浮かべた情景が目の前で行われます。
ステージ上では楽器を奏でる人、歌う人、踊る人、演じる人、語る人がたくさんいます。どのぐらいたくさんかというとさいたまスーパーアリーナのステージでも参加者が一列に並べない程度の人数です。
タイムラインとかでは単純に「SHライブ」と言ってますが、「メルコン」「ミラコン」など特定のものを差す場合の「コン」はコンサートのコンです。それぞれ「7th Story concert Marchen キミが今笑っている、眩いその時代に…」「6th Story concert Moira 其れでも、お征きなさい仔等よ」です。
ではライブはどうかというと、こっちはお祭です。
Sound Horizonは関わっている人が歌手単位でもとても多いです。そのため固定曲は数曲あるものの日替わりセットリストに日替わりキャスト。曲は同じでも歌う人が違うなどして同じ公演は存在せず、全公演通して観客の選択肢によって分岐する物語があったツアーもあります。
ツアーは「領土拡大遠征(略称:領拡)」と呼ばれるのですが、領拡はDVDにはならず、さらに一部の公演でしか演奏されない曲もあるためファンは必死です。
会場は大体ホールで、時々Zeppなど大型ライブハウスという感じです。特にコンサートは演出上の都合上か首都圏一極短期集中開催となっています。
サンホラーはお行儀がいいのかライブ慣れしていないのかオールスタンディングでも「押さない」「むしろ下がる」「前が空く」という現象が報告されます9
ライブのお約束事
SoundHorizonの(コンサート/ライブ)では積極的な観客の参加が求められています。隣の席がよほどの狂信者でもない限り参加しなかったからどうこうというのはありませんが、開演前のアナウンスでも観客の皆様も幻想王国SoundHorizonを作るうえでの重要な云々と言われます。
その合図として登場するのが「近衛兵」という存在です。彼らは旗を持って現れます。
近衛兵が旗を振る時観客は立ち上がる・腕を振り上げる・雄たけびを上げるなど様々な行動を起こします。照明も観客サイドを向くのでそういう光での演出もあります。
「サイリウム」ですが、SoundHorizonにおいては「配布されている場合のみ使用可能」です。基本は禁止です。
もうひとつ、観客の役割として大事なことがあります。公演の終わりは常に観客の歌で締められます。
「栄光の移動王国-Glory of kingdom-」通称国歌という曲があります。百聞は一見にしかず。実際にご覧いただきましょうはいドン。
これがね、最初は宗教wwwwwwwwって言ってたのにすごい名曲なんですよ。
別名義のLinked Horizonライブではこれで締めないんです。だから「これはSound Horizonとは良く似ているけど別物なんだ」っていうのが改めて響いてきて最初はすごい寂しかったですね。今年の10月にあったRevo's HaloweenPartyでは2年ぶりに歌えて嬉しかったです。
伝統芸能として無茶振りがあります。
(CD発売日前日のライブにて)「ドイツ語パート歌える人は皆歌ってね!」とかそういうことです。
分からなくても大丈夫。周りの人だって分かってません。
「新曲だからと言って容赦はしない!」という字幕が出たこともありますが、本当に初公開の曲の場合だってあるんです。テンション上がりきって、分からないけどYEAHHHHHHHH! って言ってる可能性があります。
すごい楽しいと思うので、機会があれば一回どうですか? 来ませんか?
チケットならとります!! っていう人が近くにたぶんいるはずです。
Linked Horizonスタート
私はすごい好きだけど陛下の音楽はそう一般受けするものではないのだろうと、そう思っていたことが私にもありました。
2012年、ポニーキャニオンへ移籍とともにLinked Horizonプロジェクトが発表されました。
昔はSHの一部としてタイアップをやったこともあった10けど、以降はすべてこちらの名義で、ということになりました。
やっている事は変わらないとはいえ、やはりLinked Horizonのほうがストレートで聞きやすい曲が多いです。
ニンテンドー3DS用ゲーム『ブレイブリーデフォルト』の音楽担当としてはじまり、まず「このゲームフィールドの音楽ちょういいね!」とかすごい褒められている現場に出くわすことが増えます。
Linked HorizonのコンサートはSound Horizonでも1度やった横浜アリーナ1日限りの昼夜2公演。
東京シティフィルハーモニック管弦楽団にいつもより少しストリングスを多くしたバンドと、フルオケ/バンドの両方が聞けるとても豪華な公演でした。
2013年にはアニメ「進撃の巨人」のオープニングテーマを前期後期ともに担当。
前期オープニングテーマ「紅蓮の弓矢」後期オープニングテーマ「自由の翼」を含む「自由への進撃」は23万枚超える大ヒット。2013年オリコン暫定年間ランキングではAKB48Gとジャニーズがひしめく中30位の大健闘。
2013年 オリコン年間シングルランキングトップ100 結果速報 : The Natsu Style - オリコン&音楽ランキング分析
2013年iTunes年間トップ100発表 : The Natsu Style - オリコン&音楽ランキング分析
「animelo mix 2013年 年間ランキング」、Linked Horizonが制覇|BARKS音楽ニュース
2013年JOYSOUND年間カラオケランキング|JOYSOUND.com
とにかくいろんな人が聞いていたという印象しかなかったですね。配信とかカラオケとか色んなランキングで名前を見ました。色んな人が陛下の曲を聞いてました。かっこいいねって色んな人が言ってました。嬉しかったです。
Revo:『進撃の巨人』が累計2000万部を超えるベストセラーになっているということは、自分の音楽を知らない人たちも聴いてくれる可能性が非常に高い。そこで改めて問われる部分があったというか。細々とやっていれば好きになってくれる人たちだけのコアなコミュニティが出来ますけど、そこから飛び出していったら、風当りも強くなりますよね。でも、そうしないとより広く聴いてもらえないことも確か。数字がすべてではないですけど、多くの人に認めてもらえたというのは励みになりました。このまま自分の音楽を続けていけばいいんだなって。
なにかCDがほしいなと思ったら
この辺が最新です。ライブDVDは
がオススメです。
とりあえず2013年末は紅白歌合戦でのパフォーマンスがありますので出来たらそれを見てください。
2014年はSound Horizonメジャーデビュー10周年の記念Yearです。たぶんツアーかなんかあると思います。
2005年になかのZEROではじめてのコンサートが開かれてから動員数はどんどん増していて、首都圏ではNHKホール・東京国際フォーラム・パシフィコ横浜・代々木第1体育館・横浜アリーナと来てこの10月はさいたまスーパーアリーナ11を一般販売開始数時間で売り切り、見切れ席などもがっつり埋めました。
遠征前提となる地方民ですが、来年の告知を楽しみに待ちたいと思います。
------なぜRevoさんは国王と呼ばれたり国家を斉唱されるするような人気を得たと思いますか? また人気を実感したのはいつですか?
yokoyan:たまたま国王と呼ばれるようになっただけで、別にどう呼ばれてもいいと思います。一方的に曲を発信するわけではなくリスナーの方も想像したり歌って参加できるのがよかったのでは。人気を感じたのがいつか覚えていませんが、ライブの最後にファンの方々が何の合図もなしに国歌を歌いだした時です。活動の初期は、RevoはCDが売れなかったら明日からどうしようみたいな状況になるまで制作費を注ぎ込んでいたらしいですが、その頑張りが報われてよかったです。(クイックジャパン93号 SoundHorizon特集新たなキング・オブ・ポップの肖像にて)
余談:少し思い出話をします。
わたしがSound Horizonと出会ったのは10年ほど前にさかのぼります。メジャーデビューの少し前のことでした。友達に薦められるがままにほいほいとはじめてとらのあなで「Chronicle 2nd」を通販しました。
まあ聞いた感想としては「なんだこれは」でしたね。歌詞カードは羊皮紙みたいな当時の感覚で言えばすごく読みにくいものでしたし、SH以前に既に霜月はるか12には出会っていたのですがやっぱり「変な曲」というのぬぐえなかった。
落ちたのはAramaryの歌っていたArkとStarDust。
1期と2期の間にあった暗黒時代を乗り越えはじめていったライブは2006年の第1次領土拡大遠征(大阪 SUNHALL)
アメリカ村の外れにあった地下の小さなライブハウスです。天井がとても低くてステージなんかとても見えたものじゃなくて、あの頃はとても男性ファンが多かったなあと覚えています。
音響はお世辞にもよいと言えたものではなかったんですが、その中でもREMIの歌った「La ragazza col fucile e poca felicita」13は群を抜いてよかったのをよく覚えています。あの曲をもう1度ライブで聴きたいと何度も呟いていました。
それから朝と夜を繰り返し7年後、2013年10月26日さいたまスーパーアリーナで再度この曲が演奏されました。歌う人は違っていたしアレンジも違ったんですが脳裏に思い出される7年前の大阪のライブハウスの日のこと。
あの小さなステージに立っていた人は今大きなアリーナを埋めたという事実にまるまる一曲泣いてましたね。奇しくも10月26日はSound Horizonデビュー9周年の前夜祭。大きくなったなあと思いました。
これが私が愛してやまないRevoという人の話です。たぶんこれからもずっと好きです。
陛下紅白出場おめでとうございます。これからも応援しています。
2014年はSound Horizonとしてのライブツアーを期待していますのでよろしくお願いします。
- 友人でSoundHorizonのジャケットなどを手がけている [↩]
- のちにとらのあなに委託する [↩]
- 陛下個人サイトで毎年数時間だけ募集されている「SoundHorizon流行語大賞」、ある年のNo1は『陛下休んでください!』だったこともあった」 [↩]
- ギター・ピアノ・アコーディオン・バグパイプなど [↩]
- 2nd storyCD「Thanatos」-4th story CD「Elysion-楽園幻想物語組曲-まではAramaryというボーカリストがいたが脱退した [↩]
- ただライブDVDを流すのではなく、映画館用に音を変えたり3D上映会をしたりいろんなことをやっています [↩]
- ゲームに使われた曲にさらにアレンジを施して歌詞をつけたものも多くあり [↩]
- これを書くにあたって源流をさかのぼっていたのですが(そして確証はないのですが)一番最初、「楽園パレードへようこそ」でのじまんぐの「君達の尻には根っこが生えているのかね!? コンサートは終わったこれからはライブだ!」かなあかと思います。 [↩]
- わたしは3次領拡@Zeppで酸欠起こしたので以降は2階席を取るようにしています [↩]
- ゲームの「カオスウォーズ」「ベルアイル」など1stマキシの「少年に剣を…」は大体タイアップシングルです。 [↩]
- アリーナモード [↩]
- Sound Horizonに古くから参加しているアーティストのうちの一人。アトリエシリーズやアルトネリコなどゲームミュージックやオリジナル楽曲もたくさん歌っている [↩]
- ガンスリンガーガールイメージアルバムの一曲。SoundHorizon名義ではないがRevo作曲である。 [↩]
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