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なんか風の歌 星の道とか卵王子とかあったころのスニーカー・富士見ファンタジアを思い出すような懐かしい匂いがする。あげた作品が両方冴木忍ですが他意はありません。
シュルベル王国の小さな農村で育った少女リディアの心配事は、開戦の噂より収穫祭に着て行く服、お母さんの体調と薬代、それからある日突然腕に浮いた痣。
ある日他領の騎士が乗り込んできた。すべてはリディアの腕にできた痣のせい。
それはシュルベル王国爵位の最高位である4名しかいない公爵家の継承者であることを現わす紋章である。平民として育ってきたリディアは15歳にしてガーネット領主リンドヴァル公爵として生きることになってしまった。
惜しむらくは「展開が非常にスピーディ」×「視点が途中でころころと変わる」×「登場人物が多い」のため
たまに「今どうなってるのか」分からなくなること。各登場人物思惑・陰謀が渦巻いてて非常に楽しいんだけど、リディアと同じかそれ以下の世界の知識しかないのに、リディアより多い知識と登場人物情報もたされてでも展開は止まることなくぎゅんぎゅん進んでいく。
登場人物紹介はあるけどイラストと名前しかないんですよね。顔イラストとかあっても漫画じゃないんだからそれじゃ登場人物紹介の意味がない。
せめて1文ぐらい文での説明ください(゚д゚)人
とりあえずジュリアンと王様が好きだ。
※追記:登場人物紹介文はCノベの仕様的にないらしい。
今回の事件はミュンヘンの先の田舎町で起きた遺体消失事件。
主人公は前巻より変わってオルデンベルク探偵事務所所員のフェルディナント・クロイツェル(フェル)と依頼人の一人娘イザベル・アイゼンシュタット。
依頼人ディーデリヒ・アイゼンシュタットはフェルのよく知った人ということで初の遠方出張をすることとなる。
おてんばなご令嬢は可愛いです。登場人物紹介のページからなんか胡散臭そうな笑顔のリヒャルトがとても気になってたのですが、実際出てきたら出てきたで、このタイプのキャラは好きだわーとおもうなど。
ラストすげええとおもった。予想外でした。
どれほど共に生きたいと望んでも祈りは届かず、大切な者の命は、いつも無慈悲に摘み取られてしまう。その都度、心を痛め、消えない傷となって積み重なるのだ。
そして私の体に流れる血を人は恐れる。愛するものの口からあの忌まわしい言葉が漏れたら、きっと私は平静ではいられないだろう。
——"化け物"
どうして。
ただそばにいたいだけなのに。(P161)
海洋ファンタジー。
海神の怒りにふれて600年前に海中に沈んだ幻の島シェイン。
12年に1度、鎖状列島の最南端の島から東の沖にあらわれるといわれている。
シェインを見たい青年サリフは船を捜しワディム率いるユンファ号に乗り込んだ。
しかしサリフは何故か海軍に追われていた……
さりさんちでクマクマされました。
淡々と進んでいくんですが兄弟とラストの姉弟にきゅんきゅんしました。
兄馬鹿はすばらしいです。在りし日のシェインとかイェンファとサリフとか、シェリルとサリフの話をもっと読みたかった!
挿絵は205Pがいいしごとしてました。
本の姫は途中で脱落したけどこれはよかった……
というか私は詩人とか語り部とかが好きすぎると思うんだ。
18諸島の世界を廻り、話を集めほかの地へと伝え歩く語り部の年に1回のお祭り。
冬至の夜、島主の館へ集い夜通しで話を披露する。それが煌夜祭。
廃墟となった島主の館に2人の語り部が炎壇へと集まった。語り部から交互に語られる魔物の話。
エンとクォルンの話とガヤンの話が好きだー。語り部の話はどれも単体でいいけど、繋がって導かれるラストがすごくよかった。
「魔物にとって愛することは食べることなんだ。腹を減らした魔物が一等先に食べたくなるのが、魔物にとって一番愛しい人なんだよ。あんたはずいぶんガヤンと仲が良いみたいじゃないか。そのあんたが冬至の夜にこの付近をうろちょろしていたら、真っ先にやられること請け合いだね」
(P74)