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面白いんだけど分厚かった……
相変わらず軽快に人が死にました。
恩田部隊の4層行きのはじまりからその顛末がとても好きだ。
「タバコ吸えーっ!」
誰かの声が西野の心を支配する。呆然としながらジャケットのポケットを探り、タバコと携帯灰皿を取り出した。なんとか火をつけて大きく吸い込む。震えが嘘のように引いていった。そして、入れ替わりにもう一度、今度小刻みな震えが全身を襲った。西野にはわかった。先ほどの震えは事態が理解できない混乱によるもの。今度は死の恐怖によるもの。先ほどは逃げるためのもの。今度は生きるためのもの。
生きている。まだ生きられる。西野は上の仲間たちを見上げて大丈夫だと怒鳴った……。(P204)
この街では毎日のように誰かが死んでいる。最近は親しくしていた相手に不幸はなかったけど昨日は三人も失った。第二期募集のごく初期にテストをパスし、ほとんど同じスケジュールで探索していた人たちももう半分残っていないのだ。
(P264)
最初は葉月さんが京都が舞台なのでって言ってて、これは読まないといけない気がする!と思ってたら読んだ人がざくざく出てきて、しかも基本皆褒めてるので早く読まないと!(期待値が上がりすぎるとしょんぼりする気がする!)→読む。
面白かったー。
京都を襲った大地震をきっかけに口を開けた迷宮。
自衛隊に掃討させようとするも有効ではなく、一般の志願者に探索と討伐をゆだねた。怪物を倒し死体の一部を持ち帰り換金する。死と隣り合わせの一攫千金。
帯に「ここでは人間が簡単に死ぬらしい」ってあったけど本当に軽快に人が死ぬ。ごろごろしてる。
あまりに軽快に死ぬので期間限定ダイスバトルPBC(死亡あり)っぽいよなと思ってたら(KYダイスwwwって言ってるところがよぎったのだ)Amazonレビューによれば本当にダイスで死亡者を決めてたとか? すげー。
他視点なので、こいつが誰でっていう脳内認識が忙しい。ここまでくるくる変わるのはほとんど読まないので面白い。日記パートが好きだ。ちゃんと中巻下巻が出ますように。