タグ「 石和仙衣 」の記事

2件の投稿

ユニコーンの恋文 (講談社X文庫?ホワイトハート)

魔法に支配されている世界< 夢の平原>で暮らす乙女たちは皆不条理な運命で若くして死すべき運命にあった。そこを魔法の鷹ノアに助けられ子の世界で育つことになった。この世界には自分の意思とは別に大怪我を負ってこの世界に迷い込んでくる男がいた。
青年と乙女は恋に落ち、花嫁衣裳をまとってこの世界を出て行く。それがこの世界のルールだった。
そしてカタリアが最後にこの世界に残った。花婿候補はまだ現れないが結婚を夢見るカタリア。しかし実際にカタリアの前に現れたのは人を寄せ付けない男だった。

魔法にかけられてみたいな!
物語は夢の平原で展開するのではなく、かなり現代寄りの世界で展開する。帯には「おとぎ話の世界から現実に飛び出した少女」って書いてあるけど普通に読んでなかったからびっくりした。

色々とめんどくさい男が、幸せを求めておとぎ話の国から外へ飛び出した娘を家に迎え入れて、心を柔らかくしていくまでの話です。基本的には善人しかいない感じで、特に弁護士周りはもっとどろどろなれそうなものだけども善人。118ページからのあれこれが好きです。感情大爆発。

ギデオンの恋人 (講談社X文庫?ホワイトハート)

なんかタイタニック1を思い出すなあ、映画的と思ってたらあとがきを見るとそんなにまちがってない気がする。これを書いた後わけあって「氷雪王の求婚」の感想エントリを見たんですが、そっちもタイタニック! って書いてて自分の比較対象の貧困さにがっかりだ! 最初にネタをがっつり割られるのは「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」も同じなんだけど、なんかすげー映像的なのだ。

老メリッサのモノローグから物語ははじまる。
ここから老メリッサ→若い頃のメリッサ→幼い頃のメリッサと映っていく。
メインは「20世紀初頭、第1次世界大戦のイギリス辺り」を下敷きにした感じのアンゲリア王国。

裕福な生まれのメリッサは子供がプレゼントをもらえる「聖ユースタットの祝祭」のときに欲しいものを書く代わりに「サーカスへ行きたい」と書いた。困り果てた母は伯父に相談し、メリッサは無事サーカスへ行けることになった。
メリッサはサーカスでことばを喋る不思議なライオンと無口な綱渡りの青年リンドウと出会う。
デビュー作は「もし禁書のインデックスが女子高生だったら」だった2んだけどこれはよいラブストーリーだった。

  1. ディカプリオ主演のほう []
  2. 面白かった。価値観まじゆるぎねえ []
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