タグ「 新潮文庫 」の記事

27件の投稿

日傘のお兄さん (新潮文庫 と 17-2)

文庫落ちといっても内容はがっつり変わっております。
誤字修正程度の「あわになる」
大筋を変えずリライトした「日傘のお兄さん」
骨組みからがっつり変更した「ハローラジオスター(元バイバイラジオスター)
同じく骨組みからがっつり変更の「すこやかだから」(元すこやかなのぞみ)

檸檬のころとか神田川デイズスキーとしてはうお!?と思うことが多かった短編集でした。
日傘のお兄さんが好きだ。このどうしようもない感じが。
中学生の夏美の元に現れた子どもの時よく遊んでくれたお兄さん。いつも日傘を差しているお兄さん。
「追われてるんだ。かくまってくれないか」
お兄さんはロリコンの要注意人物だこいつから子どもを守れとしてSNSで槍玉にあがっていた
ちなみにお兄さんはロリコンで引きこもりでニートです(あとがき曰く)ある意味三重苦。
夏美はお兄さんと一緒に逃避行の旅。昔一緒に遊んだ竹やぶを目指して一路。

本文中ではSNSみたいに書かれてるけどある意味2chっぽくねーとかもおもった。
ネットKOEEE

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

2年ぐらいほったらかしだったらしい(帯が2005年の夏100
確か梨木香歩が好きな人はオススメ!っていう文をどこかのRO日記で見て買った覚えが。

高校生の「私」は学校から帰ってくると祖母から古いノートを渡される。
恐ろしく古くカビの匂いがすごいそれは当時年齢一桁の弟が書いた物語でびっしりと埋まっているノートだ。小学生だった私と弟と犬との数年の物語。

弟の書いた物語が多く登場する。年齢一桁だけにほぼひらがな(ここが1度は挫折した原因だ
涙腺がゆるい方は注意された方がいいかもしれない。

↓ネタバレ
弟が死ぬんだと思ってた。両親か……
死ぬのでなければ子どものうちに神隠しみたいにふと消えて生死不明になるとか(これはかなり近いけど。

楽隊のうさぎ (新潮文庫)

何か気合の入ったPOPが立ってたから騙されたと思って買ってみたよ
引っ込み思案の中学生男子が成り行きで吹奏楽部に入って成長していく話。
私は小学校の時トランペット吹いてたので懐かしい感じでした。

ていうか「隔週週休2日制」って作中時間と私が中学校だった時、かなり同世代に近いものが。

太陽の塔 (新潮文庫)

モリミーこと森見登美彦氏の話は面白いのでマジオススメ。
太陽の塔は自意識過剰な非モテ男子によるクリスマス撲滅作戦の話。
話は主に「私」(休学中の大学5年生)の思索と行動で占められている。

魔女*おもひでコンボの日からぼちぼちと再読(笑い分を補給しないと死ぬので
水尾さん=夜は短しの黒髪の乙女説の元を確認するべく。
確かに「二足歩行のロボットのようなステップ」とかあるな。

類は友を呼ぶというが、私の周囲に集った男達も女性を必要としない、あるいは女性に必要とされない男たちであって、我々は男だけの妄想と思索によってさらなる高みを目指して日々精進を重ねた。あまりに高みに上りつめすぎたために今さら下りるわけにもいかない。そもそも怖くて下りることができないと誰もが思いながらも口をつぐみ、男だけのフォークダンスを踊り狂った。

(P7)

ちなみにこれは日本ファンタジーノベル大賞受賞作なのですが「京大生が京都中の女子大生を奪っていく」「恋人のいる明るい大学生活」なんて幻想に過ぎんのですという意味合いでのファンタジーです。

オトナ語の謎。 (新潮文庫)

この手の言葉って誰に教わったわけでもないのに使うようになるよなー。ある意味口伝。
私も大概どんな場合でも「お世話になります」「よろしくお願いいたします」はワンセットです



エッセイ。
あの話やこの話はこういうところから生まれたのかなあと思いながら読み。

秘密の花園 (新潮文庫 み 34-4)

エスカレータ式のカトリックの女子高に通う3人の女の子の話。
と書くと某マリ見てのようですが全く別物です。
那由多の話を読んでしばらく積み上げていたのを久しぶりに読み直す。
翠の話が好き。

あれはなんなのだろう。本という同じ趣味で結ばれているから?私は本を読まないから分からないけれど、本好きというだけであんなに、精神的な双子みたいに感応しあうものだろうか。友情というには濃密で、恋愛というにはあまりに素っ気無い。

(P105)

つまり私とはやきさんであると⊂´⌒つ。Д。)つ

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