伏見と八田が出会った中学生の頃の話から、吠舞羅に加入して伏見が離脱してセプター4へ行くまでの話。
宣伝時点では伏見編と言われてましたが主人公力を発揮していたのはやたちゃんでした。
感想としてはもうなにをおいても八田の不幸はKという物語の主人公ではなかったことと心酔する相手(キング)と出会ってしまったことだと思うな。
前半のやたちゃんと後半のやたちゃんは別人やなあ。後半のやたちゃんのほうがアニメとかでよく知ってる方の(尊さんすげえ!っていってる)やたちゃんだけど、前半があってキングと会ってあのやたちゃんがメインとなってしまうと、わたしKは赤のクラン贔屓なんですけど心情的に伏見に同情してしまうようなそんな感じ。お前が長い時間を過ごした相棒はもうどこにもいない、的な。八田と二人ならなんだってできると思ったのにって、キングに出会って腑抜けたモブになった八田と吠舞羅から離れた伏見は何も悪くねえよって年が年なら酒でもどうだっていうところだ。
「青少年の成長小説」としては前半のやたちゃんの主人公力強い。
いや冒頭からクラスのリーダーぶっていると見せて実はクラスにはぶられているやたちゃんはいたたまれない!!! と叫ぶしかなかったけど、クラスから多少浮いていたとしても猿比古が一緒ならなんだってできるというあの中学生ならではの不自由な万能感しぬほどもえるのでやめてください!!!!
あと伏見のお父さんいい方向に人間のクズさがよく出ていて造形が大変好みでした。