修羅の国福岡、人口の3%が殺し屋の町博多でうごめく殺し屋やら復讐屋やらの。
電撃大賞の大賞作品でメディアワークス文庫で群像劇。料理の要素はありません。
割と軽快に人が死ぬ系。地名が割と多いので、博多の地理に詳しい人だったらたぶんにやにや出来るんじゃないかなあって思った。
集団面接で「あなたにはどうしても殺したい人がいます、動機は何でも構いませんがどうしても殺さなければいけません。あなたはどうしますか?」という質問に対して学生を動揺させる類の質問だと判断した斉藤は内定ほしさに「お金を払ってでも他人に殺してもらう」といい無事内定通知を勝ち取った。斉藤が答えたそれはこの企業の経営理念だった。
表向きは人材派遣、実態は殺し屋を派遣している。斉藤は研修期間を経て任された仕事を失敗して福岡に飛ばされる。福岡では市長選がはじまる。
メインの登場人物だけでいうなら12人が繰り広げる群像劇です。
趣味女装の殺し屋とか明太子大好き探偵とか殺し屋殺しの殺し屋とか拷問屋とかおねえとか。
あと大事なのは野球。殺し屋・野球・裏切ったり裏切られたり。
面白いんだけどわたしが最近本読んでなさ過ぎだったから群像劇についていく体力にかけている! ぜーはー言いながら読んだ。でも面白かったよ。
これの感想を書くにあたって気がついたんですけど、2月発売のビズログ新人作品にも同じ名前の人がいて、同姓同名の別人か? と思ったんですがぐぐってみたところプロフが限りなく同じなので同時期でW受賞・デビューなんだなあと思いました。
狩兎町ハロウィンナイト 陽気な吸血鬼と機械仕掛けの怪物 (ビーズログ文庫)
ビズログの新人さん悩んだけどこっちじゃないほう買ったのでこっちも買おう(そして読む)