タグ「 スニーカー文庫 」の記事
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twitterで「ミミズクと夜の王が好きな人は多分気に入るんじゃ」ていうのを見かけて読んでみることにする。おお確かに紅玉いづき作品寄り。ミミズクよりはもうちょっとラノベ寄りだと思った。YA作品風味だなあ。
陰鬱世界観のボーイミーツガールです。
冤罪で逮捕&終身刑となった"囚人5722号"ムオルは共同墓地で墓穴を掘り続けることになった。
ムオルが掘る墓穴は人が埋められるよりもずっと大きなものだ。ここに何が埋葬されるというのか。いずれ脱走を考えているムオルは"共同墓地のメリア"と名乗るフードをかぶった綺麗な顔をした墓守の少女に出会う。
薄暗くて湿っぽくて全体的に派手さ加減とは無縁な感じなのですがそれがいい。それゆえにあのお色気ハプニングは浮いてないですかと思う。そういえば土地の管理人でムオルの雇用者であるあの老人については「得体の知れない不気味さ」をずっと持ち続けているんだなあと思う。
ダ・ヴィンチでシュガーダーク特集記事を組まれてて、6年ぶりの大賞受賞作品への期待度からか1.5ページ分ほど載っていました。過去の大賞作品にもふれられていたんですが、受賞作品を見て「シュガーダークは早々に完結できるといいな」とうっかり思うなどした。
霧の亡霊退治。
キレるユーリアン、サバイブ仕様ガンヒルダ、出番多きA班。恵里谷の地下に眠る秘密と陰謀。
あとつくづく真田・古宮がランブル主役コンビだったら途中で脱落してたかもしれないなあと思うなど。
「いかんなあ……」
低く野太い声でつぶやいて、学長は釣り上げたヤカンを手にとった。
野球のグローブと見間違いそうな分厚い手のひらに、ヤカンの胴体ががっちりと握られる。Tシャツの袖からのぞく腕にむきむきと筋肉が盛りあがり、血管が浮いた。
「こういうものは、潰して燃えないゴミとして出さねばいかん」
表情も変えずに学長がつぶやく。その手の中でヤカンが軋んだ。みしみしと音を立てながら、またたく間に半分ほどの大きさに潰れてしまう。(P80)