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天涯のパシュルーナ (3) (新書館ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫 155)

あとがき曰く全5巻予定の折り返しポイント。2巻は半年ぐらい積んだので今回はすぐ読んだ。
今日も災厄が寄ってくるトゥラルクは国王主催の夜会に招かれ、夜風に当たるべく外に出た。どこにいっても人ごみでなるべく人が少ないほうへ歩いていったところ貴族暗殺計画を耳にする。

ヴァイラはじまったな、という感じ。
基本的にトゥラルクさんまじなむいっす! ていう感じなんだけど1今回はうお、かっけーと思いました。ローリング運命。

「無実の人間を陥れなきゃ守れないちゃちなプライドなんてくそくらえ! おまえたち、恥を知れよ。恥を! 自分たちが何をしているのか、何をしなきゃいけないのか、てめぇの頭で考えてみろ!」

(P240)
  1. 主にヒルクイット的に []

金星特急2 (新書館ウィングス文庫)

ザ・サバイバルな金星特急2巻。
熱帯を走り雪山を彷徨し狼やヒルや蜘蛛やなにやらと対決しつつ崖を降りる。今回の舞台はカンボジアとチベット。超旅してる感がよい。しかも殺伐と命の危機が迫っているのである。
ひゃっふー。

鳥の羽をむしって鳥肌モードにしたり食いしん坊ユースタスである。もえる。
「父さんありがとう」に笑った。砂鉄はなんだかんだで面倒見がよすぎる。あとがきの砂鉄運送で倍増された。

今店頭に並んでる小説ウィングスを買ったらこれの続きを読めるんですが、小説誌は買っても読まないことが多いので文庫まち。

〈運び屋(キャリアー)〉リアン&クリス 天国になんか行かない (ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫)

SFだと……? こういうのは久しぶりに読む。久しぶりすぎて「あれっぽい」というの言えない。
あえて言うなら「ドラゴンキラーあります」とか「相棒」とか「TWIN SIGNAL」そんな感じを混ぜ混ぜしたの?
……やっぱり違う気がする。
ちなみにこれが文庫デビューで、小説ウィングス掲載作に書下ろしを加えて文庫化といういつものあれだ。
面白かったです。

舞台は近未来、少なくとも2020年よりは未来の地球・アメリカ。
新米の運び屋リアンが受けた依頼はクリスチャン・リー博士をダラスから3000キロ離れたモントリオールの学会まで送り届けることだ。博士の発明を葬ろうとしている一派から命を狙われているためその護衛をかねてだ。
感情の起伏が激しいリアンと研究所生活が長いためか世間知らずの印象が強いクリスの道中。

・主な登場人物としては男オンリーです。女はほとんど出ません
・恋愛成分はほぼありません。
・ちなみにニアホモとかでもないですよ。
・銃撃戦はちょっとあります
・あとがきとかイラストとかぺらぺらしようとするとネタバレを踏みますよ

異文化コミュニケーションがよいです。相棒なんですよ相棒。
亀のところに右京さんがやってきたようなものです。

金星特急 1 (新書館ウィングス文庫)

これはよい冒険もの。少女向けレーベルではあんまり触れたことのない雰囲気。
一応現代地球・日本がスタートの地ではあるけど今とはまた違う別の歴史を辿った感じの日本。
たとえば「都立高校」「東京駅の八重洲口」なんかがあるけどまだ赤線や日本から他国への橋が存在する。「漢字」は飾りであり記号で模様だ。

「金星」が花婿探しをしている。見事婿に選ばれればこの世の栄華は思いのまま。

金星は国籍不明・正体不明・ある日忽然と現れた美女だ。花婿の条件は一つ「生殖可能な男子」
金星の元へ連れて行くという金星特急と花婿募集ポスターがギリシャに現れて8年、世界各地にその特急列車は現れて一定期間ののち沢山の男を乗せて消えた。誰ひとりとして帰らない。追いかけたヘリコプターなどもすべて消えた。

自殺特急便といえるその金星特急に乗り込んだ錆丸・砂鉄・ユースタスの話である。
何もない空間で電車が1両分プレスされてしかもあるはずの死体が姿を消すのである。ときめきだ。
この巻だけでも相当の死者が出て容赦ない展開であるのに重くならないのは錆丸の明るくて好奇心の塊の性格によるところが大きいなあと思います。

1巻ではまだうおおおなんだそれ気になる! って感じの謎をひたすらふりまく話のスタートの巻。
季刊雑誌の連載がベースなので続きは最低半年後です。多分今出てる小説ウィングス買ったら続きが読めるんだろうけど本になったときのお楽しみにしておく。

例のあのユースタスは女フラグが立ってる件。無理ではないと思うんだ。錆丸は剥かれてたけど巻末の砂鉄視点短編によれば「外見がどう見ても男であればチェックがおざなりになる」なので無理ではないはず。

エフィ姫と婚約者 (新書館ウィングス文庫)

政略結婚です。青年×少女です。野生的な王様×勢いと度胸はあるが注意力はない姫様1です。年の差カップル萌え。「第1印象は最悪」で「ときめいてないただちょっと心臓が勝手にドキドキしただけ」萌え。
出会いと輿入れの短編・エフィ姫がんばる・あとときめくの中編・後日談な短編の以上3作が収録されていた。
とても胸キュンな1冊でした。

「やめてよ、もつれちゃう」
「お前のふわふわ頭は触り心地がいいんだよ。将来の王妃としての結構な心構えを愛でて、国王陛下自らが撫でてやってるんだ。ありがたく思え」

(P218)
  1. 年齢的にまだ結婚できない []

天涯のパシュルーナ (1) (ウィングス文庫)

四方を山に囲まれたパシュクルム王国では14歳になったら神殿の巫女から神託で仕事と生涯が決まる。
そんな理とは無縁にトゥラルクは山賊の養い子として育ち頭目であった義父の死後、新しい頭目に担ぎ上げられた。

王道っぽい。とても王道っぽい話。
ヒルクイットの頭の「 ←これがどっかにつっかえたりしないのか……と妙に現実っぽい疑問を抱いた。
68ページのあたりが好きだ。というか腹に一物美形ってわたしのもえるてんぷれじゃないのか。
続編が楽しみです。そのときにはイーシャとヴァイラの出番を多めでお願いします、と希望を述べてみた。

ペテン師一山400円 (ウィングス文庫)

ウィングス文庫が10周年記念ということでカバーのフォーマットが変わった……あの高級感あふれる感じ好きだったんだけどなー。今は何かHJ文庫とか色違いのファミ通文庫だ。

表紙は男ばっかりですがBLではありませんよの詐欺師でコメディ。
母方の曾祖母フサが危篤と雲出家顧問弁護士から手紙が舞い込んだ。
亡祖母は雲出家を嫌っており、母ハル子はわざわざ三重まで行くのは面倒だなーと渋っていたところ、一人旅をしてみたい純太が代理をかってでた。フサの財産は30億ともいわれる。遺産相続ともなればと集められた親族は気もそぞろ。初めて会う純太には陰口を叩くが遺産相続にはフサが仕組んだゲームに乗る必要があった。

弱者からさらに奪い取る方向ではなくて詐欺してる人から奪い取る系だった。
メインは男ですが雲出家は見事に女傑一族です。ツンデレおじさんは良いキャラです。
とても面白かった。次巻にも期待。

竜の夢見る街で 1 (ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫)

現代ロンドンが舞台。
駆け出し記者コリンと人外なキャスパーとあと凄腕女刑事カッサンドラとがメインの話。
キャスパーはいいツンデレですね!
最初はすごくびびってたのに段々扱い方に慣れてきてるコリンがよかったです(*´∀`)

パートタイム・ナニー (3) (ウィングス文庫)

超絶トラブルメーカーの坊ちゃまバブー(バーソロミュー)と乳母(高3男子)剛の話最終巻。
1巻2巻と超爆裂コメディぶりを見せ付けていたナニーですが最終回のヴァイオレット危機はとてもシリアス方面を突っ走ってました。
砂男エレジー編よりはヴァイオレット危機のほうが好きだな。
しかし

「あと俺、目からメダパニ出るし」

(P16)

いきなりパンチ来た!と思いました。
まじでメダパニできてるよバブー……

シリアスだったのに最後に超爆弾キタヨ! 30本超吹いた。
このギャグ崩し方はよい。来るべくして来たなという感じ。ウェリントン伯爵は最終兵器。
サキちょー出世っていうか崇められてるよ。ラスト1ページのバブーがなんかやたらと可愛らしかった。

しかしそこもうちょっと詳しく!と思ったことも多くあり、レイラのドSっぷりとか

文化祭に伯爵夫妻とサキが乗り込んできたり、球技大会にラルとレイラの兄妹+リスターニャ国営テレビのカメラが突如現れたりと騒動はあったがものの、二人はそれなりにまっとうな学校生活を送ることが出来た。

(P247)

この辺。
その辺文庫本1冊ぐらい使って詳しく!!!!

これで終わりとは名残惜しい。ごちそうさまでした。

最終回が載ったウィングス(雑誌のほう)が店頭に並んでた時は私ミラコン(SHライブ)のため上京してたんですが、ライブ前に入った本屋でそれを見つけてsoundseaさんにdeltazuluさんに「大変だよナニーが終わったよ!!!!」とか言ってたことを思い出しました。



頭のいいアホの坊ちゃまバブー(バーソロミュー)とその乳母(ただし男)の剛の話。コメディ。

プラチナブロンドって金髪なんだ!?とおもった。いやブロンドは金髪なんだけど、上にプラチナと付くと銀髪の印象があったのだ。いやウィキペ的には白に近い金髪で、母が真っ赤で、バブーがストロベリーブロンドだからちょうど混ぜた色なんだけどな(色の印象的に

そしてラルがとても私好みだ。王様ゲームのほうで、冒頭からこいつはネウロ的ドSの匂いがするぜーと思ってたら本当にドS言われてた。にやにやした。
とりあえず3巻もあるようなのでほっとした。なんか今巻で最後のような気がしていたのだ。杞憂だった。

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