少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

ハードカバーのほう買ってるけど文庫版も買った。
違いは野性時代に載った乃木坂れなの短編「ゴージャス」とあと古川日出男による解説がついてくる。
ハードカバーの時は七竈と雪風とあと後輩緒方みすずに重点おいてたけど、今回は七竈と優奈、雪風母、ビショップだった。ビショップはあきらかにきゅうり@マイナークラブハウスの影響だな。ビショップも見守ってる系だった。
脳内で時々七竈がドラマ化されたりコミカライズされたりしていた。ちなみに栗山千明と君に届けの爽子(外見だけ拝借)だった。なんか時々篠原一のゴージャスを思い出したりした。この余分なBGMがなんもない昔の映画みたいな古びた世界観は酔うなあ。

一週間ほど経つとむくむくはおれと一緒に縁側でまどろむようになった。ときどきはいっしょに外に散歩にも行くようになった。むくむくはほとんど鳴かなかった。いつも静かだった。おれはこのちいさな幼いものを自分のいもうと分だと判断した。弱く、幼く、物静かなるむくむくよ。

(P58)