雑誌収録分とか同人誌とかを……
並びは読んだ順です。

GOSICKs 黒の僧侶は祈りを捧げる 桜庭一樹 (野性時代2月号 読みきり文庫)

脳内ではベルゼブブの頭蓋脱出のシーンで再生された。
少し雰囲気が変わった気がする……。いやセシル先生とゾフィがなんだかこう、GOSICKのあとがきのような。
あとイアンと「エヴァン」になってた。今見たら富士ミスのはエバンだった。

ヴィクトリカは興味なさそうに書物に首を突っ込みながら、静かな声で、
「それだからこそ、この貧しき地上のどこかに、常に"祈る"人が必要なのかもしれんなぁ。ちいさく無力な僧侶たちが、人知れず、世界を、絶望から守っているのだ」
それきり静かになったので、一弥はそっとヴィクトリカの横顔をうかがった。

(P135)

読みきり文庫というのはよい。角川文庫サイズなので収納場所を考えないでいい。

えっちなようでえっちでないすこしえっちな(賢狼とか文学少女とかあにきとしゃていとかの)本 宇佐見尚也

冬コミのうさみさんの本。えろかった。あにきとしゃていは割とありなんじゃね? とか思った。
うさみさん多才だな。今一発変換では多妻だったんだけど間違ってはないと思う。

光圀伝 予告&第1回 冲方丁 野性時代

7歳児が首が飛ぶところをまじまじと見て、その後父に言われてほつれた髪をひきずってずるずるもえ。
この首がどうなるのかもなかなかすごい。冲方作品を読むのはこれが初めてだけどおもしろいな。

予告編はこれかなり先じゃね? というところまで読める。わたしは祝言のターンは死にそうだ。

暗闇の道を、男の首を引きずって歩いていた。
たかが人間の頭部一つ、楽に持ち運べると思ったのだが、これが意外に重たい。(略)
どうせ罪人の首なのだから汚れようと気楽なものである。ごろんごろん転がすようにして運んだ。子供が生首を引きずる姿は、それ自体はひどく不気味なものになりそうなものだが、光圀の天性の覇気が、そういう印象を寄せ付けなかった。

(P48〜P49)

その他の野性時代2月号。

まだ全部読んでない。むしろ1月号もほとんど読んでないのですがぺらっとしてたら台湾角川ラノベ大賞の記事が。華葬伝のあれである。
・2003年:台湾ではじめてライトノベルが出版される。
・2005年:「灼眼のシャナ」がベストセラーに。台湾だけで4万部の大ヒット。日本で換算すると20倍の80万部に相当。
・2006年:台湾国際角川書店がライトノベルを「軽小説」と名付け大々的なキャンペーン展開
・2007年:大手漫画出版社参入。台湾ライトノベル戦国時代の始まり

IZUMI(華葬伝イラストレーター)「日本のイラストのレベルが高い。私にもそのクオリティが求められた。何度も描き直した」

光来たる島 須賀しのぶ 

冬コミの須賀さん本。流血女神伝後日談。早いもので女神伝が完結して3年。
喪の女王より暗き神の鎖の展開のほうがよく覚えているなあ、とおもった。これを機に集めて再読するべきか。
流血女神伝の序盤〜砂の覇王までは友達に借りて読んだので手元にはないのだ。
機と見れば一気に畳み掛ける機動力と決断力笑った。しかし思ったよりエティカヤ1が取り扱い注意だった。

子供たち編のその後について言及される。
子供たち編は男主人公2、つまり非常にきつい展開になる。アンゲルゼはきつい展開だったけど、まだ少女主人公。でも5冊予定が4冊予定になった経緯と最近のレーベルの変動っぷりから、子供たち編など言語道断じゃないだろうかと須賀さん側からコバルト編集部に保留でお願いします、と。
それからラノベと一般文芸の両立の無理具合3などをあげていた。
ここ数年のうちは無理だけどそのうち待っていればひょこっと出るかもしれない。そんな感じの様子。

  1. というかアフレイムとバルアン []
  2. エティカヤのふたり []
  3. 少なくともコバルトは3ヶ月に1冊ペースで出す必要がある→拘束時間が長い→他の仕事ができない→それでも両立しようとしてみた→ぶっ倒れた []