「結婚とは?」っていう感じの1冊。
結婚をまもなくに控えた恋人真実が行方をくらませた。ストーカー被害に怯えて架の家に転がり込んでしばらくしてからのことだった。誘拐されたのかもしれない何か次事件に巻き込まれたのかもしれないと警察には相談したが「ストーカーの名前も分からないのでは捜査はできない」「事件性を感じない」と言われ、架は真実が自分と出会う前、群馬在住時代にお見合いなどをしていた相手の話を聞き、ストーカーについての情報を探そうとしていた。
辻村深月の男性視点の小説は珍しい気がする、と思いながら読んでいたけど、婚活周りは息が詰まるようだった。行きついた先の、あの最後の1行の「おいマジか」というよりほかない終着点と、視点が変わった後の攻撃力3倍増し。いやうちに監視カメラついてるんかと思うようなオンパレードでとてもしんどい思いをした。息が詰まる(というとさぞ派手な展開かと思われるかもしれないがやってることは地味は聞き込みである)展開からの攻撃力の高い鈍器での撲殺祭りだぞ。いつものことだがしんどい。
もしかして、と思えば青空と逃げるの登場人物が出てきた。
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