再読なんだけどなんかやたらと面白かったので書く。
「やたらと面白い」っていうか再読なので「あれこんなに面白かったっけ」っていうのが多分正しい。
書影見るたびに思うけどこれは帯までコミで装丁だねとおもう。帯はチョコレート色をしています。
壁井ユカコ作品の中では一番普通。面白さが普通っていうんじゃなくて書かれてる人々が普通。
現代が舞台で20代のOLが主人公で、特に異能力は持ってないしサムシング1も生えない。過去から電話もかかってこない。誰も死なない。誰も歪んでない。鞠子がエキセントリックではあるけどそんなに妙でもない。17歳と24歳のわたしの話がいったりきたりする。
以下はさくっとネタバレが含まれています。
一番いいひとっぽく書かれてる京本さんだけどいいひとすぎて幸せになるルートが見えない。
金銭面的には裕福かもしれないけど姑問題とか贖罪@湊かなえの1話ルートしか見えない。
一志と結婚したら幸せかというと苦労すると思う。シアター@有川浩の春川母ルートだと思う。でも結婚しなくてもずっと一緒にいる気はする。
いづみと鞠子が「大人になって実弾を手に入れたなぎさ」と「大人になっても砂糖菓子の弾丸をずっと持ち続けた藻屑」にちょっとみえた。
鞠子と一志のあれは「動物は1年のうち決まった期間だけが発情期だ。年がら年中発情期のお前はそういう意味ではとても人間だああ人間だ」っていうなんでみたのかも忘れた台詞が走っていった。
なんだろうかこれ。漫画っぽい気がする。でも銀魂とかではない。
- 鴨川ホルモー的表現 [↩]
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