なろうの書籍化。久しぶりに応援上映ならぬ応援読書をしてしまった……。
twitterで奇声を上げていたのはこの本のせいだった。おかしい基本既読のはずなんだが。
ごく普通の腐女子たる早乙女朱葉のスペースに同人誌を買いに来たひとりの腐男子。
オフラインでは一期一会だと思われた描き手とファン、ノベルティを渡し忘れて追いかけたところ発覚した事実、その腐男子は朱葉の高校の教師、今はもっさりした外見だが「イケメン生物教師」と称される桐生和人だったのだ。
短い話が一杯収録されている基本オタクあるある、ラブコメに見えて「フラグは折るもの」
結構リアルタイムなネタが多い(こないだはプリライ回とかユーリオンアイス回とか闇の末裔新刊発売回とかあったのだ)ので古くなってやしないかと思ったけど、キンプラ公開直後の今、プリライが終わった今、応援上映のところが一周回って逆に新しい……。
「オタクあるある」っていっても元ネタが分からないと面白くないとかそういうのでもなくて、「オタクあるある」なのでそれな!!!! っていう共感……? 程度の大小あれどマンガアニメ方面のオタクだったらたぶん身に覚えがざくざくあるやつだと思います。
既読なのに同じところに引っかかった……ぶらっ!!! くろにこ!! だろあれ……。サンホラ1期じゃねえか!!!!!
これは書籍版で、多少の追加あるといってもオンラインでもだいたいおんなじものが無料で読めます。まあ本は課金アイテムです。
縦書きで読めるってすごい。めくったらどこからでも読める紙すごいやばい。
そして、エンドロールの終わり。
出るはずだった、最後のテロップは──出なかった。
真っ黒な画面、そこに。
白い流麗な文字とともに。
《そして、輝きは終わらない──》
『だよね? 星屑ちゃんたち!』
アイドルの声が響けば、ギャアアアアアアアアと映画館が歓声に包まれる。
振り切れた。頭の血管が切れる、精神が焼き切れるかと思った。それくらい興奮した。
そしてそれは隣の桐生も一緒だったことだろう。隣にいるだけで、それがわかった。
──てゆうか隣も完全に泣いていた。マジかってちょっとだけ思った。思ったけど、思った朱葉も泣いていた。
そして、特報が流れた。来春。劇場版新作。
それから、まさか、まさかの新曲披露。
ラストシーンは、みんなが大好きな俺様のキャラクターが、ニヒルに笑って。
『MontBlancでも食べて待ってるんだな』
そんな風に、煽るから。
「「待ってるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」」
劇場が一体になった。
上映は終わり、灯りがつく。
夢から覚めたような気持ちにはなったけれど、まだ全然、心がリアルに帰れていなかった。(P67〜P68)
わかる!!!!!!!!!!!!!
「経済を回しているなんておこがましいことは言わないが俺が回しているのは自分の情熱でありリビドーであり味合あわせていただいているのは課金ができる喜びである!」
「うるせえ!」
「孝行したいときに親はないように、課金をしたいときにすでにコンテンツはないかもしれない! 今! ここで! 課金ができる喜び! 出会い! それは奇跡! たとえガチャが悪い文明だとしても! 俺はこの悪さえも愛する!」(p100〜101)
それな!!!!!!!!
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