先に結論だけ書いておきますけど、本書は著しく文字が小さいページが結構あります。
電子書籍はタブレット使用想定かつサンプルがありません。
近視だったり乱視だったり弱視だったり老眼だったりする方は一度リアル書店で現物を確認の上お買い求めになったほうがいいかなということを、「あっ冒頭文字でっかと思ったらこのページめっちゃちっさ!!!!」って叫んだわたしがおすすめします。
ラジオで結構苦労話は聞いてたんですよ。予約をしていて今日それが届いて中をぺらぺらとめくりました。
「熱意はわかる。やりたいことは全部この本に詰め込んだんだなということを感じる。でも詰め込んだ結果、可読性を無視していませんか?」
わたしはこの本通読できる自信がないなと思うと同時に加齢を感じましたね1。
なんでこのサイズ(一般的な文芸単行本サイズ)で2段、4段、6段と、雑誌かムックでしかお目にかからないような多段組にしたりフォントを変えたりフォントサイズを変えたりしてるんだろう。
特に戯曲「染、色」の文字サイズが著しく小さいうえに文字色が薄い色。なんで普通の黒じゃ駄目だったの?
いくら「責任編集:加藤シゲアキ」って言ってもそこはさすがに出版社誰かこれ止めろよって思いました。
いやでも内容で決めようよっていう私がいるんですけど、読めない本で良し悪しを決めろというのは酷では??? って煽りに来る私もいるんだわ。戯曲はまじで「これを読んで、話の筋を理解するのしんどいな」と思うぐらいなので、読み飛ばすのもありだなと今から思っています。インタビューとかめっちゃ読みたかったのに6段しんど。書店員座談会はまだ余白があるのでセーフです。
いやそれなら電子書籍買えばいいじゃないって思うじゃないですか。
本書の電子書籍はタブレット等大きいサイズで読むことを想定しています。検索などはできませんって書いてあるあのタイプなので、フォントサイズは固定でjpegをめくっていく感じのあれです(kindle版を想定の上でこれを書いています。)
せめて版面サンプル用意されていればいいのにkindleもbookwalkerもサンプルなしです。
作家10周年の「集大成」みたいな本の電子版で検索できないって何の意味があるのって思うんだよなあ。電子書籍のいいところは「検索ができるところ」なのに。2
目が悪くて本が読めないっていう感想を書くの、あと10年は先だと思ってた。つらい。