パートタイム・ナニー (3) (ウィングス文庫)

超絶トラブルメーカーの坊ちゃまバブー(バーソロミュー)と乳母(高3男子)剛の話最終巻。
1巻2巻と超爆裂コメディぶりを見せ付けていたナニーですが最終回のヴァイオレット危機はとてもシリアス方面を突っ走ってました。
砂男エレジー編よりはヴァイオレット危機のほうが好きだな。
しかし

「あと俺、目からメダパニ出るし」

(P16)

いきなりパンチ来た!と思いました。
まじでメダパニできてるよバブー……

シリアスだったのに最後に超爆弾キタヨ! 30本超吹いた。
このギャグ崩し方はよい。来るべくして来たなという感じ。ウェリントン伯爵は最終兵器。
サキちょー出世っていうか崇められてるよ。ラスト1ページのバブーがなんかやたらと可愛らしかった。

しかしそこもうちょっと詳しく!と思ったことも多くあり、レイラのドSっぷりとか

文化祭に伯爵夫妻とサキが乗り込んできたり、球技大会にラルとレイラの兄妹+リスターニャ国営テレビのカメラが突如現れたりと騒動はあったがものの、二人はそれなりにまっとうな学校生活を送ることが出来た。

(P247)

この辺。
その辺文庫本1冊ぐらい使って詳しく!!!!

これで終わりとは名残惜しい。ごちそうさまでした。

最終回が載ったウィングス(雑誌のほう)が店頭に並んでた時は私ミラコン(SHライブ)のため上京してたんですが、ライブ前に入った本屋でそれを見つけてsoundseaさんにdeltazuluさんに「大変だよナニーが終わったよ!!!!」とか言ってたことを思い出しました。

2008年の私的ベストをあげてみますー。
単行本から5冊・ラノベから5冊の計10冊です。
画像はAmazonへ、文字リンクは私の感想へ繋がっております。

単行本

ファミリーポートレイト草祭仏果を得ず別冊 図書館戦争〈1〉初恋素描帖 (ダ・ヴィンチブックス)

今年は桜庭さん直木賞で幕を開けました。あっちこっちの新聞雑誌に載ったり
テレビに色々出たりしたのでコピーしてみたり買ってみたり録画してみたり色々しました。
出ると思わなかった荒野の恋の第3部が「荒野」の一部となって戻ってきたりしましたが
今年はファミリーポートレイトが凄かったです。
「駒子と本」「マコとコマコの逃亡生活」他の桜庭作品の匂いもしました。とても読みふけった。

今年出会えてよかった作家No.1が多分恒川光太郎です。世界観にとてもときめいた。
「日常のすぐそこにある異界」とか「迷い人」とか幻想的な世界がたまらんです。
デビュー作の夜市が今のところ文庫にもなってるのでぜひー、と誰彼構わず薦めてみます。
レーベルがホラー文庫であったり単行本のほうはホラー大賞最高傑作になってますが、概ねファンタジーです。夏の風物詩的なホラーではありません。

仏果を得ずとかあやつられ文楽鑑賞を見て、今年私は現物を見てきました。
地元で人形浄瑠璃を何度か、大阪の国立文楽劇場で文楽入門教室を1回。
ちなみに入門本とするにはあやつられ文楽鑑賞よりは熱烈文楽のほうがよいかと思いますー。

別冊図書館戦争Iと初恋素描帖は今年の転がったで賞。

別冊図書館戦争は糖分の限界に挑戦しました的あの甘さが。
初恋素描帖はあのリアルな中学生恋愛模様っぷりがよかったです。
「スムーズにすめば読者側に影響は出ません」とはいえ、豊島さんの休業宣言はショックだったなあ。

ライトノベル

オペラ・アウローラ—君が見る暁の火 (角川ビーンズ文庫)カラクリ荘の異人たち 2 ~お月さんいくつ、十三ななつ~ (GA文庫)“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)マルタ・サギーは探偵ですか?7  マイラブ (富士見ミステリー文庫)とらドラ!〈9〉 (電撃文庫)

文学少女はネタバレ防止のため、とらドラは9巻の感想が何故か飛んでいるのでタグにリンクしています。
オペラ・文学少女・マルタが今年の完結作品。
どの作品もあっちこっちでイイヨーイイヨーと言っていたのであえて今まだ書くことが思いつきません。
5冊限定として、4冊まではあっさり決まったんですが、残り1枠をかけてワルプルギスの夜、黒猫とダンスを VS バカテス VS カラクリ荘となりカラクリ荘が勝利を収めた。

他にもお薦め本はあるので、以下各月の面白かったよ本まとめ行きリンク。

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

悪魔のソネット    美形悪魔は契約しない!? (角川ビーンズ文庫)

新章。
今回のメインは表紙の通りユーリ・ムラケン・グウェンダルです。
でも今回は割と同時進行という感じなのでヴォルフラムとかギュンターの出番多かったですね。特攻野郎Aチームのパロディが異様につぼった。エチエンヌのくだりは好きだー。
シュバリエの過去は意外だったけど、キーナンて誰だったっけ……て思い出せなかった。

ささいなことだけど「誰が呼んだか地獄の一丁目、アッ・パシリ3丁目監獄」というのが出すぎて正直鬱陶しいぐらい。そんなに何回も連呼しないでもいいよ! みたいな。

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫 の 2-7-1)

文学少女番外編で短編集。ムックとかネットとかあちこちで掲載された書下ろし。
今日のおやつは結構加筆修正あったような……。
心葉がいない頃の文芸部の話も神に臨む作家下巻以降の話もあります。
好きなのは「文学少女と病がちな乙女」「文学少女と扉のこちらの姫」「今日のおやつ特別編 スノーグース」「無口な王子と歩き下手の人魚」
病がちな乙女はいい胸キュンです。
扉のこちらの姫は妙に切なくなった。夏への扉でROばりばりやってたときのことを思い出したのだー。メイド麻貴に挿絵がついてたのでヒャッホウとなった。

次巻は千愛の出番がありますようにー。

Moiraオフィシャルツアーグッズ
Roman福袋とメモリアルパンフ超ほしいんですけど
福袋はともかくメモリアルパンフは買わないとかいう選択肢自体ないだろうJK(゚д゚)
後で通販してくれるよね宮内庁の中の人……

クエ鍋食べたいなと思ったので忘年会を企画。

どーん。
量が多くて安くて美味いという店を選ぶ。
私が幹事やるのは自分が好きなものとか行きたい店を選べるからだよ!
女5人何一つ残すことなくがっつりいただきました。鮪のカマ焼きとか初めて食べたぜ

プリンセス・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィートに続く2冊目。
前巻が綺麗に終わってるのにどうやって続けるんだと思ったら同じ世界観の別の人物が主人公でした。
前巻はイケニエビトの話でしたが、今回はタマシイビトの話です。
今回は恋愛です。明海と実祈もちょっと出てきます。
あと背景として事件も起こってます。京都で起こる連続殺人事件、通称首もぎ殺人。
首がとんでもない力でもぎとったような酷い避け方をしており、現在4件発生しておりそのいずれもが身元不明。

チャチャは"調子に乗っているところを見ると親切心からその鼻を折ってやりたい"性分の持ち主で、周りからは「女帝」「魔性の女」と呼ばれる大変に口の悪い女の子だった。
そのチャチャと小学校からの付き合いの晴之がメインの2人。

チャチャ弟がまた攻撃の矛先になりがちで女装の上妊娠検査薬を買いに行かされたりとよくできた不憫なこです。
○○すぎのところが異様につぼりました。あの頃に戻れなすぎとか僕が壊れすぎ&君を壊しすぎとか。というか読んでたらとてもクレープが食べたくなりました。

どっちかといえばベネズエラのほうが好みですが、こちらもよいです。
ていうかチャチャという名前は脳内では先に某赤ずきんが来るので大変でした。

「「しっぽ髪のお姉ちゃんと仲良くしすぎないほうがいいよ。
じゃないと消えちゃうかもしれないよ。
誰にも覚えてもらえなくなるかもしれないよ。
それは本当に寂しくて寂しくてたまらないことなんだよ。
それでもいいの?」」

(P58)

双子もしくは双子的なキャラというのはよいですね。

犯罪小説家

作者である待居涼司がクライム文学賞選考結果待ちしているところから始まる。
結果、凍て鶴は受賞し映像化の話が舞い込む。監督・脚本・主演に小野川充はいかがですかと。小野川はホラー映画で当たりを取り、ノベライズでベストセラーを出し、舞台や深夜帯のドラマもこなしている「ホラー界の奇才」と呼ばれている人物だ。
待居は打ち合わせということで小野川に会うことになる。その場で小野川は持論を展開する。
「自分は美鶴(凍て鶴の登場人物)のモデルは木ノ瀬蓮美だと思うんです」と。
木ノ瀬蓮美は伝説じみた自殺志願者が集まるサイト「落花の会」の主宰者だった。
集団自殺のコーディネイトのようなことをしていたため警察も自殺幇助の罪で捜査していたのだが彼女もまた池に浮かんでいるところを発見される。

主にはネット心中と自殺と落花の会について調べたり探したりでした。待居はもっと出てくるかと思ったけど主には小野川と今泉(ネット心中について調べていたライター)だったなー。
小野川は思い込みと持論がウザ過ぎるキャラですね! でも嫌いではない。
リアルにこういう人いたら多分殴るんですけども。
全体的にあるなんともいえない薄暗さがよいですね。

気分が落ち込んでるときに読むのと、読了感はすっきりしているのがいい!ていうの人にはオススメしませんが。

「僕は別に、これまでのあなたの仕事を否定してるわけじゃありません。ネット心中は当然、現代の病だし、そこにペンをもって切り込むのは意味がある。しかし問題なのは、あなた自身、自殺との距離が近過ぎて、自分が相手にしてる世界が異常だという感覚がなくなってしまってることです」

(P291)

ここらへん好きなんだ。

アクセサリー売り場にイケメンがソロでうろうろしてるなーと思った日。
ふとCOACHを見たらいつもガラガラなのにめっちゃ人いました。くりすますおそろしい。
ちょうどCOACHから出てくる友達を見かけたけど彼氏連れだったのでざくざくと通り過ぎる。

Invitation (インビテーション) 2009年 02月号 [雑誌]

桜庭さんのインタビューが載っているというので↑を探した。
「30代?40代前半の男性を触発するライフスタイル誌」どこを捜したらいいか分からないので男性向けっぽそうなところをうろうろしてたら、芸術棚で発見する(゚д゚)
手に取ると視界に3冊のヅカ雑誌。うお!とおもった。
インタビューの内容は「喫茶店と私と本」みたいな。見開き2ページ。

もう1枚めくったらモリミーがいた。
読んでたら「ジュネス」って出てきたので吹いた。喫茶店の名前でした。当たり前だけどエブリディヤングライフジュネスはとは別物だった。

ちなみに↑を探してうろうろしているうちにメンズファッション棚にあった
Esquire (エスクァイア) 日本版 2009年 02月号 [雑誌]

にちょうときめいた! 本棚本棚。

地下に降りてバレンタイン並の人ごみにびびりつつ、マールブランシュに。
父上がケーキでも買ってきたらとお金くれたのでいいケーキを買う。

ごちごち。

黄昏色の詠使いVIII  百億の星にリリスは祈り (富士見ファンタジア文庫)

明かされる世界とセラフェノ音語とクルーエルの秘密。
はいいのですが1冊のうち7割8割ぐらいが設定説明だよー
すげーなーと思いつつも、もうちょっと分散させて欲しかったです。
今巻の主人公はネメシスとファウマのような気がしました。

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