先日母が亡くなりました。
喪中につき新年のあいさつは控えさせていただきます。

帰省シーズンが近づいており、実家に帰られる方も多いかと思うんですよ。正月にふさわしいめでたい話ではないんですけどこれまでそういう話をしたことがない方はしてみてはどうかという話をこれからします。
そんなセンチメンタルな話はしていませんが、近親者を最近亡くしたり湿っぽい話は苦手だわという方は閲覧注意でひとつお願いします。

「家族が入院中、急変時どうしますか?」という話をします

お正月にはふさわしい話ではありませんねえ。
でもそういう話をしたことがなく、きょうだいはいないとか、同居ではないが何かあったら自分が陣頭指揮をとらないといけないとかそういう人はぼんやり考えてもいいと思います。今までそんな話したことないのに切り出しづらいわという場合は
「去年友達のお母さんが亡くなって、こういうことに困ったっていう話聴いた。お母さん(お父さん)はどうしてほしいとかある?」とかって、わたしをあなたの架空のお友達としてご利用ください。

ちなみにわたしと母は同居で介護もしていたので、仲の良いお友達や連絡しなければいけない人たちの連絡先を知っており、どこにアドレス帳があるか、通帳と印鑑等貴重品はどこか、ガラケーなのでパスワードの心配なし、お寺さんとのお付き合いやお盆行事はここ数年わたしがやっていたので問題なし。山林や田んぼや負の財産がないことも知っていました。

でもきょうだい間でもそういう話をしていたとしても急変時の対応はものすごいストレスとプレッシャーがかかりました。
葬儀をどうするかはいわば自己満足です。自分がどうしたいかという話なので。
ただ急変時の対応は「家族が望んだ結果、患者本人が苦しむこともある」ということです。
家族が到着するまで心臓マッサージでも何でもしてもたせてください、という人もこれまで聞いてきました。心臓マッサージは肋骨が折れるし人工呼吸器挿管は苦痛を伴うでしょう。

聴かれたタイミングについて

ちなみにわたしが聴かれたのは最初は急性期病院で。
次はこれでもうちょっと先に進めると思った転院先への転院日。
移動中はしっかりしていたのに突然意識レベルの低下があった
急性期へ搬送するとしたらもう今でしょというタイミング。でも転院日という現状受けてもらえるかわからない。
急性期からの情報提供書を教えてくれる転院先主治医。退院先は施設という初耳情報
こちらとしてはご家族が望むことをさせてもらいます。どうしますか

「持ち帰らせてもらいます」というのがもうできないんですよ。
今、この場で判断して返答しないといけない。
積極的な治療を望まない=明日死ぬというわけではないけど、緩やかと終わりに向かっていくことを決めることです。
人生有数のしんどさだった。
よく聴くのは「もうこのままここで最後まで静かに過ごしてもらおう」と話していた患者さんが突然現れた親戚と名乗る人の発言で急性期病院に送られていったという話もきくのでねえ。

おわりに

あの時ああしといたほうが……と思うことは少ない方がいいと思います。
事前に話ができていればその筋で進んでいくことができるので。
わたしはもうちょっと転院先を精査して多少強引にでも口を出しておけばと思いましたよ。
遺族業務はまだまだ続きますが、相続の手続きそのものはようやく終盤です。
遺族業務は49日が終わって以降にまとめて公開します。このエントリもこれから書くやつも自分の気持ちの落としどころを作るために必要なものです。
カラフルもぼちぼち再開していきます。ここまで読んでくれた人ありがとう。
生きる支えと稼ぐ目的が欲しいので、8月のスタリ単独、男の御前が出る刀ステ、Revoフェス(仮)は参加する所存です。