日常の、誰のそばにでもあるちょっとした違和感だったり怖い話を誇張した感じの物語。個人的にはジャンルはホラーでいいと思う。ぞっとする話だ。
モラハラだったりパワハラだったりママ友カーストだったりがあって、実はそれは……という感じ。1章は割とファンタジーなのかなという終わりをしたから2章はあれ? これ独立した短編なのかなと思った。そして3章はあ!? ってなった。驚きの多い本だった。印象が強い話は3章で、佐藤課長は前職の上司めいたところがあって背筋が冷えた。まあ前職の上司のほうがもっとゴリラ。
ひっくり返したところで物語が着地したと見せてもう半回転ひねるのところがうまいなと思った。