この漫画のいいところは「実録と銘打たれていてもまともに受け取れてしまうぐらいいい感じに現実を誇張している」かつ「創作」なところだと思ってる。本当にあった怖い話じゃなくて創作怪談。尖ったものをもっているけど創作だから終わり口はどの話も綺麗だし、報われている人がいれば望みはかなわなかったけど折り合いがつけられる人がいて、なんせ最後は厄落としされる。
綾城さん視点の話が読んでみたいなーってすごく思う。綾城さんは基本「人を引き寄せがちで、ファンから強い感情を向けられがちで、他人の人生を動かしがちで、でも台風の目の本人はどこまでも自然体で善の創作者」として描かれている。
あれがすべて無自覚や善意によるものか、そんなにも無自覚でいられるものか、自己プロデュースによるところはあるのかって。ちょっと前のnoteで書いた「誰かの神様でいつづけるのは多分しんどい」というのは所詮私の経験による推測に過ぎないので。
でもそれが描かれるのはもう最後だろうと思う。あと中島さんめっちゃいいやつだった。今回面白かった感想は「おパ島が本気出したら綾城さんのためにノベルゲー会社を作れる」だ。突然のTYPE-MOONだった。
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