カテゴリー「 鑑賞/観戦記録 」の記事

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前のROUND GRは現地組だったんだよな……。マモが出るし絶対オルフェ歌うしFLOWがいるから7歌うし。
Tシャツ着替えてるうちにオープニングアクトのfox tails始まって。ドセンすぎて落ち着かないから場所変わってくれっていったあの日から何年経ったんだ? 開場とともにものすごい大雨で笑ったな……

OxTは名前は存じ上げているがそんなに聞いたことはなくほぼハジメマシテ枠。プリストの曲はちょっとだけしってる。
FLOWはいつ見てもかっこいい。自分のライブじゃなくても発声禁止立位禁止みたいな環境でも盛り上げ方をよくご存じだ。西川の兄貴はものすごくいい体をしていた。相変わらず歌がうまい。曲終わり後のロデオとのトークパートできーやんがたじたじになるぐらい変なスイッチ入ってて面白かった。
いやもうロデオね。ロデオはいいね。しみじみいいな……って思った。早く現場の空気吸いたいわ……。でも今日の人はよく自制心保ったなって感じのセトリだよな。YWF→ROSE-HIP BULLET→ナミダバナ→CAN DO って何で立ったらあかんねんっていう感じのセトリやん。わたしはiPadを片手にうろうろしながら頭を振ってました。わたし頭の振り方ちゃんと覚えてたわ……。

西川のアニキ、ドラムは慶くんだって知ってたけどIKUOはいなかったな……。今日はみんな歌うまかった。ちょっと映像ものを摂取する体力が低いので、配信チケット買うのは今日だけにした。

今日も16時開演だと思ってたら19時開演だったわ。その時間は折り合いが悪いので半分以上みられなかったのでさっきアーカイブで見たところ。面白かったー。
でも最初2曲はシブヤになんか恨みでもあるのかと思うカメラワークはひどかった。これまでの2ライブでは確たる不満はなかったけど最初2曲のシブヤのターンでのカメラワークは本当にひどかった。多くは望まないただ今歌っている人を映してくれ。

開幕ステラでPCCSで後半のポッセは新曲を含めてもエとモしかなかった。
MTCはカメラに向かって煙を吹きかける銃兎とグラサン装備中はローランド、グラサン外すとHydeの浅沼さんのビジュアル本当に武器すぎる。最初に見たときは金髪だって思ったけど照明浴びてると銀色だからサマトキサマじゃんってなるの頭がいい色。

髪の色でいうとダイスの人が黒髪と見せてダイスの色が混ざっているのとてもよかった。
ダイスとりおーは「もう飯は食わせない」「ラップは別」ってバトル曲でやりあってるのとてもよかった。あのバトル曲めちゃくちゃいいよね。明るい曲調なんだけどバチバチに煽り合ってるのとてもいい。

タイムラインのシブヤガチ勢の人が19時を伝えるとともにまったく喋らなくなって、片道フォローの人なんだけど、息できてるかな……って心配になった。斉藤壮馬は今日も顔がいい。

ビジュアル大人でずるいのは圧倒的にMTCで、雰囲気JKのポッセ、本当にシブヤの子だ……。シブヤの新曲、ポッセの飴村乱数に捧げられたみたいな曲でめっちゃよかったな。

現地ではなく配信です。

3時間半の舞台にどっぷりつかるためにホテルのテレワークプランを予約して真っ暗にした部屋で見ました。昼公演は定点映像だったんですが、遠景が想像以上に小さく、映像なのにマッチ棒でした。リアルマッチ棒視界と違って、拡大したところでマッチ棒はマッチ棒なんですね(画素的な問題で)
時々近くなっていた(多分カメラそのものがズームかけていた)けど顔を判別するまでには至らないので、顔が命の人はスイッチングのほうがいんだけど全貌を把握したい人、顔に目が行ってストーリーが頭に入らない人は定点の方がいいのかな。
全景はわたしはこういう機会でもないと見ないので(噂の明治座全景見てないし今後も見る予定はないので)新しい経験をしたと思いました。

ステアラが回転するのは知ってたけどどんなふうに開店するのかは定点だとやっぱり分かりにくめで、スイッチングで見ると舞台の端の端は円形にになっているのと割とすごい勢いで回っているのが分かった。酔い止めが必要だよとか言ってる人がいたから客席が回るのかなと思っていたのだ。
あと今回の刀ステで知ったことは、真田丸≠船の名前ということだ。大河ドラマをやっていた頃からあれは「真田幸村が船に乗って何やかんやする話」という思い込みがあって、今回それが解消された。めっちゃ地面に足ついとるやん。

ここまで読む人ということは内容は知っている人ということでガンガン内容の話をしていきますが、諸説に人を逃がすってそれ映画刀剣乱舞やん。三日月がやってたことやん。
諸説に逃げることも許されないとかいうてるあたりは脳内でずっとクロニカ様がこっちを見ていた。

昔々ある所に一人の男がいました 彼は破滅の運命に囚われていましたが苦難の末…その運命から逃れる道を見つけ出しました…
しかし…彼がその運命から逃れることは 別の運命によって定められていました
その別の運命から逃れられたとしても 更にまた別の運命に囚われてしまいます
結局はその枠を何処まで広げようと いづれは簡単に絡めとられてしまうのです
書の真理をご理解頂けるかしら? 黒の歴史は改竄を赦さないのです…

冒頭で時間遡行軍と一緒にいる? 太閤左文字が「自分の本丸にはまんばは帰ってこなかった」と言ってもそれは信用できる語り部なのか分からないんだな。
私がこの配信を見るよりずっと前に現地で見ていた友達がいてその人が「刀ステが時かけでグランギニョルだった」って言ってたんだけどものすごくその通りだし的確な例えだなと思った。

一部の最後で一期さんがゆっくり跪くところで、ぎっくりしたのはここなのかなと思ったりした。中途半端なゆっくりした中腰つらいよなと思ったのだ。

かしゅうくんの外側の人はKステのシロなのでまんばの外側の人並によく存じ上げているのですが、これが刀ステ初とは思えないぐらいなじんでいた。まんばとは「国広」「清光」と呼び合っているところが初期刀の絆的なものを感じた。

はんじんくんと大文字搭乗時間めっちゃ少ないやんと思ったら主な登場は夏の陣だったな。

殺陣乱舞はさすがに定点ではきつい。のでスイッチングで楽しもうと思っていたらあのザマ1だったので、明日楽しもうと思います。

大坂冬の陣の原因の鐘のあれはちゃんと覚えていたのでわたしすごいとおもったりした。予習しようねと刀剣画報(一期一振と大坂冬の陣特集)だったけど読まないままに今日を迎えてしまった。

ステアラになったせいかセットがすごくでかかった。昼公演は結構びっしり埋まってたけど夜公演はすかすかだったな。

太閤左文字の動きはNeinの食物が連なる世界のぶりっこみたいだなと思った。

スイッチングの方でまんばのマウスシールドがめちゃくちゃ斑点のごとくぶつぶつあって曇ってるシーン(そしてそこで止まった)があって、運動量多いよなあ大変だなあと昼公演があって夜まで1時間しか休憩がないという時点で思った。
わたしハイカロリー舞台を久しぶりにに見たのでそれだけでも十分頭がぱんぱんだったのに。
(ちなみに下のコンビニにコーヒー買いに行ってLINEをばしばし叩いてようやく復帰)

とりあえず今日のところはそれぐらいかな。明日実質今日の振り替えライブ配信を見ます。

  1. ぷつぷつきれてとてもみれたものではなかった。あれが初見の人は大変可哀想だったと思う []

これは推し変案件ですよ大変!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ナゴヤがとてもよかった。控えめに言うて最高だった。無理過ぎた。ナゴヤ、しっかりわたしのツボを押しにくる。パフォーマンス強い、ビジュアル仕上げてきた、歌うまい、めっちゃブラッシュアップしてんな? めっちゃ踊るな???? 新曲やべええんだが????

衣装は十四と一二三のがめっちゃ好きで……。まあ今もずっとアーカイブ再生してるんですけど……。
イケブクロの女なんですけど、正直イケブクロVSナゴヤでもナゴヤに入れたなっていうぐらい今公演めちゃくちゃ気に入ってる。月光陰冥王みある照明で最高だよな……。(このレポを書いている人は紫の照明を浴びている人はみんな死ぬ解釈の呪いにかかっています)前回はもっと頬がこけてたのにいい感じにふっくらして最高ですな……。

パーティをやめないではシャンパンを持つ人延々飲む人が現れたので演出としてゴールデンボンバーみがマシマシになった。

一二三が独歩を紹介するときはベストフレンド的なことを毎回言うのでグッとくる。

「ニルヴァーナ」の十四が高音すぎる

天国曲は振付が好きすぎる。はらいくんはがっつりカメラを掴みに来るのでいいですね……。ヒプバラはあんなにいい子だったのに。すごいいい憑依系。雑な敬語も花丸だ。

シンジュクスタイルとみせかけてチャンピオンのジャケ再現いい。速水さんスキップしたり振り遅れたり次の同じ振りの時は間に合ったりめっちゃ見てしまう。

これはまだ増えるレポです。まだかみしめている。

先週通しチケットを買ったんですが、ペイパービューだったか配信の入り口が表示されなくて焦ってサポートにメールしたら30分で帰ってきたのでびっくりした1
当日反映なのでちゃんと1daysから通しチケットを買った人は焦らずその日を待ってほしい。

配信時間は1時間40分ぐらい。
既存曲全部(えっこの曲知らんけど??? っていうのもあるので多分コミックスの特装版の収録曲とかなんちゃうかな……知らんけど)+新曲の初出し。バトルアンセムも最初のやつもやってた。新鮮。あと中王区の3人も出てきて1曲歌っていった。あの曲いいよね……!

わたし一郎推しなんですけど今回はあまさきくんがやたらかわいく見えてしまいことごとく見てましたね。木村昴氏はなんかこの1年で随分シュッとした感じがします。

イケブクロの女ですけどそれ抜きにしてもイケブクロの新曲エモの極みじゃないですか??? 前回負けたことも下敷きになってるのとてもいい。おはブクロは木村昴のアドリブがさえてた好き。
おはブクロやってるのにIWGPやるとはあんま思ってなかった好き。

オオサカはあの酔っぱらいの曲がとてもよかった。具体的にはろしょがぐでんぐでんに酔い散らかしてたのがとてもいい。河西さんお肌がつやつや過ぎる。オオサカはディビジョン曲が本当にツボにくる。

イケブクロのイヤモニ3人とも赤いのいいですよね……

新曲の2ディビジョン曲めっちゃよくないですか。凄く好き。
具体的にいうとささらとろしょが漫才で二郎三郎をdisってるところと山田父と一郎のあれ。

今これを書いている今もアーカイブ再生中なんだけどしばらくはこれで栄養を補給できる。

  1. 日曜のお昼のことだったので返信は翌日だろうと思っていた []

職場から遠征規制があったことと高リスクの家族がいるので今年は本州どころか県外にさえ出られませんでした。
県内の現地系イベントも全滅したので現地現場は0です。今年の現場は以下がすべてであとは全部おうちです。

配信ライブ

3/29ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 5th LIVE@AbemaTV《SIX SHOTS UNTIL THE DOME》
7/31 GRANRODEO 15th ANNIVERSARY Startup Live 〜たかが15年〜
11/23#じょいまも応援上映会でキンブレ筋の衰えを感じる colorful
12/12 MAMORU MIYANO STUDIO LIVE 〜STREAMING! colorful

ライブビューイング&配信舞台

1/18 舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち colorful
9/22 shared TRUMPシリーズ音楽朗読劇『黒世界 〜リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期にまつわる寥々たる考察について〜』雨下の章 colorful
9/22 shared TRUMPシリーズ音楽朗読劇『黒世界 〜リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期にまつわる寥々たる考察について〜』日和の章 colorful

配信快適だ?っていう人もいるけどうちは何かと介助が必要な家族がいるので(頻繁に呼ばれるので)2時間画面に向かうっていうのがすごく難しい。配信はものすごく不向きなんですよ。だから刀ステ一挙上映の時は30分遅れでログインしていたし黒世界は絶対に邪魔の入らない環境で暗くして見たかったのでテレワークプラン利用してホテルでパソコンを借りてみてました。サンホラの配信も同じようにホテルか漫画喫茶で見ようと思います。

トーク系の配信

『大人だって読みたい! 少女小説ガイド』出版記念トーク
TONO&LIMS Space walk(インスタライブ)

映画

2/14 映画ヲタクに恋は難しい
3/8初恋
10/4小説の神様 君としか描けない物語 colorful
11/8 映画ギヴン colorful
11/20 羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来 colorful

映画は2019年ごろからコンスタントに(具体的には月1本ぐらい)新規作品を摂取したいということで原作が好きだとか好きな俳優が出ているからだとかで見てました。でも緊急事態宣言以降映画館閉まったし公開も延期になったり解除後も大型商業施設から足が遠のいていたので5作品6回でした。6回なのは羅小黒戦記を2回見たからです。

2021年の夢はライブハウスでビールを飲むことです。

めちゃくちゃ面白かったですね……。とりあえず23日に今度はMX4Dでおかわりすることを決めました。今日はufotable cinemaで見ました。
最初いきなり字幕がちらっと出たのであれっ吹き替えだと思ってきたけど日本語字幕版の日と間違えたって思ったけどこれはまだ猫だったからそういう演出なんですね。

羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)(切るところはロ・シャオヘイ・センキ)は中国産のアニメで、割と懐かしい感じの作画で、なんかもののけ姫っぽいのはじまったと思いました。シャオヘイがとてもかわいい。カワイイネコチャン。ネコチャンカワイイ。
とてもいいケモ耳ショタです。動きがすごいしとても多いアクションシーンがめっちゃ迫力ありました。シャオヘイは山を追われて都会に隠れ住んでいたところ助けられたフーシー一家に安住の地を得た。かと思えばムゲンという人間にしては強すぎる男に襲われフーシーとは離れ離れになり、シャオヘイはムゲンとともにいかだで海を渡ります。

いやもうなにかというとわたしはもう。
フーシーとムゲンの「おいで」だけで元を取りましたね。たまらんですおいで厨まじ陥落します。ここに墓を立てよう。

シャオヘイとムゲンの湿度の低い、でもちゃんとシャオヘイを館に連れていくムゲンとてもいい。金属のやつ教えてたのとか同じ能力を持ったものに優しくする感じで、生きる術を教える感じで良いです。

こう、書きながらもネコチャンカワイイで埋め尽くされる。街中を歩くシャオヘイ(ネコチャン)に向かっておいでって腕から頭に載せてるムゲンまじ萌えの権化ではないか。

ホテルでネコチャンめっちゃ走ってるシーンとかシャワー出してるSEめっちゃ悶えた。はーネコチャンを讃えよ

とりあえず1回目の感想はこれで。23日に人生初の4DMX!
先達が有志による日本語字幕付きWEBアニメを見て沼に沈んでる気配を感じたので準備運動をしてから後を追おうと思います。

映画ギヴンを見に行った。
全く縁もゆかりもない作品を見ることにしたのは「ufotable cinema1のツイートで目が合ったから」というよりほかにない。

後はこのツイートだろうか。

本当になんかピンときたとしかいいようがない。刺さるコンテンツを見つける時は大体そういうものなのでお告げに従ってみる。

とりあえずざっとググって公式サイトを見て
・BL漫画原作
・テレビアニメをやっていた
・バンドものらしい
とまで見て、10秒ぐらいトレーラーを見て、友達にギヴンって面白い? って投げかけてみた。
「キャラの見分けが自分はつかなかった」「超好き。ポエム系」という感想を得たので、とりあえず外れではないだろうと思ったので見に行くことにした。最近映画館で見る映画で良作を引いてなかったので、ピンときた作品は見ておきたいのだ。

鬼滅の刃ラッピングバスの撮影を十分に楽しんだのちシネマに行ったので結構ぎりぎりだった。ぎゅうぎゅうに埋まっているシネマをあまり体験したことないので油断していたが、9割入りだった。シネマのシアター2は定員29名で、わたしが24人目だった。

最初が待ち合わせをしてバイオリンの演奏を見に行くシーンで、このバイオリンの音がすんばらしかった。これは生の音を録音していると思った。なんせいつも聞いている音に近かった。

BL漫画原作なので、行為のシーンもあるのかと思ったが割とそうでもなかった(ないことはないし男男だけではなく男女もある)まあ年齢制限ついてない映画だもんな……。小説とは違うからその辺は扱いが厳格なんだろう。

ポエム系と聞いていたけど本当に関係性に悩むモノローグに次ぐモノローグで大変センシティブ。安達としまむらみたいなもんだ。凪良ゆうのセキュリティブランケットみたいだな、なんて思ったりもした。
主にベースとドラムとドラムの元カレのバイオリニストで進んでいた。もう一つのシリーズはこのギターボーカルとギターメインで進んでたのかなあと思った。

ライブ審査のシーンもな、生音最高だなと思った。ドラムが好きだった。
となりの人が多動って感じで序盤の方は演奏シーンではないところで劇伴にあわせてリズムを取ってずっと首をゆらゆらさせていたのにこの辺は静かだった。割と視線の端でちらちらしていたのでよかった。

ラストシーンの桜綺麗だったなあ。良いものを見ましたよ。

  1. 以下シネマ []

原作ファンです。見に行くのを楽しみにしていたけど、コロナ禍と緊急事態宣言に巻き込まれて公開延期になってようやく一昨日公開日を迎えました。

先に結論を書くとこの映画は佐藤流司と橋本環奈の顔面に課金した映画1でした。
上映時間106分、虚無の時間でした。

実写オタ恋もそうだったんだけど、物語をぶった切って突然ミュージックビデオが流れた。たびたび。スタッフロールで見た感じ4曲5曲はあったみたいなんだけど。ちょっとよく意味が分からない。
あと映画がはじまってまあまあの時間モノクロだった世界が「不動詩凪の物語」に触れた結果世界に色がついたり、「悲しみの表現」として雨の中傘も差さずに歩いてみたり、「私、好きよ あなたの小説」と謎な倒置法をたびたび使用してみたり面白いとか面白くないとか、良作駄作とか、そういうレベルではなくただただ虚しい時間だった。
佐藤流司と橋本環奈の顔面以外の良いところは恩田陸の「黒と茶の幻想」や講談社タイガや講談社ノベルスが棚に差さっていたところとかそういうレベル。

自分が見たものは何だったのか原作を再読したところ、映画で使われた台詞は原作準拠のものが多いが、その台詞に至るまでの展開がたびたびカットされあるいは展開を改変されてしまったらしい。その結果

「誰よりもまっすぐで繊細な売れない作家×秘密を抱えたドSな売れっ子人気作家 真逆な2人の高校生小説家がまさかの共作で大ベストセラーを目指す!“好き”だからあきらめない姿に胸がアツくなる共感度No.1青春ストーリー!」

と称する映画が出来上がったようだ。

原作は割と「小説を書くことは楽しいことばかりではない、それどころか現在の出版状況では初版もたいして刷ってもらえず打ち切りラインも高く、実際に収入として手元に残るものは少ない」「ネットリンチ」と絶望の淵に立たされるシーンは多く、詩凪の物語に対する真摯な姿勢に対してグッとくる物語ではあるが、そんな「共感度No.1青春ストーリー!」を感じる物語ではないのだ。

メディアミックスは必ずしも原作と同じものでなくてもいいと思うが、本作については驚くほど原作や、「小説」「物語」「本」に対するリスペクトを感じられなかった。たびたび音楽が挿入されていたが物語を象徴する歌や映像ではないと感じられたし、ハイローみたいに物語を高める存在ではなかったし、これは音楽で食べていきたい人間の話でもないし、ましてこれはアマチュア作家がプロになるまでの話ではない。彼らは既に仕事として小説を書いているプロだ。原作では完成した小説は映画の中では完成にも至らなかった。尺が足りなかったからカットしたとは言わせない少なくともミュージックビデオ5曲分の尺はあったのだから。
文字で語られた「小説」の話をせっかく映像でするのだから、映像だからこそできる表現を見たかった。

  1. なお橋本環奈は主演ですが、佐藤流司は主人公の友達
    ポジションです。出番は多いが三番手 []

雨下は幸せな夢の中にいたけど日和は現実とのバランスをとるがごとくに悪夢はじまりだったな。あのチェリーがなぜ「チェリー」と呼ばれているのか日和では説明がないあたり雨下と日和は大きくひとつのもの。

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