カテゴリー「 読了 」の記事

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オツベルと笑う水曜日 (メディアワークス文庫)

真偽不明のゴシップ、都市伝説、ホラー。
そんなものを扱う飯羽出版東京支部の20代半ばにしてひとつの部署を取りしきる乙野辺ルイ通称オツベルと、この部署に配属された得体の知れない新人喜佐雪広、2人が巻き込まれる殺人事件について。

帯に「デュラララ世界で繰り広げられるサスペンスアクション」って書かれてるんですけど、リンクマジ大胆。多いのはデュラララですが、越佐、バッカーノ、後私気付かなかったけどヴぁんぷとのリンクもあるようです。
首無しライダーとか池袋最強とか出てくるけど「根も葉もない荒唐無稽のデマ」として片付けられるんですが、1枚めくるとあんなことやこんなことが眠ってるんだろうなあと思うと池袋マジ危険。

ルイのかーちゃんが喜佐を紹介した理由が可愛くてよいオチだなあと思いました。

ダメをみがく: “女子”の呪いを解く方法

仕事の話とか人間関係の話とか色々対談集。
クズでもいいんだよーみたいな。でも自己啓発的なあれじゃなくてふつうにおもろい話でした。

みすけん! さかたき新

みすけん! (花とゆめCOMICS)

男女問わず本好きはちょっとこれまじオススメなんですけどっていう漫画です。
舞台は京都の大学、推理小説研究会。
一部の人にわかりやすく説明すると「モバマスが攻めてくる前のラ管連を2次元にしてみた」です。

大学生になったし彼氏ほしいよねせっかくだからイケメンの彼氏がいいよねっていうことで、出会った同学部の本好きのイケメンとお近づきになるべく色々話しかけたりします。同じサークルに入ります。
そうして入会したのかミス研です。男所帯で女の子は主人公の千里以外はスプラッタ大好き仁科さんだけ。
ラブコメっていうか「本を読むのって意外と楽しいね」「その楽しいことを共有できる仲間がいるっていいよね」
千里のミステリ初めてが「十角館の殺人」っていーーーね!
「読んだことあるの?」「(ミステリ好きで)読んだことないやつなんているの」っていう返しもいいです。
「それが好きならこっちも好きかも」「俺これが好き!!!!!!!」いいね。
誰か人の家に上がりこんで本棚にやにやしたいねーーわたしもうそんなこと何年もしてないよーーーー

という本を読んだ翌日である今日、はじめて有栖川有栖を読んだというコモリさんに火村さんも読みませんか→いっぱいあるから……→とりあえず46番目の密室で! →メモした! →講談社文庫版な! わたしはビーンズ文庫の火村さんは認めない! ということをしていた。

嘘解きレトリック 都戸利津

嘘解きレトリック 1 (花とゆめCOMICS)

舞台は昭和初期。登場人物の着物率はなかなか高いです。
嘘を聞き分ける少女鹿乃子は村人に疎まれ親に迷惑をかけていることが心苦しく村を出た。
お腹がすきすぎて倒れていた所を介抱された。貧乏探偵とその友人、定食屋のおかみさんだ。
探偵の左右馬は鹿乃子の「嘘を聞き分ける」力を目の当たりにしても気味が悪いとも思わず受け入れてくれた。鹿乃子にとってははじめて出会う「信頼できる他人」。ひとりじゃないといってくれるその幸福感はすごい。

永弦寺へようこそ 幽霊探偵 久良知漱 (講談社X文庫?ホワイトハート)

谷中のお寺が舞台のライトミステリ。
親の再婚・転勤で東京に残りたいと主張した夏芽は永弦寺で居候することになる。ここの住職と祖父が幼馴染でその縁だ。ここには既に3人の居候がいた。親の海外転勤することになった小学生の双子の聡と明、それから幽霊の最後の頼みを聞く探偵久良知漱。
短編集な感じで、最近のビブリアとか思い出のとき修理しますとかあの流れかなあと思ったりしつつ、なまじX文庫で幽霊で探偵なので風見潤を思い出さざるを得ない。懐かしい。
話の雰囲気もなんかすげー懐かしい感じで、2話の「初恋」がせつなくて好きです。
幽霊が見える探偵・助手をすることになった普通の女子高生(夏芽)・依頼を持ち込む葬儀屋元社長・幽霊をその身に降ろすことが出来るゴスロリ少女がメインどころで、一般向けに刺さっていても不思議ではないと思いました。だから逆に「いかにもラノベなラノベ」を読みたい人には向かないかもしれない。

IN★POCKET 2013年 6月号

7年ぶりにカーリーが帰ってきました。
椋本夏夜さんの挿絵がつくのはIN☆POCETだけということで購読を決めたんですが1話すごいところからはじまった。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (12) (電撃文庫)

⊂⌒~⊃。Д。)⊃麻奈実派の骨です。ひろってください。
良い思い出の回想はなく、ただED前のイベント戦闘でした。

京介はいいやつだナーと思っていたけどないわーーと叫んだのが最終巻でした。ないわー……ないわー…。
最終巻らしい最終巻だったけど、京介の選択としては激しくNO。そこまで進むのか・すべてを捨てて選んだものも封印できるものか。そのへんは私麻奈実の発想に近い所はあるので、「お、おう」としかいえない展開でした。
兄妹だから、家族だから好きだったんだけどなー。

あのひとは蜘蛛を潰せない

母が娘にかけた「ちゃんとして」「みっともない」「あんたには無理よ」それでいて(母のことはいつも正しい)と思ってしまう呪いの話。すごいところをえぐってくる話だった。すごい話を読んでいるのは分かるけどすごくこわい。引き込まれる物語であると同時にこわくて到底一気には読めない話だった。
家を出る直前直後の母がもっとも恐ろしかった。そこからは地面がすごく不安定な話だったなー。ココからは大丈夫だと思ってもすごくぐらぐらするのね。

「馬鹿馬鹿しい。たいして給料もよくないくせに、一人暮らしをしてどうするの。お金をどぶに捨てるつもり? 食事や家の掃除はどうするの? 出来ないでしょう? 峰岸さんのところや加藤さんのところを見なさい。賢い娘さんはみんな結婚まで親元で育つの。それが常識なの。そうすることで先方の親御さんも安心してお嫁として認めてくれるのよ。あんたそういうのなんっにも分かってないでしょう。職場が遠いわけでもないのに家を出たいなんて、私は遊びたいですって言っているようなもんよ。いい歳してみっともない。やっぱりダメね、お金の苦労をさせてないからかしら。ぼーっとしたまま育っちゃって」

(P70)

ガーデンロストのお母さんも大概怖かったけどこれはやばい。
このMPをゴリゴリ削られながら先に進んでいくのも読書の醍醐味だと思いつつ最近味わってなかったな。

卒業するわたしたち

色んなものからの卒業。全体的にしんみりとしている。
「にじむオレンジ」が好きなんですが、これは女子アイドルグループから学業を理由に卒業するメンバーの卒業公園に行く話。アイドルが繋いだ縁、わたしと友達の仲のよさは変わらないのにアイドルグループは変わってしまう。
卒業公演のアンコールの、卒業する子のソロの部分に差し掛かってオレンジのサイリウムで埋め尽くされるっていいよね。この前までもーむすの卒業公演のあれこれをタイムラインで見かけたからこういう感じなんだろうなあって思った。

「胸に赤い花」はびっくりするほど加藤千恵で、でもこういうのはひとつ読めたらいいなあって。

はたらく魔王さま! 5 (電撃文庫 わ 6-5)

ヴィラ・ローザ笹塚、地デジ対応!
テレビを買うぜーーーと沸く魔王城、ええいひれ伏せいこのヨドバシカードさえあればワンランク上のテレビを手に入れることも可能だーーとか、魔王城、かわいい。
テレビ購入のための値切り戦争もありつつ、天界・地球・エンテイスラの状況整理および各陣営の思惑。
真奥とエミリアはいつも巻き込まれる側で、アラス・ラムスを間においてニートと主夫とエミリアのしあわせ擬似家族がいつまで続いていけるのかと言う話で、それは鈴乃の「いつまでこの平和で悠長な毎日を暮らしていけるのだろう」みたいなあれにつながるのだろうなあ。
アホのニートの子という認識だったけどそういえば漆原すごい悪魔だった。真奥が「若い」に該当する悪魔だった。

「もっと良い方向に皆を引っ張れる自信のある奴が、俺を押し退けて新しくみんなの先頭に立つさ」

(P183)

ていう真奥まじトップの責任ってかんじで。

ドコデモコールセンターのクレーム内容を見ていたら毎土曜日00:00(金曜深夜)にまつばさんとかうららさんがいってる「うたプリ開始当初の音が飛ぶ」現象を思い出したりしている。

後半のちーちゃんはタイムラインで「アルティメットちーちゃん」って時々見てたけど、なるほどこれはアルティメットちーちゃんだ……と思った。だって弓だし。ちーちゃん髪の毛ピンクだし。

双界幻幽伝 決戦は一発必中! (ビーズログ文庫)

黄巾族編終わり。長かったよねー。個人的には中だるみした巻もあったけど面白かったです。
蒼刻さんの素とかな! (P160)あたりは先週の暗殺教室みたいだった。
花守と恋人の再会よかったね。

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