ガレオンが重かったので軽くてさくっと読める小説を……と再読。
初読の時のがきっちり感想を書いていたのでリンクを張っておく
部室という名前の書庫でだらだら喋ったり(メイン)本を貸し借りしたり、変なあだながついていたり、変な言葉が流行ってたり(ヤドゥー)高校生だらだら小説。
「携帯電話が今時アンテナつきで、しかもその先っぽが取れてて、中に入ると出てこなくなるから、先っぽにタコ糸をつけて引っ張れるようにし工夫してるっていわれた」
(P58)
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ガレオンが重かったので軽くてさくっと読める小説を……と再読。
初読の時のがきっちり感想を書いていたのでリンクを張っておく
部室という名前の書庫でだらだら喋ったり(メイン)本を貸し借りしたり、変なあだながついていたり、変な言葉が流行ってたり(ヤドゥー)高校生だらだら小説。
「携帯電話が今時アンテナつきで、しかもその先っぽが取れてて、中に入ると出てこなくなるから、先っぽにタコ糸をつけて引っ張れるようにし工夫してるっていわれた」
(P58)
凄かった……。いろんなものが刺さりまくった。小中のときのことをめちゃくちゃ思い出した。
もうやめて!私のHPはもう0よ!を地で行くような本でした。
自らを天才だと信じて疑わないひとりのむすめがありました。斉木杉子。11歳。
——わたしのことです。(P6)
「みんなといっしょ」「ふつう」ではない異物であったり、みんなが「変な奴」と思う子と仲良くしている子も同類としてクラスからはじき出される。いったんレッテルを貼られれば楽に過ごせるところへ逃げ出すか「あんな馬鹿と一緒なんかじゃありません」という風に装うか。
超覚えあるんですけど。しかも私も巻き込まれた側だ暗黒の図書室へ逃げた2年間。
「もっと酷い不幸から逃れるために、あたしを引っ張ったのよ。二人で一緒に耐えましょう、ってなもんでさ。」
(P57)
オルタはもっと重かったな。過激だ。
なんか途中で涙があふれてきたので読むのを中断した。泣ききったほうが短くてすむ。
「先生」の職務。それはとにもかくにも、「学級」というものを、ひとつにまとめあげること。
それひとつの親密な共同体として、育てて行くことなのですから。(P135)
そりゃあ、まだしばらくはあの座席にいなきゃならないんだけど、でもね、この世界にはどこへいっても、だいたいこういうもんなのよ。いくつになっても、どこへ行っても、何人かは気の合わない人がいて、その人たちともつきあっていかなきゃいけない。だからもっと慣れて強くならなきゃ。
(P186)
これ読むまで忘れてたんだけど、小学校3年生の時の席替えアンケートを思い出した。
「隣の席になりたい子は?」「隣の席になりたくない子は?」それぞれ名前と理由欄付き。
当時8歳ですから両方とも馬鹿正直に書きました。これで天敵と離れられると思って次の日学校来たら隣の席が天敵で愕然としました。涙目でくっついてる机離したこと思い出したわ。
もし小中学校の時にこれ読んでたらどう思ったんだろうなっておもった。
エッセイ。ジェンダーな内容ではありません。
大人で女なのに何故か「大人の女になるための企画」がはじまってしまったという1冊。
MVPはもれなく担当村田嬢だとおもわれる。方向音痴と話の脈絡のなさがとても親近感わく。
穂村弘の現実入門菅野さんバージョンとでもいうか。
笑えるところもありますが、「爆笑エッセイ」みたいなものを期待して読むと肩透かしになるのではないと思います。
菅野さん(会津出身)と村田嬢(山口出身)の初対面当時のあれこれがとても凄かった。
私は会津にも山口にも友人知人いないし歴史に詳しいわけでもないので知らなかったのですが、会津と長州は戊辰戦争をまだ引きずっているようなところがあるんだな。ちょっと前まで会津で「山口から来ました」というと「今日は泊めるけど明日は出て行ってくれ」と宿で言われたりタクシーで拒否られたりとても想像が付かないことです。
長州紀行と会津紀行はとても印象に残りました。
「でも、お互い……というところもあるのではないのですか」
口を挟んだ村田嬢に、樹下さんは印象的なことをおっしゃった。
「戦争に擁護はありません。事実だけがあるのみです」
(略)
「大いにやりあいなさい。あなたは会津に何があったか書き続けなさい。山口のほうでは、もう忘れられ始めている。山口では、正直無関心です。歴史を風化させてはなりません」(P100 寛容を求めて、長州紀行)
篭城した婦人、少女、幼い少年の言葉が書き残され、浮き上がってくるように見える。
"死ぬのはわかりましたがいつ死ぬのでしょうか"(P152 会津紀行)
電話予約していた人たちは、点呼となった。すぐ返事をしないと、
「××県○○市の」
某さんと、呼ばれる。
(略)
随分順番を待って、いきなり村田嬢は
「山口県の」と、独りだけ、何故か名前を呼ぶより先に県で呼ばれた。
少し離れたところから私はそれを見ていたが、一瞬、驚くほどの人が村田嬢を振り返った。と、言ってもそう多くの人数ではないのだが、やはりまだそんな風に振り返る人がいるのかと驚くには十分な数だった。(P163 長州紀行)
mixiクラフトエヴィング商會コミュで、「それからはスープのことばかり考えて暮らしたの舞台はどこだと思いますか?」みたいなトピックができてたので、読書日記で三軒茶屋っぽいって書いてたなあとか思いながら本棚へふらふらと行き、青いほうの表紙を手に取る(↑が載ってるのはピンクの表紙のほうである
一読永劫のときにみた苺の指輪と再会したり(写真が載ってた。8000円するらしい)
本日も、年取ったギタリストと若いモデル、みたいなカップルがいた。眠いよ。世界人類が不幸でありますように。あっ、朝っぱらから、凄い美オカマがフラフラと瀕死で通り過ぎた。世界はこんなに美しい……。
(P38)
が妙にツボにはまったりする。
ファミリーポートレイトの
3箇所目の会場で。本にていねいに相手の名前を書いているとき、ぐずっ……と鼻を啜るような音がかすかに聞こえた。となりで編集者が息を飲んだ。どうしたのだろうと思ってゆっくり顔を上げると、男の子がひとり、ぽとぽとと涙を落としていた。
(P511)
この部分がはじめて読んだ気がしないんだけどどこだったっけ……頭の端に引っかかってた部分の元がわかる。
桜庭 泣いてる人もいました。横にいた文春のS藤さんがはっと息を呑んだので、なんだろうと思ったらぐすっと鼻をすする音がして、顔を上げたら女の子が黙って泣いてました……。
(P250)
どっかで見たことがあると思ってたのは多分これ。巻末の座談会の部分にあるやつ。
後広告ページの「薔薇の名前」がごく最近聞いた覚えがある、でも本屋とか図書館とかでは100パーないけどどこだろうと思ったら寝るちょっと前にみたtwitterのTLでだった。
過去日記遡ったら「3ヶ月ぐらいしたらまた再読してそうな気がする」って書いてて笑った(読みどおりだよ!