カテゴリー「 単行本 」の記事

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都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸上 (YA! ENTERTAINMENT)都会のトム&ソーヤ(5)IN塀戸下 (YA! ENTERTAINMENT)

サブタイトルin塀戸(VADE)塀戸は舞台になる廃村の名前でありイン塀戸は栗井栄太作のゲームの名前であり内容を示したサブタイトル。
最初はYou have been invadedるるりらーらーとか思いながら読んでました(?゚д゚)?
昨日ツアー終わったとこだしな(*´∀`)

ぼくの頭の中で、「陸の孤島」という文字が、紙吹雪を浴びながらパレードしていく。その後ろからは、「嵐の山荘」という文字も鼓笛隊をひきつれてやってきた。沿道で手をふっているのは、「雪の密室」という文字たち。(上巻74P)

手をふりながら歩いてる陸の孤島想像してちょーツボに入った。御堂筋優勝パレードあるといいなあ。

今回はあっちこっちの元ネタありの小ネタがツボで死んだ。
メインの読者は10代前半でそれは分かるのかー?っていう内容がなんとも。
名探偵コナンはともかく、シャアとかジョジョとか俵万智とかはてなキーワードとか

「おれたちはバオーだ」
「来訪者だからですね」(下巻P95)

こんなのとか。タイトルと書いてる人がジョジョの人というのぐらいしか知りませんが。

有名な台詞とかタイトルぐらいなら分かるんですがさすがにスタンド名出されても分からないのでそれはぐぐりました。内容よりも今回は小ネタ多すぎのほうが衝撃的でした。

ロンドン暮らし自由自在

WEB上エッセイの本バージョン。内容は98年?00年ぐらい。
旅ものとか外国滞在エッセイはとても好きです。お手軽に行った気分です。
後最近はヘタリアの影響も多くあるかも。

以下はこの本にあったことなので「今は違います」「イギリス人全部がそうというわけではありません」というツッコミは無しの方向で。

イギリスの冬は長い暗い
イギリス人手洗わないの多い(衛生的にあれらしい)
イギリスのビールはラガーじゃなくてエール。ぬるい。
1パイント=558ml 猛者は7?8杯/日らしい
イギリスはいろいろ凄い……(スーパーで買い物中に売り物の人参を娘に渡して娘そのまま洗ったりしないで生で食べてるよむしゃむしゃ……

ルイス・キャロル関連がショック……特に根拠はないけど女の人だと思ってたから余計に。
本名チャールズ・ドジソン、数学教師。男嫌い。学校は男ばっかりだから身が入らない。
13歳以下の女の子大好き。当時の学寮長の娘アリス・リデルが13歳の時ちょーまじに結婚を申し込む。前から変態的眼差しに危機感を覚えていたアリス母は娘達を遠ざけた。
その後アリスは別の人と結婚。ドジソンは生涯独身を通す。かといってアリスへ愛を捧げたわけではなく色んな女の子が好きだった。ラブレターを集めた本が出版されるぐらいであった。

ビデの使い方を知る。確かポルトガル朝昼晩でどうやって使うのーとかいうのがあった気がする。
フランス製らしい。お風呂の小さい版。体の一部を突っ込んで洗うらしい。

どのように使い、何を洗うかは全く個人の勝手だと思いますが、偉大なおフランス人はもともと、大小便の後、排泄器を洗うために作りました。そしてその一般的な使い方は、まず適温の温水をビデ8割くらいまではります。そして石鹸を手によく泡立て、局部やお尻を洗い、温水ですすぎます。(P159)

 素 手 ?とか思った次第。

京都のこころA to Z—舞妓さんから喫茶店まで

乙女の京都みたいな感じ。
ガイドブック的なもの+エッセイ。

木洩れ日に泳ぐ魚

朝には別れて別々の道をいくある男女の最後の夜の話。

ユージニアをチョコレートコスモスで割った感じがした。舞台っぽい。
俺のターン!ばりにスポットライトが切り替わって2人の視点が入れ替わって進んでいく感じ。
と書いてたらこういうの他にも何かで見たことあるな、でも舞台は見たことないし(除:人形浄瑠璃)と思って考えてたら「ことのは」の演劇部の話。あれも男女2人でスポットライトな話だ。スポットライトは極々終わりのほうだけど。ああすっきりした。

ことのは (花とゆめCOMICS)

「ことのは」はこれです。

作家の読書道

2回目。これの書籍版。懐かしかったので借りてきた。
1回目は読んだことがある作家が4/30だったのに随分と増えたものだ。ちなみに19/30



夭逝の芸術家・赤石沢宗隆最後の弟子たちによるエリート集団「赤石沢教室」。兄の死に「赤石沢教室」が関与していることを知り、復讐を誓うあゆみを待つのは…。気鋭が描く、驚愕のサイコロジカル・ミステリー。

bk1内容紹介より

狂気分をがっつり吸収。二人称の小説をあんまり読んだことなかったので新鮮。(恩田陸か宮部みゆきだったかの新聞連載のやつぐらい)
読み始めるまでが長かったんですがそれ以降は一気。ごちごち。

小説家ぶー子イギリスを行く 別冊付録:ぶー子のスケッチブック

10年前のイギリス旅行記である。
パソコンを使ってイギリスから日本へ旅行記を毎週届けていたらしいのだがそこは10年前。とても時代を感じる。
例えばこれ。

「今回ぶー子さんにやって頂くのは、インターネットじゃありません」
「へ、違うの?」
「違います。現在(97年9月)の時点で、インターネットで海外からメールばかりか画像まで正確に送るのは、はっきりいって難しいです」
「……うそ」
「ほんとです。みんな試行錯誤してる最中なんです。ですから今回は確実さを優先して、コンピュータサーブを経由してニフティを使ってやり取りすることに」(P12)

恐怖の報酬日記@恩田陸ではそうでもなさそうだったんですがこっちは「イギリスのごはんは不味い。まじやばい」って感じだった。

桜庭一樹読書日記に書いてあった野性時代の特集の撮影は最初グラスゴーでする予定だった、というあれ。
あのグラスゴーがちょろっと出てきて、ロンドン在住日本人の人に

「あーんな何にもない汚い街に何しにいくわけ?」
「あそこはスコットランドの恥部って呼ばれてるんだよ?」(P121)

といわれていた。そうなのか……今はどうなのか今度ガイドブックを覗いてこよう。

東京・地震・たんぽぽ

地学科のある大学院に進んだ友人はある日こんなことを言った。
「16日に東京に大地震が来るんだって」
そんな噂はしょっちゅうあるしその話を信じたわけでもない。自分が実家帰ってる間に新幹線に乗っている間に地震が起きて脱線して死ぬかもしれないけど。まあ選択してみると実家に帰ってだらだらと過ごし運命の日、16日。

お昼前、関東地方で地震発生。M6強。死亡者怪我人多数。火災も発生している

200ページぐらいの本に14人の話。1つ1つの話はとても短いです。
怖い話だ…… ホラーという意味ではなく色々と考えさせられる。
私が住んでいるところは南海・東南海地震が起きたらまず被害は免れないだろうなというところです。
その瞬間私はどうしてるんだろうなあ、とか。
この前南海地震が発生、津波がやってくるとしたら水位はどこまでかっていうプレートが貼ってあるのをちょっと前に見ました。その辺は土地が低いし海も近いのでまあ当たり前なんですが、水位は私の胸よりちょっと上ぐらいを指してました。びっくりしたというかそらもう死ぬわーとか思いました。

タイトルの東京・地震はともかくたんぽぽは何かと思ってたんですが……
たんぽぽは根の張り方が凄いから(ちょっとぐらい引っ張っても抜けない)災害が起きても復興させて生きていく強さみたいなものかなと思いました。

でもついのすみかとかどうでもいい子は緩やかに滅びゆく世界って感じだなー

少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)

久しぶりに再読。

「階段にすりこぎ。裏手の道に油。アー・ユー・オーケー?」
「メイビー。……なんだかなあ」 (P69)

脳内のあの男だ……と前はするっといったところでがっと転ぶ。おお……

メイビー
そのころキムタクが主演していたドラマでこの台詞を連発していた

桜庭一樹日記P118脚注

ぽろぽろドール

誘惑に負けて図書館で借りてしまいました。
借りて10日間ぐらいは表紙で満足してた。

えろい。えろいっつーか淫靡。
人形に魅せられた狂気と紙一重だったり、人形が救いとか手助けとかの人たちの短編。
「手のひらの中のやわらかな星」とかに出てきた「lico」なんですがこれブライスかなあ?
ニュースの特集でやってた「大人のための着せ替え人形」でしか知らなくて、今公式見てる。

licoの特徴

なにしろこの人形はせいぜい5頭身しかない。かなりデフォルメされた体型をしているし、目もやたらと大きい。リカちゃんやバービーと身長は変わらないが、頭がとても重そうだ。マンガの中から出てきたようなつくりになっている。手足はばかみたいに細く、とても自分の力で立てそうにない。(48p)

「手のひらのやわらかな星」の咲子はそのまま冬馬と友達になることはなかったと思いたい。冬馬踏み台にして別方向に歩き出してたらいいなあと思う。友達ではなかったけどきっかけとなった人ポジションでひとつ。

「めざめる五月」よりも「ぽろぽろドール」のほうがえろいのは上だと思う。22?23ページの辺り。
つか「めざめる五月」はどことなく加納朋子/コッペリアだ……

「サナギのままで」は製糸工場・女工とかから産業革命?野麦峠?大正時代?とか思ってて戦争は第一次か日露かその辺と思ったけど英霊とかは何か第二次っぽい雰囲気。
豊島ミホでこんな時代がかった話はちょっと新鮮だと思った。

「きみのいない夜には」は一番予想外の展開をし、予想外の終わり方をした。
これが狂気度一番高いかなあ? でもこれが一番好きだ。

「僕が人形と眠るまで」はタイトル見た時点でラストは死亡エンドかなと思った。ラストはどっちなんだろう。世界が好きだったとか過去形で、走馬灯っぽいし、

これ読んだらコッペリア再読したくなった。同じく人形に恋をした人の話。

コッペリア (講談社文庫)

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「人形」がメインになってる小説なんかあるかなあとか思ったら妙にRoman漫画版が読みたくなったのでUJ公式へ(注意:音楽が鳴ります)
さあ往っておいでとえいえんの冬に抱かれて眠る私の子だけでやばい。
音楽つきだったら多分死んでる……

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