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人質とあたし

ネット小説シリーズ第4弾。
帯のアオリ文句と最初の展開的に恋愛モノだと思って読んでみたら中盤からは戦記モノになりました。3人称と1人称が混ざって途中から3人称固定になったりで、なんか今どうなってて何をやってるのか掴みづらかった。

最初のほうは面白かっただけに残念でした。WEB版とはえらい違う感じなのでこっちを読んでみようかと思って見てみたけど、いくら完結済みとはいえ物凄く長いのでここでやめます。次はなし。


日記本。ブログのコメント欄のように乙一・松原真琴・映島巡・城崎火也からのコメントというかツッコミというかそんなものがある。日記の内容は2002年から2008年までで、コメントはリアルタイムで書かれたものではなく、本になることが決まってから書かれたもの。

とるこ日記が好きなので買ってみた。のだが。
いや日記本文自体は面白いのだ。映島巡氏によるコメントが癇に障るというか鬱陶しいというか。全日記の8割ぐらいにコメントをつけているのだけど基本罵倒なのだ。粘着されてるブログをコメント欄込みでそのまま出版しました、みたいな感じ。
半分ぐらい読んだところで、コメント欄に(映)の文字が見えたら飛ばすことにしてました。まともに読んでたら嫌な気分になる。

ページ上部にもずっと文字が並んでるんだけどそれは今度読むことにする。

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

白っぽくて軽く読めて面白いのを読まねばーと思ったのでこれを出してくる。

仕事場でも道場でも時々思うんだけど、なんでみんな知らないあいだにつきあってるの? ていうかなんで俺、週に何回も道場に行ってて、誰と誰がつきあってるとか一切気づかないの? 俺大丈夫?(P127)

なんか大学の時を思い出したのだ。先輩(♂)をとりあって激突結果3人とも退部していった
(カップルとなったほうは九州温泉旅行へ行ったとか、選ばれなかった方はなんでか大学自体も辞めてしまったり。)とか、いつの間にかできあがったり別れていたり。複雑なラブスパイラルが飛び交っていたらしい(はぐらかされたりでよー分からん理由で結局詳細は知らず。そして興味LOST
今ふと思い出した。ギリ10代のころの話である

ていうか何回も読んでるのに毎回どっかで引っかかってるな……
今回後まつげパーマのところか。
一昨年ぐらいの話だけど本当は怖いまつげパーマの話をしていたのだ。眼球の膜が剥がれて(←ぐろいかもしれないので伏せておく)半年治療したとか。他にも色々な事例があったのでがくぶるがくぶるした。本好きは目を大事にしなくてはいけない、なのでまつ毛パーマは禁止だ!と思ったときだった。

杉浦日向子の食・道・楽

これが最後のエッセイだとどこかで見たような覚えがあります。
タイトルは「食」道楽ですが概ね酒と酒関連(器とか飲み方とか)がメインで次いで食べ物・身体関係。

7月の酒器がいい。いいなー。

「君の言わんとすることが、ますますもって解らない。なぜキャベツが転がり落ちてこなければならないのか、なぜ女性が同伴している状況なのか、なぜ服装まで指定されなければならないのか」
「キャベツだからだよ。キャベツ男爵の冒険。包み込む情熱、転がる衝動、青春の青臭さ、甘い誘惑、すべてがキャベツにある」(P52)



これだけ目次だけでニヤニヤできる本もないだろう……
糖分過剰摂取にも程があるぜ⊂´⌒つ。Д。)つ
とりあえず読む前に掃除して、その後床ローリングでした。

そんな図書館戦争スピンオフであります。
 

猫と針

脚本に長めのあとがき(制作に関するエッセイ)と前書きをつけてみましたという大分薄めの本。キャラメルボックスがやってた演劇のやつです。

正直、劇場なりDVDでなりで見た人向けかな、と思います。
地の文なしモノローグなし。登場人物のメインは「サトウ・タナカ・ヤマダ・スズキ・タカハシ」ととてもよくある苗字の人々。
サトウ:?
という感じで話が進んでいくので誰がどうで何をやっているのかがとても分かりにくい。

乙女部部長 (ダ・ヴィンチブックス)

乙女部四ヶ条。
つまり、この条件を満たす人が乙女部に入部できるという条件だ。もちろんこれは、小夏自身のポリシーでもある。
・運命の人との出会いを信じる。
・『赤毛のアン』が大好き。できれば2巻以降も読んだことがある。
・男の人は、外見ではなく魂だと思う。
・運命の人と出会うまで、指輪をつけない。

(P30)

乙女部といっても主人公は32歳デパート勤務の小夏(女性・独身)です。

カタン(ドイツの板ゲーのあれである。)が出てくる。小夏がカタンやってみたいといっていて、そのうち実際やってみようとするけど「口頭で説明できる経験者がいないとなんか無理」となりその場は流れる。また別のところでは「なんか1時間で終わるんだよねー」とか言ってるけどそんな短時間で終わるゲームだったか? 遊び方にもよるんだろうか、と謎モードだ。

前にまきし家(in金山)でやったときは「俺のターン!」とか「○○とxxでごりごり練成」とか「すったもんだーーー」とか「リッター様ーーー」とかそんなこんなで2時間とか3時間とか素でやってた気がしますよ。

※「『リッター様』は本来盗賊なんだけど騎士様に追われて移動するからリッター様(リッター=ドイツ語で騎士)」らしい。正確には「リッター様起動して盗賊を都合のいいところに移動させる」らしい。
ちなみにこれらは公称ではなく、俺らメッセうご面子によるローカルネタだそうなのでよそでは通じないと思われるので注意が必要だ!
全部伝聞形なのは、ぐぐっても出てこないから今聞いて知ったからだ……

別件でブリーフケース@オンラインのをのぞいていたら名古屋オフの初カタンのときの写真が出てきた。ちょーーーふるい。作成年月日みたら4年前だって。2004年。うおーーー。

PIC_0079.JPG

凸凹デイズ

東京のある零細デザイン事務所「凹組(ぼこぐみ)」で働く3人の話。
オータキとクロ(男2人)、ナミと醐宮(女。今の凹組社員とかつての社員)。
今と10年前が入れ替わり語られる。
内容的にはなんと言ったらいいのか、デザイン業界栄枯盛衰物語?(ラブい話ではないです

醐宮が賞をとってQQQへ行くところも書かれるのかと思ったらそれはなかったのな。

ふたつめの月

連作短編。ミステリがからんだ恋愛モノ?
加納朋子のななつのことかスペースとかよりはもうちょっとぐじゃぐじゃしてる。これはうーーん……という感じだった。主人公の性格がうじぐじしているのでどうにもこうにも合わない。とりあえずもう1冊2冊読んでみる。

 だけど、彼は久里子の彼氏でもなんでもないのだ。ただ、久里子が彼のことを好きで、毎週休みの日はふたりで遊ぶほど仲がよかっただけの話。
 本当は、少し前までは久里子だって彼氏みたいに思っていた。ふたりとも照れ屋で、言い出せなくて、ぐずぐずしているだけで、きっと弓田くんも久里子のことが好きなんだと思っていた。(P13)

漢方小説

元彼が久しぶりに北海道から東京へやってきた。ヒルズ観光をしたりして居酒屋で結婚することを聞かされた。それから別れた後自分以外のすべての人は結婚しているのではないかと恐怖感にかられた。その時急にお腹が痛くなった。確かに居酒屋で牡蠣を食べた。もうRのつく季節は過ぎていた。しかし吐くわけでも下すわけでもなく、でも何も食べられずずっと調子が悪かった。

病院に行っても悪いところなし、大学病院に行って検査しても異常なし。心療内科をすすめられたりしたけど東洋医学にかかることになった。

派手な展開はないし特に浮いた話もそうない。地味なんだけど面白かった。
既に文庫落ちしてるっぽいのでこれは買っておこうと思いました。

「サッちゃん、これからずっと薬を飲んで生きていかなきゃいけないのかな?」
「そんなことはないと思うけど。今は、薬を飲んでるっていう安心感も一つの支えになってると思うから」
「私のユザワヤか」

(P75)
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