カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

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銀の竜騎士団    王女とウサギの秘密の王宮 (角川ビーンズ文庫)

変わらず身分と名前を隠して修行中の身のシエラ(ルーシェ)はある日シリスに呼び出され仕事を言い渡される。
それは黒竜隊の従騎士ルーシェとしてではなくローレンシア王女シエラとして初の外交だ。相手は今まで外交のなかった、しかも父の仇でもあるアズィール帝国からの申し出で、シエラの誕生日を指定しての訪問だ。指定日を外してもシエラが相手をするのが筋であろうという判断で話が回ってきたのだった。シリスは側役に「ルーシェの上司」でもある黒竜公スメラギをつけるという。

なんかもうスメラギが鈍いのではなくてシリスの日ごろの行いが悪すぎるのではないかという気がしてきた!
これを読んだのは流血女神伝の角川文庫での再発刊のニュースを目にした日だったので「万騎長」をマルクークと読む。いやアズィールが砂漠っぽい、要するにエティカヤ的なんですよ。とてもときめきであった。砂漠の国の陰謀はロマン。
アズィールからやってきた王族がそう来たかーという感じでただのイケメンが出てくるよりはこっちがよいです。聡い子はよい! あと今回はシリス最強ぶりがいかんなく発揮されてたので今後ともその感じでお願いしたい! あの人はいい意味で黒幕過ぎる。

しかし帯裏の眼鏡のスメラギは本当にけしからんと思います。その眼鏡割れろ。
ていうか今巻は全体的に明咲さんがいいしごとをしすぎている。読みながら超転がった。

悪魔が来たりて恋を知る (一迅社文庫アイリス)

「死神姫の再婚」の小野上さんの死神姫じゃないやつ、高潔な騎士×低位夢魔です。
ピンナップ的にはイケメンパラダイス的な何かと巨乳美少女ですが、逆ハーとかそういう方向ではなかった。
大体の方向を簡潔にいうと「好きです!」「いいからまず服を着たまえ!」です。だいたいあってる。

魔界7大公のうち淫欲公に仕える下級夢魔アドルニは自分よりさらに下位の夢魔、人間との混血のミアリに高潔な聖騎士を堕落させて次の淫欲公に献上しろ、そうすれば我らの待遇はぐっと上がると命令した。標的となっているのはルマリア帝国騎士団の聖騎士ユーシウスで、彼はもう何人もの夢魔を屠っている。

力はないといってもミアリは夢魔である。強い者ほど美しい、むしろイケメンor美少女でなければそもそも夢魔にあらずというものである。人間の価値観ならすごい美少女だけど、夢魔的判断としてはミアリは底辺もいいところなのだ。

夢魔の常として、ミアリは外套の下には何も身に着けていないのだ。少女らしいほっそりとした首筋や二の腕、そのくせ胸や尻はふくよかで蠱惑的な肉体が丸見えになっていることに気づき、申し訳なさで一杯になる。
「失礼いたしました、お見苦しいものを……夢魔のくせに、人間の女性と大して変わらないしょうもない体で本当に」
「み、見苦しいどころか、いや、そのもう、頼むから早く服を直せ!!」

(P31)

このようなものです。この高潔騎士ユーシウスさん。とても不憫です。
死神姫のカシュヴァーン様は残念ですがユーシウスさんはとても不憫です。大事なことなので2回書きました。
破廉恥レーダートレイスが主人公格になるまでぐつぐつ煮込んだらたぶんこうなる。

設定的には少年向けライトノベルっぽい感じ1がするんですがそんなエロコメっぽいのじゃなかったな。
復讐方法とかはなんかこう、[病院が来い][安心と安定の全員病気]って脳内でびこーん! とした。
でも真面目なところはちゃんとしめているのでいいと思いますよ!
なんだ、要するに「ばっかじゃなかろうか!」っていう物語です。

  1. だって巨乳美少女と突然同居することになるんだぜ! []

六花の勇者 (集英社スーパーダッシュ文庫)

伝説は語る。魔神が目覚め世界が危機に陥る時、運命の女神は6人の勇者を選びだす。
6人の勇者には花の形を模した紋章が浮かび上がる。だが、六花の紋章を持つ者は7人現れた。
何故7人なのか、1人は敵で勇者を罠にかけ殺すために忍び込んだ偽物なのだ。

クローズドサークルと人狼。
7人のうち1人が偽物と気づいた勇者は疑心暗鬼に陥る。互いが互いを疑い犯人探しをして行く。
嫌疑をかけられたのは自称地上最強の男アドレット。さてそこからどう逃げるのか解明するのかという。
とりあえず続きを早く!

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)

先月衝動的に夜想曲を買ってしまったので、じゃさかのぼって読もうぜということになり恋歌から。

「風の革命」ですべてを失うこととなる皇子カール・ラ・イール。
まだ9歳だった彼が革命後も生きのびることとなった理由とその後。
そして6年後、「カルエル」と名乗っている元皇子は空の果てを見つけるため空を飛ぶ島イスラに乗り込んでいた。
この船には風の革命の旗印、憎い仇敵ニナ・ヴィエントも同乗している。

おはなしのはじまりはじまり、という感じでとてもどきどきわくわくな1冊でした。
カルエルがヘタレマザコンナルシスト皇子様という、甘やかされ慣れしている子なので脱ヘタレぐらいはなるのかというが個人的な注目点です。

大魔王は笑わない!! -起きてください、魔王サマ- (B's-LOG文庫)

あとがきにあった「タイトルの略称は『大魔王』『笑わない』『はわない』でお願いします」が大層笑った。
それなんていうはがない

ベルナデッドはその陰気な外見、鋭い目つき、不気味な笑顔と噂が噂を呼んで「呪殺令嬢」と呼ばれていた。
評判とはまるで違って自分はいたって平凡だし内気で口下手で、パーティとか苦手だけど友達が欲しくなって出て行っても結局遠巻きにされてぽつんとひとりいる。「君に届け」の爽子とか「ヒカルが地球に〜」の是光みたいな感じ。

今日もそんな感じに終わろうとしていたが違うことがあった。
「ハンカチを落としませんでしたか」ととてもきらきらした外見のバスティアン王子に声をかけられ、なんと返答したらいいものか困っているうちに、だんだん顔は強張り険しくなっていく。そのときはそのまま別れたものの、噴水前でひとりいるところを再びバスティアンに声をかけられ「君はいつも僕の夢に出てきた」「聖堂で神の声を聞いた。夢に出てくる人物はお前の運命の相手である、と」と言われる。
降って湧いたロマンティックな言葉にベルナデッドの胸は高鳴った。
その後に続くのが「運命の相手を探せ、そしてこの世から消し去れ」でなければただの恋愛物語であったのだが。
人違いであればよかったのだけど、ベルナはかつて世界をどん底に陥れた魔王の転生体だった。
無論そんな記憶はないし魔王としての力を発揮できるわけでもない。しかしそれ以外の事柄が魔王であるという証明にしかならなかった。

「魔王大好き」ビーズログ文庫の新しい魔王の物語。割とコメディ色が強い。
四天王登場したあたりから中盤は結構こう、ベルナと同じぐらい置いてけぼり感だった。この無茶振り感はすごくビズログっぽいけど、笑いのセンスが合わない厳しさ。最後ら辺の元魔王と元聖女の共闘がすごく好きなので、私の趣味はそこなんだろうなあと言うのを再確認した。

あと遠征王の影響で名前を何度確認しても「ベルディナット」って書いて違うよ! と書き直した。

神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳8巻は「電話がかかってきたのでとりにいった話」でした。春にたどり着く話。
3代目襲来の話で、1巻のつづき、エンジェルフィックスの話。

2章の話は「あれ最近なにかでこういうの見たぞ」と思ったらアニメ神メモの1話でした。
アニメ版は平坂が出てくる辺りまでは見てたんですがうたプリが侵入してきたので枠をとられました。
そのうちみる枠へ。

この巻は面白くて読みながらふわっふわしていた。一緒にいたいから一緒にいるんだよとかこのナルミを殴りたい。
火箸とかなんだときめくなおい。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 9 (電撃文庫 ふ 8-14)

京介視点じゃない短編集。だいたい「俺の妹はこんなにも可愛い」。
日向視点とか沙織視点とかどんなご褒美ですか。ちなみに日向視点の話は大阪のライブ前のカラオケボックスの中で読んで、「黒猫黒猫黒猫!」と叫んだ後もう1回読書に戻ってironyを歌いました。
麻奈実は強い。あやせは本能でこいつやばいと感じ取っている。あやせはデレすぎている。
カメレオンドーターが一番好きなんですよ。沙織の話はとても好きだ。

魔法書の姫は恋をする  守護者の誓い (角川ビーンズ文庫)

今このタイトルを書きながら「魔法書の姫は恋をする」までが固定タイトルなことに気がつきました。
「魔法書の姫は○○する」っていう変動するタイトルなんだとばかり思ってた。思い込み。

今まで閉じた場所で暮らしてきたソフィアは大学にようやく慣れてきた。
その周囲の人物的には、ここならヒベルニスター伯爵の目が届かないぜお近づきになるぜヒャッハア! という学生によるソフィア大好きファンクラブが築かれる。そんな学生のキャッキャウフフはつかのま、権力ぶん回すあと実際に実績もすごいソフィア激ラブヒベルニスター伯爵フィンレイが大学教員として就任する。妹バリアー! がもうすごい。
一方最近ランダルベリーには書物がまったく入荷されなくなっている。書籍商が軒並み書物盗賊に襲われているのだ。<闇の書庫>はこれを<黄昏の処刑者>が関わっているとし調査を始めた。

「恋の自覚のはじまり」「アレクセイ親子の微妙な距離感」「勘違いすれ違い」など盛りだくさんでお送りされた。
ネリーとフィンレイがかなりばんばんした。ばんばんした。もうなんなのか。あとアレクセイはいい俗物です! フィンレイはただのアホ(褒め言葉)。ネリーはさらっと自分の経験を混ぜやがったー! とばんばんした。
とりあえずアレクシスがパッケージ面的に前巻みたいに「天然ストーカー」呼ばわりされてなくてよかった! 

2巻は割と「異世界の大学生」っぽさが出ている感じでした。あの肝試しとかが。

「これらが永遠に読み手に渡ることなく奪い去られるなど、許しがたい蛮行だ! 書の守護者たる図書館を表の顔に持つ者として、<闇の書庫>は断固として書物盗賊に立ち向かう!」

(P37)

身代わり伯爵の婚前旅行  Iすれ違いの蜜月 (角川ビーンズ文庫)

里帰り編。
アルテマリスであるジークの結婚式に出席するためシアランを出た大公一行。
途中宿泊する貴族の屋敷で宴が催されたりする。そして久しぶりのあのひとたちとの再会である。
この巻は割と導入! っていう感じを受けた。続きに期待である。
というかラスト付近のミレーユの意図はどうあれロイに渡ったお金はどうみても「手切れ金」である。大変笑った。なんだあの子不憫すぎる。そしてミレーユはとても悪女だ。ロイははやくいい嫁が見つかるといいな。

神様のメモ帳〈6〉 (電撃文庫)

NEET探偵団6巻。
ラーメンはなまるの先代店主花田勝が起こしたという事件をきっかけにはなまるにはミンさんの親戚がやってきて、さらにミンさんに縁談が持ち上がる。縁談に対して憤然と立ち上がるヒロさんはアリスに「この縁談をぶっ壊してくれ」と依頼する。ヒモの本気巻である。

読んでいて驚いたことはアリスの台詞が基本音声再生されることである。この巻アニメ版で見たことあるのかと思った1ぐらいだ。
最初アニメのアリスはロリ過ぎると思ったけど、原作を読みながら音声で再生されるのはアリスだけなので意外としっくりきているのだろうか。アリス可愛い。

短編のあれがナルミが非常に詐欺師ですね。いいかんじにだまくらかしてますね。

  1. そんなはずはないのだが。ちなみに平坂が出てくるところの2回目ぐらいで止まっている。 []
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