タイトルの通りの超私信です。えりんぎんにお薦め本を広げるエントリです。事前オーダーが
・ファンタジー(現実離れしてれば和FTでも洋FTでも
・学生とかのほのラブ
ということだったので↓を選んでみた。
初恋素描帖/豊島ミホ メディアファクトリー
中学生2年生1クラス20名の恋模様。
片想いも両想いも、お前らとっとと告白しろよ(*゚д゚)な2人も終わった恋も、盛った男子もアイドルに夢中な女子も、「俺はお前らとは違うんだ」な子も恋から縁遠い子も、ぎゅっと詰まっております。
ショートショートですよ。起承転結というよりは一瞬を切り取る感じ。
冷たい校舎の時は止まる(上)(下)/辻村深月 講談社文庫 ※新書版は上中下
センター試験が迫るとある雪の降る日。
いつも通りに登校した青南学院高校の8名の生徒。照明と暖房はついているが学校の中には誰もいない。入っては来れるけど誰も出られない扉。外に繋がらない電話。5時53分で止まった時計。
そして一つの事実に気付いた。
2ヶ月前、学園祭の最中に死んでしまったクラスメイトの名前が誰も思い出せない。
2年間一緒に過ごしたのに、あんなにショックだったのに、今もその人のことを話しているのに、名前も顔も誰だったのかも思い出せない。
文庫版は超分厚い。新書は持ちやすいけど3分冊だから総額にすると高くなる。
鴨川ホルモー/万城目学
京都の大学生の話。そしてホルモーと恋模様。
ホルモンではなくホルモー。とある団体競技である。ホルモーホルモーと冒頭から出てくるものの、その実態が明かされるのは半ばを過ぎてのこと。現代で青春でファンタジーですよ(゚д゚)
番外編
事前オーダーとは違うけど好きそうな匂いがするやつを2冊ほど(゚д゚)
QED/高田崇文 講談社ノベルス
同名の漫画は違うものです。
日本の神話とか古事記とかそんな感じの歴史うんちくな小説です。
殺人事件は起きますが、事件の真相はどうでもいいからちょっとタタル氏は延々と語っといてくれないかと思う一品。
「そして、三月三日は上巳——巳の日祓え——雛祭りだ。自分の身の穢れを、身代わりとなってくれる人形に移して、川や海に流してしまおうという、実に身勝手な行事だ」
「また、そういうことを——」
「事実、そうじゃないか、人形に白酒や菱餅を供えて、その代わりに自分の穢れを背負っていってもらおうという、都合の良い行事だ」(QED 竹取伝説 P23)
こんな感じのノリで、古典とか和歌からの引用もガンガン入る。
雨にもまけず粗茶一服(上)/松村栄子 ピュアフル文庫
そういやえりんぎんは茶をたしなむ人だったよな、と思って混ぜてみる。
東京にある茶道家元(弱小だが)の跡継ぎの遊馬は、親に言われた京都の大学受験を蹴って遊び呆け免許を取ったりしたことがバレ、寺に修行に出されかける。
茶杓を一つ持って家出して、紆余曲折の末行った先はあれ程嫌がった京都。
京都で根っこを下ろして働いたり茶を点てたりそんな日々。
下巻が今月に出る(゚д゚)