約1ヵ月半ぶりの更新になります。
企画趣旨についてはこの少女小説がよいよ(1)現代恋愛編の冒頭をご覧ください。

さて今回のテーマは宮廷です。宮廷といえば駆け引き! 陰謀! 政略結婚! 
そういったものをファンタジー作品から何冊か選んでみました。和モノで宮廷といえば平安時代辺りが人気筋ですがそちらは属性がなくほとんど読んでいないので割愛します。

プリンセスハーツ/高殿円 ルルル文庫

プリンセスハーツ—麗しの仮面夫婦の巻 (ルルル文庫)

昔々あるところにアジェンセンという小さな国がありました。
アジェンセンは大国パルメニアの庇護・従属国として王家の子どもを人質にパルメニアに送っていました。
そうして送られたルシードは初恋の相手、命の恩人である第1王女メリルローズと出会うことになります。
約10年の月日が流れルシードは祖国へ帰還することになり彼はメリルローズにプロポーズをして、彼女はそれを受け入れました。

それからさらに4年、血を吐くような生活の結果父母を殺し双子の弟を幽閉しアジェンセンの大公となりました。大公になったとき真っ先に望んだのはメリルローズとの結婚でした。

国をあげた盛大な結婚式から1年、いまだ世継ぎは生まれず天蓋つきの寝台で語られるのは甘い言葉ではなく書類を広げての翌朝の会議の予行演習、夫発案の政策を妻が打ちのめしたりで、夫婦の寝室は決して愛を育む場ではなく純粋に睡眠の場でした。
それもそのはず。パルメニアからやってきたのはジェラルディ・クラウンという、悪魔的に冴えた頭脳とペンダントに宿る精霊をつれた歓楽街出身のメリルローズと瓜二つの女性でした。

政略結婚で結ばれたアジェンセンの大公夫妻は仮面夫婦だったのです。

2009年11月現在5冊刊行中です。来月末に新刊が出ます。
ちなみに直接関係しませんが角川ビーンズ文庫のジャック・ザ・ルビー以下遠征王シリーズがルシードの孫世代の物語です。

ジャック・ザ・ルビー—遠征王と双刀の騎士 (角川ビーンズ文庫)

新品が手に入るのは今ではもう極稀なので読みたい方は古本屋などをあたってください。

クラシカルロマン/華宮らら ルルル文庫

ルチア—クラシカルロマン (ルルル文庫)薔薇の戴冠 クラシカルロマン (ルルル文庫)

19世紀前半のヨーロッパイメージの架空世界での物語。主に薔薇の戴冠のほうの話をします。
何故ルチアのほうもあるのかというと、薔薇の戴冠はクラシカルロマンの2冊目だからです。世界観を同じくするだけで直の続編ではないので読まなくても大筋に影響はもちませんが、ルチアを読んでおいた方が話の終盤がちょっと面白いということによります。
ルチアについては2008少女小説系新人作品の上から3番目をご覧ください。

近代化による変革期を迎えたヴィクトワール王国が舞台。
エティは(エタンセル)は幼いころに唯一の肉親である母を亡くし以後バシュレ子爵家で暮らしてきた。実に平和で充実した暮らしで、おそらく自分はこの人と結婚するだろうという人もいたが、ある日王室執務官のレオニズ・ギーと名乗る者が現れた。彼の口から語られたのは実に衝撃的な事実だった。
「あなた様は国王陛下の庶子にあたるお方。王太子殿下亡き今次期王位継承者はあなた様のみ」

エティは次期王位継承者として様々な思惑や試練がうごめく王宮に飛び込むことになる。

恋愛より政治とかそういう方向に比較的重心がおかれています。

その他

別の項で紹介しましたが身代わり伯爵も割りとそんな感じです。

次回最終回の予定です。年内には更新したい心構え。