床掃除小説って最初に聞いたの確か有川浩関係のどっかだと思います。
あんな感じの読みながらうっかりごろごろ転がってしまうような、体にガムテ貼ってればコロコロよろしく掃除できてしまうのでないかというあれです。ベタ甘の恋愛重視作品です。両方ラブコメです。
今日は「少女小説を多く読んでれば最低1冊ぐらいは読んでると思うけど……」というやつです。
抜き出してみれば普段あんまり考えたことないですが2作品とも「女子は天然」ですね。天然最強。

身代わり伯爵シリーズ 清家未森 ビーンズ文庫

身代わり伯爵の冒険 (角川ビーンズ文庫)

下町のパン屋の娘ミレーユはある日店番中のところを拉致された。連れて行かれた先は隣国アルテマリスのベルンハルト公爵家。双子の兄が養子に行った先だ。
そして「死んだと聞かされた父は生きていること」「その父がベルンハルト公爵であること」「兄フレッドがアルテマリス第1王子の婚約者と駆け落ちがあること」を聞かされる。ミレーユは兄の不在を埋めるべく身代わりに呼ばれたのだった。
ミレーユは持ち前の素直で、行動力あふれる1男らしい2性格で何とか乗り切ったりするのだった。

概ねミレーユとミレーユの護衛を務めるリヒャルトの話です。
天然×天然な人たちです。「お前らもう付き合っちゃえよ」とか「無自覚バカップル」とか「とてつもない王道ラブコメ」とかそんな感じです。

「フレッドの身代わりを務めるミレーユ」という設定の都合上ほとんど出てこないフレッドですが、とてもいい性格をしています。「お兄ちゃんは最強です」という感じのよい昼行灯キャラです。

死神姫の再婚/小野上明夜 ビーズログ文庫

死神姫の再婚 (B’s‐LOG文庫)

新興貴族のアスベルグ地方領主ライセン家は、没落したが伝統ある地方伯フェイトリン家の娘を娶ることになった。アリシアはもう家族もおらず事実上天涯孤独のようなものだった。一度決まった結婚も「結婚式最中に夫が死亡する」という事態に遭い「死神姫」と異名がつくことになった。噂に尾ひれがつき怪物のような容姿と言われるが普通で極平凡な人間である。

アリシアは「名ばかりの妻」であることが夫となるカシュヴァーンから告げられても喜んで受け入れ、怪奇小説好きなところから薄暗く不気味なライセン屋敷を見て理想の城だとはしゃぎ、屋敷付のメイドに「カシュヴァーン様の愛人です!」と言われても歓迎の意を表明する。

これはどこかずれてるぽややんな嫁が夫の頑なな心を溶かしてデレッデレにする話です。巻を進めるごとにいちゃいちゃ度があがったり夫がデレッデレになる話です。うん間違ってない。

あと登場人物が生い立ちとか何かしら後ろ暗いところとか不幸なところとか傷を負ってるひとが多いのですが、そういうひとたちが集まって暖かい家族を作ろうとしているところがとてもときめきポイントだと思います。

  1. 暴走もする []
  2. 女だけど []