小説家になろう連載の栗原ちひろ新作がなろう文法ではあるものの内容は少女が主人公なので。男装少女が主人公なので。少女小説なので。そういうのが好きな人はぜひとも読んでほしいー。推し(婚約者)が尊過ぎて語彙がぐずぐずになって逆に詩人になってる主人公が最高に面白い。

本当なら、こんなちゃちな寝椅子の上で寝そべっていたくなんかない。
今すぐ床に転がり落ち、冴えない絨毯をばんばん叩いて「見て、全世界、むしろ天界の神々も見て、私の推しが最高なの!!」と叫びたい! 
でも、できない。絶対に。
それは、私が公爵令嬢だから。
そして、彼の婚約者だから。
彼はこの大陸でもっとも権威ある『帝国』の、新たな皇帝に選ばれた男。プルト伯、フィニス・ライサンダー。
私はその妻になる女、アストロフェ王家の血を引く公爵令嬢、セレーナ・フランカルディなのだ。
分別ある貴族の子女は、殿方の前でけっして隙を見せない。婚前ならばなおのこと、陶器人形みたいにしていなくては。
「あなたの魂を、私のこの細腕で支えることができるでしょうか。フィニスさまの魂は天を駆ける狼の魂なのではないかと、帝都の姫君はみな噂しております。そう思わずにはおられない、素晴らしい武勲を立てておられますもの」

こういう感じだ。続きはどうなるのかはやくよみたい。

これも続きが読みたい。