まろん の記事

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今月読んだ本は18冊
単行本 15冊 文庫 3冊

今月の面白かった本

Amazletとその後継だったサービスが死んだのでサムネイルの表示を変えざるを得なくなった。

さて5月である。暗黒の5月である。
端的に言うとつぶれた。
猛烈な体の痛みがあり、出勤できなくもなかったがこれで出勤したら2年前の二の舞だなあと思ったので休むことにした。2ヶ月社会的に死ぬことを考えたら1日ぐらいなんてことはない。発熱みたいな分かりやすい尺度がないのでこれに関しては自分で自分の調子をうかがっていくしかない。2年前は同僚氏の圧メールによる無駄な責任感と無理やり出勤が引き金となったので知らん知らん俺は俺の体が大事と言い聞かせて休みにした(実際無理をしないと動けない状態だった)
幸い今は出勤できる程度に回復している。というか刀ステの一挙無料配信があったから生き延びたんだろうなと思う。
刀ステは外伝以外は円盤を買っているので「いつでも見られる状態」であるが、いつでもみられるというのはつまり優先度的に低い。というか今回のような機会がなければおそらく悲伝は見なかっただろう。悲伝はハイカロリーすぎるので配信終了後寝られなかったし翌日もまあまあのぐったり感だった。フォアグラのような1週間だった。エンタメ濃度が薄まった体にひりつく濃度のエンタメをぶち込まれて蘇生である。
あと今月は国が動いたので。祖国が動いたので。屏風と羽ペン買います。

あと今月はとのりむ主催の宇宙遊泳(オフラインイベントができなかったのでインスタライブ)を満喫した。万年筆のインクを1万円分ちょっと買った。ガラスペン2本とカリグラフィ用の万年筆を買った。それでもあまりの疲労感と心身の削れ具合なのかゴールデンウィークを過ぎて少し経つと紙の日記は1行ぐらいしか書いてないことが多く、逆に死んでる気配がひしひしとあった。

職場用のバレットジャーナルが回ってないときはまじでTODOも進捗も死んでる。終わらない地獄はまだ抜けていない。

我が県は大抵の出版物は1日遅れなのに、一部少年漫画誌は基本東京より早くジャンプは毎週土曜発売です。なのでものすごいものを読んでぎゃーーーーってなってもなかなかおおっぴらには叫びにくいのですが1今回のこれは新鮮な気持ちを残しておきたいので、これは予約投稿です。ここに魂の叫びをぶつけます。これを書いている今は土曜日ですが月曜に変わって(ジャンプラが公開されてもしかして公式発表があって)ちょっとしたぐらいで公開にしています。

アクタージュが舞台になるんですよ舞台。しかも銀河鉄道の夜が舞台になるんですよ。
作中でめっちゃ熱かった舞台の話が3次元で舞台になるの。しかも夜凪役はこれから選ばれる。原作と同じようにただの女の子だった子が夜凪景を演じる。

演技未経験者可オーディションで夜凪役が選ばれてホリプロ所属になる。まじシンデレラじゃないか。新宿ガールじゃなくてジャンプガールって呼ばれるようになる可能性。ホリプロ所属になるわけだからいきなり大きな選択肢をつかめるかもしれないところだ。「国内のみならず世界を目指す女優として活動」ってあたりがめちゃくちゃかっこいいじゃないですか。

そしてこのオーディション、このご時世もあってリモートなので書類審査を通れば東京まで行く必要がなくて、めっちゃ才能あるけど例えば夜凪みたいな家庭環境で東京へ行く費用を捻出できなくても、埋もれた才能がすくいあげられる可能性があるかも、と思うとめっちゃわくわくするよな。いやまあ現実がそう甘いものではないことは知っているみなまでいうなこれはロマンの話だ。

舞台アクタージュは2022年だそう。2年後の世界はどうなってるかなあ。楽しみが未来に増えるというのはよいことだ。

わたしはいま魔女の守人の続きが読みたくてアンケートはがきをここ最近毎週送っているのだけど、今週は全体的にスゲー面白かった。

  1. 普段は鍵アカで友達にひゃーーーっていってる []

本日よりSound × Linked Horizon Web Shopが再開いたしましたが、再開後、新規第一弾グッズ発売のお知らせです。
Revo陛下がお生まれになった6月19日を祝して、今年も生誕記念グッズを販売いたします!
今回は毎年恒例の「ごめんねTシャツ」に加え、「羽ペンセット」、「バインダー&レターセット」の3種。
6月19日(金)正午より、Sound × Linked Horizon Web Shop内「Web Limited Items (通販限定商品) 」にて、ご予約受付を承ります。
期間限定完全受注生産ですので、この機会をお見逃しなく!
★受注期間:2020年6月19日(金)正午12:00 〜 7月6日(月)18:00★
Sound × Linked Horizon Web Shop(オフィシャルグッズ通販サイト)

羽ペン欲しいので買います(昨日新しいガラスペンが届いて明日からのインスタライブでなんか買いそうな予感を抱きつつ)

Sound HorizonメジャーデビューAround 15周年を記念し、2004年にリリースされた『Elysion −楽園への前奏曲−』から2015年にリリースされた『Nein』までのメジャー作品全11タイトルをRevo監修により最新技術でリマスタリングし、ハイスペックCD規格であるUHQCDでリリースすることが決定しました。ベルウッドレコード、キングレコード、ポニーキャニオンの3社共同で“Sound Horizon Around 15th Anniversary Re:Master Production”シリーズとして発売します。
リマスタリングを手掛けるのは、アメリカの伝説的マスタリング・エンジニア=バーニー・グランドマンのもとで学び、1997年に東京支社を開設、マスタリング・エンジニアとして数多くのヒット作品を担当した日本を代表するマスタリング・エンジニアの1人、Bernie Grundman Mastering Tokyo代表・前田康二。Sound Horizonでも数多くの作品でマスタリングを担当してきたキーマンです。
そしてRevo監修のもと、今回メディアとして選定したUHQCD(Ultimate High Quality CD)はCD規格に準拠しており、既存のCDプレーヤーで再生が可能。新しく開発された製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を楽しむことができます。リマスタリングとUHQCDで磨きぬかれた音質は、聴く人に新たな感動をもたらすことでしょう。

FC限定はいくらだいくらだ??? と思ってたら3万円でびっくりした。えっ11枚もCDあるのに屏風や収納ケースがついてくるのに3万円でいいの????? 買いました。ハイレゾじゃないのありがたいなーーー環境作るところからしないといけないから10万円でも足りないと思ってたらハイレゾ企画はそれはそれとして別にあるんだな。ハイレゾ、自分に無縁すぎて見ていなかった。
さっきさらっと書いたけど屏風がついてくるんですよ屏風。たたむとB5、全長109?の屏風。とりあえず109cm広げられるところは見つけたのでここ片付けます。今回SoundHorizon名義としてヴァニシングスターライトも入ってくるので、Noelが屏風に描かれていたら現実が幻想に飲み込まれたこの屏風はメトロポリタン美術館(みんなのうたのほう)ってなるし、屏風のサンプル画像ではNoelが描かれているかどうかも分からなくて、それめっちゃNeinじゃん手元に届いて観測するまでNoelが描かれているかどうかわからないやつ。
後期が届くのは多分私の誕生日(10/21が発送日と仮定して)なので今年の楽しみはもう確保された。(リマスターだけど)陛下監修の新しい音たのしみ。

母子家庭で育った由奈はここ半年放課後に病院へ通う生活をしている。入院中の母を見舞うためだ。病院までそれなりに時間がかかる距離だったけど週3回は行くのは義務として自分で決めた。
由奈の母愛理はスナック勤めで誰からも愛されていた。今思えば貧困家庭だった由奈はそんな風に「母がお客さんに愛された結果」節目節目で必要なもの、例えばランドセルや制服は初対面のお客さんに買い与えられて育った。でも由奈は「男に頼って生きている」母ののことが嫌いで、そのせいで「何事もきっちりする」「人に頼らない」性分として育った

母の死を知らされたのは、状態が安定しているから面会の回数を減らそうかなと思ったり多少遅れていっても大丈夫だろうと思っていた日だった。そして葬儀の場で「1人になった由奈は誰が引き取るのか」問題が勃発していたところ父親だと名乗る男が2人現れた。
金髪で強面の竜二、眼鏡で硬い仕事の秋生。2人とも母から「黙っていたけどあなたの子供に子供がいる」という手紙を受け取っており、親戚一同は2人に由奈を押し付けて方々へ散った。
しかし由奈は「母と暮らしたこの家で暮らす。どちらにも引き取られない」「どうしてもいうならそっちがこの町に引っ越して来い」と啖呵を切り2人とも本当に引っ越してきた。
母と暮らした築60年のボロアパートに。

序盤の方から物語のゴールとしては第3の、真の父が出てくるんだろうなと思っていたので、そこに至るまでどういう道をたどるのかと楽しく読んだ。一緒に暮らすことは認めても、家賃生活費を受け取ることさえよしとしなかった由奈が、父候補2人とどうやって交わっていくのか、知らされていなかった母の過去などが丁寧に描かれていてよかった。

でもこの本を投げようかと思ったのは「坂口ディーン」という芸能人(中高年に人気のアイドル俳優)が思いのほかがっつり物語に関わってくることで、なんでこの名前にしたのかと多少いらついた。ディーン・フジオカがちらついてしょうがなかった。しかも謎に「坂口ディーン」と、何度もフルネーム呼びをされていてあまりいい役柄ではないので不思議とフジオカsageをされているような気分になる。わたしはディーンフジオカのファンではないが、ご存命の人間を想起させる人を出す場合は立ち位置を注意してほしい。
そこが無理という以外はよい王道疑似家族もの。でも登場するところがあのへんじゃなかったら読むのやめてました。

連載小説が多い雑誌なので正直何が読めるのか分からなかったけど、金星特急の続編が読みたかったので買いました&今日届きました&読みました。いやもう最高かよっていうドキドキ感でした。確かにこれは錆丸の娘だと思うのとこれは金星特急再読しないといけないっていうのとファンレターを送ろうというのと。久しぶりに読むけど、「えっ何これ」「どういうこと???」っていうの、めっちゃ金星特急の空気なんだよな。完結したのってもう結構前になると思うんだけど、そう私はこの空気が好きでさあ、て感じで。とりあえず本棚の一番いいところに並んでいる金星特急の全巻をごそっと引き抜いて普段転がっている所の隣にどんとおきました。今年のマイベストブック候補もうきたぞ。

なんかすごいものを読んだぞ。そうだよわたしが夜市を読んでこの人すげーーーな! って思ったのはこういう作風なんだよな。短編集で、共通点としてはどの話も閉鎖されたというか閉塞したというか、なんせ異界での話だ。異世界じゃないんだよなこれは異界なんだよな。幻想小説だ。わたしは幻想小説はジャンル的にあまり読まないこともあって「同じ箱に入ってる作品」というのが恒川作品の場合まじでない。恒川光太郎ジャンル恒川光太郎だ。あえていうなら夜市とか秋の牢獄が好きな人は多分好きってぐらい。
なんせ読み始めて最初にテンションが上がったのは無貌の神の、血まみれの男が神に飲み込まれたところだ。死神と旅する女の「放棄された世界」の空気も好きだし12月の悪魔のおっそろしく「白い闇」って感じのラストも好きだ。

ハッピーエンドとかバッドエンドとかはっきりした終わりのものが好きな人にはあんまり積極的には薦めないんだけど、私はあっこれ好きって感じ。例えば真夏にセミの鳴き声を聞きながら道を歩いていたらとても日本とは思えないところに迷い込んでそのままなのか無事元の生活に迷い込んだのか分からないままに終わる、みたいなのがハッピーかバッドなのかって言われたら分からんけど、そういう絶妙な「カーテン1枚向こう」の世界の空気を吸える小説はすごいと思うんだよな。

なろう完結済みで不定期に短編があがっているふだせんの書籍版最終巻。
腐男子の先生と先生の神絵師こと腐女子JK。

「それでさ俺は思ったわけだよやっぱり実写化映画化メディアミックス問わず大切なのは原作へのリスペクト、それは言い換えればどれだけ正しく二次創作をしようかという覚悟なわけなんだよねたとえば漫画にしたって小説にしたって出来る事なら絵柄を寄せたい文体を寄せたい、表現の形が違ったといても魂の形をミリでもいい近づけたいっていうのが欲求としてあるわけじゃないか。もちろん、もちろんだよ、換骨奪胎まったく別のものとしてひとつの世界と作品をつくりあげる、そういう姿勢も評価されてしかるべきだけど原作の読者はやっぱりその魂と同じ形を求めてくるわけだよ、そのままであってくれというのは単純に姿形だけのことじゃなくて、やっぱり俺は魂としか言いようがないしそういう意味では今回の映画化は正解だったと言ってもいいんじゃないか、正解じゃないとしてもそうあろうとする努力は認めてもいいんじゃないかって思うわけだもちろん作中の改変について特にあの重要シーンでの重要台詞については俺としても議論の余地ありだと思うけれどやっぱり言わせたかったんだよあの作品あの役者あの脚本だから、あの二次創作上どうしても、『こんなこと言わない』の台詞が出てしまったと俺は解釈するね、だから−−」

(P101-P102)

『ちなみにその腐女子さんの”待って?”は意訳するとどういう意味?』
「そうだな、”あまりの尊さに今すぐここで死にたいけどこれまでそしてこれからの萌えを受け止め続けるために不死鳥のごとく蘇りたい、ただやはりここに墓を立てたいから辞世の句を詠ませて欲しい”くらいの意味じゃないか?」

(P117)

ふだせんオタクとして信頼がおける。
ふだせんとあげはちゃんがうらやましいところとして、オタクとして魂の形が似ていることだ。

先日オタク友達マッチングサイトなるものを見かけたのでどういう形式やと思ってログインしてみたところ推しジャンルと推しカプをもってマッチングする人を探すというものでそれかーーーと肩を落とした。いやそれで仲良しを見つけられる人がいればいいのだ。私は無理だったので退会ボタンを探し、よろしければ退会理由をと聞かれたので「not for meのサービスだなと思ったので」と送信してきた。
いやだって同ジャンル同担のほうがちょっとした解釈の違いであっという間に戦争案件になりませんか。愛で方が違えばストレスが溜まりやすい。我慢とか妥協が発生しませんか。わたしはその場面が容易に想像できるので、「好きな人が同じ」っていうのはなんの判断基準にもならなくて(むしろハードルが上がる)「あなたはどういうオタクなのですかどういうことを好んでいますか、どういうのが苦手ですか」っていうほうがものすごく重要で、この人めっちゃ最高やんっていう人が同一ジャンルで推しが同じで、万が一仲良くなれたりしたら一生仲良くしたいもんな。一生は言い過ぎでもオンラインで同じ名前を名乗っているうちは仲良くしたいよな。大事にしたい。
行くジャンルはわかれても疎遠な時期があっても「今何推し?」って盛り上がれるぐらいがわたしとしては理想なんだよ。好きなものが増やせるチャンスだよ。嗜好が似てる人の好きなものは刺さる可能性がある。いや盛り上がれなくても「おっ大丈夫か飯食って寝ろ」程度でもいいんだけどな。
なんでそんな友達を作ることに消極的かって、推しを愛でることに時間を使いたいだけでめんどくさい学級会にも解釈違いにも携わりたくないのでオンライン上では好きなものだけ並べたいんだよな。コミュニケーションより推しを愛でることに使いたい。誰かと推しの話を共有するのが楽しいことは知っているが、ピントのズレた推しの話には付き合いたくないんだよ(マジで)

アフターに焼肉に行く話が好きなんですけど、そこで何で焼き肉なんだよwwwwwwwwwっていうツッコミどころがあるんだけども。
「神様は、いつも信者を選べなくて、可哀想だ」のところなんですけど。

「……先生は選んで、わたしのことを好きになってくれたでしょう」
誰に言われたわけでもなくて。桐生が、桐生の意思で、ぱぴりおを選んでくれたんだと思う。それは知ってる。
「でも選ばれる方は、お願いして、好きになってもらったわけじゃないから」
選べないってことはそういうことだ。
信者はいつも、一番好きなひとを神様に出来るのに。
神様は、お願いをして、好きになってもらったわけじゃないから。自分が好きだって気持ちに応えてもらっているわけでもないから。
「明日、先生がわたしより好きな神様を見つけても、わたし、それを止めることは、できないんだよ」
(略)
好きになってもらえることは奇跡だ。最初はいつだってひとりで描いている。それを、自分を好きになってもらえることは本当に奇跡で、感謝をしなくちゃいけない。
でも、だから、引き留めることができない。

(P135~P136)

ふだせんとあげはちゃんの関係は教師と生徒以前に神絵師とファンで、わたしも神様がいる1手前(そして高校生の頃から一定スパンで神様扱いをされることがあった手前)はーーーーーー(ブリッジ)ってなる。いっぱい色々書いて消したんだけども、神様とファンの関係でそうなれてよかったなーーという気持ちがあるんだ……。

圧倒的に自分の話しかしてないんだけど、全体的に「オタク幸せになれよーーーーー」っていう1冊なんだわ。

  1. 何回も書いているけどSound Horizon/Linked HorizonのRevo氏のこと。氏が作る音楽は私は大好きです。多分一生好きだと思う。 []

百合ホームズである。
2013年秋のロンドンが舞台だ。怪我で除隊したジョー・ワトソンはベイカー街で頭脳と電脳を駆使して危機と戦う人工心臓の安楽椅子探偵シャーリー・ホームズと同居している。ジョーはシャーリーの助手となって現場に赴いては事件の顛末をWEB誌に「自身を男体化」して掲載している。
そんなホームズ・パスティーシュだ。今回はバスカヴィル家の狗(シリーズ2冊目)

冒頭からかっ飛んでいた。ジョーの叔母から贈られてきたお土産の推理、叔母の現在地と状態の推理からの、叔母から送られてきた答え合わせのような手紙にまず笑った。ものすごく百合なんですよ百合。良い百合です。バスカヴィル家の犬はわたしは人生のかなり初めで接したミステリなので思い出深い。

バーツのモルグで彼女に出会ったときから、私はすこしずつ失ったものを取り戻しているような気がしていた。喪失感の補完ではない、寂しさを埋めているのでもない、一番近い言葉は「輸血」。必要なものを失いすぎて死にかけていた私に、彼女という存在が自分に少しずつ与えてくれたことがなによりうれしかった。
私はシャーリーと同じモノになりたかったのかもしれない。同じモノを食べ、同じ空気を吸い、同じ空間を過ごして、彼女と似た私になろうとした。私が生きるためにずっとそうしてきたように、環境に擬態し人を模する。そうしてできるだけ楽に、同化するのだ。同じだと認識してもらえれば、私は攻撃されずしばらくそこで生きていられる。

(P128)

ドラマ絶賛放送中のレンタルさんのtwitterまとめ本みたいな位置づけの本である。これもドラマ原作の一つを担っている。

最初に本が出版されると知ったときに課金しよう! と思って買ったのがこれの前作で、これ以外も確かもう1種類出ていて、コミカライズもあるはずだがこれしか読んでいない。この本の中でharuさん(性同一性障害の方、よくツイキャス1を見ている。)も出てくるし、1万円になったターンに入る。
レンタルさんはテレビにもよく出ているが、しゃべっているところを見たり聞いたりしたことは数度なので文字は文字なのだが、haruさんは割と人格に合わせてフルボイスで読むことができた。レンタルさんはフォロワでもあるのでそういえばこういうこともあったなあと思って読んでいた。人の日記を読む感じ。何度か言ってきたけどわたしは人の日記を読むのが大好きだ。

ドラマのレンタルさんの話をすると、本物のレンタルさんとレンタルさんを演じているNEWSのまっすーは体形的にもパブリックイメージも似たところはない、けど引きのショットでのまっすー演じるレンタルさんは「うわすごいレンタルさんだ」って思う。でも近づくと「あっやっぱりまっすーだった」って思う。
というのも写真ではよくレンタルさんのことを存じ上げているので、帽子とあの服装が「レンタルさんの記号や概念」として作用しているのだと思う。ということを先日twitterで言っていたのだが、この本のあとがきで「概念化されるレンタルさんの話」をレンタルさん自身がされていて、それなーーーーーと思った。
今作は半ば過ぎから依頼が有料になったことからか「身近な人には頼めないからお金を払ってでも聞いてもらいたい悩みや不安」の話が増えた。

  1. haruさん自体は好意的に見ているのだが、ツイキャスのコメント欄があまり好きではない方向性でコメント欄ミュートする方法を最近偶然知ったので今度試してみたい。 []
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