ツイートの貼りつけの下は映画版のネタバレが存在します。
屍人荘の殺人原作既読勢です。
最初実写映画になると聞いて『あれ』どうするの???
そして予告編を見て「うわめっちゃ予告編詐欺な青春ムービー偽装」
予告編第2弾を見て「不穏な空気を出しつつも『あれ』について言及しない姿勢は期待できる。でもNOネタバレの状態で見たい。初日に行こう」
公式アカウントの様子「めっちゃプロモ組まれてる思ったより大掛かり」
Perfumeの再生を見た「振付にに『あれ』を感じる!!!!!!!!」
見た後
#屍人壮の殺人 パーフェクト! パーフェクト! 原作読者感激の過不足ない映像化! 素晴らしい! 素晴らしく本格。綾辻行人有栖川有栖の安楽椅子探偵を思いだす完璧な布石。丁寧な映像化。あくまでミステリの姿勢を貫くモザイク的な表現! 素晴らしい! 大事なことなので2回言った pic.twitter.com/vYDxf89cUW
— まろん (@maronu) December 13, 2019
1度目の予告ではおっ青春ムービー偽装してるなと思い、2度目の予告は不穏な空気を出しつつもあれを隠し通し、本編は1度目の予告にあったコミカルさを散りばめ重くなりすぎない空気を保ちつつ、 あれ!!! 最高では????? 素晴らしい出来だった!!! #屍人荘の殺人
— まろん (@maronu) December 13, 2019
近年まれに見るめちゃめちゃいい出来だったんですよ。
ここから下はネタバレが含まれています。原作既読勢は特に目新しいこと書いてないけど何も知らない人はぜひともここで見るのやめて映画館に行ってほしい。
ものすごく丁寧な作りで無駄がない。笑いを取りに行くシーンっていろいろあるけど、あれは余白とか不要なシーンに見えてあれもめっちゃ必要なシーン。あれがあるから絶望的な状況でもいいバランスで見てられる。パニック映画になるのを防いでエンタメに寄ってるんだわ。
そしてびっくりするほど伏線が伏線としてちゃんとしてる。どこもかしこも無駄がない。
明智がすごく序盤で脱落するのを知ってるけどこの中村倫也が早々に見られなくなるのもったいない……って思ってじっくり見ていた。
ひるこが文章を読んで受けていた感じとは解釈が違った1んだけどこれはこれでありだな……と思ってみた。すごくかわいい。
めっちゃ新本格で読者への挑戦状がないだけでこれで推理に必要な材料はすべて提供された感じ。あれへの最後の一撃が過剰にグロくならないようにレントゲン画像で表現とか配慮が行き届いている。あれの鳴き声がバイオハザードですごい。歩き方がすごいリアルなバイオハザード。自衛隊みたいな人たちが到着した後は遠くで銃声みたいなのがしてるのすごい。
こんなところでいられるかって自室にこもるのやっぱいいな……。1階が突破されてからはじまる推理劇についてはまじで綾辻行人有栖川有栖の安楽椅子探偵みたいだなと思った。あそこまでコミカル要素ないけど答え合わせが丁寧で誠実。
映像で見ると「葉村くん今度は間に合ってよかった」っていう気持ちでいっぱいだった。
どんどんあれが増えていくシーン、知ってても固唾を飲んだ。彼はここでさよなら(残念だったね)
売れてほしいなって思います。これが売れたらミステリドラマの劇場版が増えるかもしれない。何もかも知ったうえで見る屍人荘は推理の要素を回収しながら見られてとても楽しかったです。
- 脳内ではクール美女だった [↩]
コメントは受け付けていません。