昨日やり損ねたマモのチケ代を振り込んでいたら思いのほか遅くなってしまった。蝉がけたたましい。朝顔はまだ花芽も見えない。
帰る頃はやたらと雲が黒いなあと思っていたらご飯を食べてから外に出るとかなりでかい虹が出ていた。
タイムラインに流れてきたこれを読んでました。
でも「東京を知らない」地方民は、東京の価値観や競争に巻き込まれずに済むんですよ? - シロクマの屑籠
わたしは生まれ育った土地で今も住んでいる。
高校の時は「県外の大学に進学といってもここより田舎はそうないので安心するように」と言われる程度。全国で唯一電車が走っていない県で、サブカル面ではufotableの社長が年2回やたら豪華なイベントをするおかげで業界人とオタの間ではやたらと知られているけど、同人誌的にはそういうたぐいの専門店ゼロ、イベントは個人主催のみ。アニメに関してはMBS/ABC/サンテレビ/テレビ大阪/BS11が映るので時差を気にしなければ1大抵のものは見られる土地柄2。大抵の出版物は1日遅れるけどジャンプは土曜日がデフォの発売日。
東京には年1回ぐらい行く。大阪には平均月に1回程度行く。
そりゃあ東京はいい。
なんでも揃っているし、なんでも高水準で、なんでも選べる。
でも、裏を返せば、なんでも揃っているなかから何かを選ばなければならないし、天国と地獄ほどの個人差・世帯差のなかで激しく競争しなければならないってことでもあるのだ、東京ってやつは。
ここを読みながらふと自分ならどうなんだろうと思って。
わたしジャニーズではNEWSが好きなんですけど、去年ぐらいからずっと露出がすさまじく多くなっていて、「追いきれない。これは消耗してしまう」と思ったので能動的に追うのはコンサートを除く音楽と加藤シゲアキ著作(まとまっているもののみ)だけにしました3。
長く付き合いたいと思うなら適度な距離感が必要です。
後高校の時の現代文の時間にやった阿部公房の「鞄」があって、わたしはまさにこの登場人物みたいな感じだと思ってます。
話のあらすじとしては(記憶頼りで書きますが)
古い求人を見て応募してくる人がいた。なぜかと聞いたら「この鞄を持って通勤できる場所だったから」という感じで、試しに自分もその鞄を持ち歩いてみた。その鞄を持っているとちょっとした段差が上がれなかったりして、自分がどこをどう歩いているのか分からなかった。でも道は鞄が導いてくれるから不安はなかった。選べる道が少ないから迷うことはなかった。私は自由だった
ていうのがすごい印象的で、授業以後は一回も読んでないけどやたらと覚えている。
それなりの不自由さとハードルの高さと諦観がわたしには必要だ。本当に好きでどうしても欲しいなら大枚はたいてでも東京でも横浜でもどこでも行くからなー。ただし大阪だったら軽率に無理をしてでも行きかねないので自制心が必要……なんだけどなー(7月〜10月のスケジュールを見ながら)
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