2018年から2022年3月まできょうの料理ビギナーズなどで掲載されていたエッセイだ。
この頃の柚木さんは保育所に通う年齢の子どもの育児をしていた。しかし世の中はコロナがあらわれた頃である。柚木さんは肺疾患をお持ちのようで主治医からは自粛生活を命じられ、子どもからの感染を防ぐために幼稚園や保育所にも通わせずワンオペ育児をしていた。おうち生活を余儀なくされていた頃の苦闘の記録である。
ニュースにブチ切れながらもとりあえずお湯を沸かし続ける私の記録を、「そうはいってもこの人、料理してるし、なんだかんだ楽しんでいるよね。おうち時間をしなやかにエンジョイする爆笑ママエッセイ」と評しそうな連中に、とりあえず、この沸いたばかりのお湯をぶっかけよう。
(P233)
爆笑かどうかは分からんけどそういう育児エッセイなのである。
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