すごく面白かった。
トレーラー以外の情報は受け取ることなくこの映画を見ることができてよかった。まずが何がよかったって、劇伴の扱いがすごくよかった。神がかってるを超えて悪魔的だったね。すごく狭い界隈にしか伝わらない例えをしますけど「身を焦がす不屈の競技者」に突然「星屑の革紐」のメロディが混ざってきたみたいな。分かるやつにだけめっちゃわかる猛毒的な。

具体的に言うとアンナチュラルとMIU404の曲の扱いですけどね。あんなん「来る きっと来る」以外の何物でもない。星野源は自分のラジオで「(出番は)ちょっとだけですよ」って言ってたけどちょっとが長すぎる。めっちゃボリューミーだった。
爆弾はどのように荷物に入れられたのか(How)から爆弾はなぜ入れられたのか、とかなぜあのシーンがあったのかとか、なぜ死を選んだのか、とかなぜここにきたのか、とかどんどんHow→Whyになるのがやっべえと思った。
いやたぶんみごとにミスリードに引っかかってた。かなり冒頭でエレーナが「飛び降り防止」みたいなことをいってたのは山崎のためだって思ったし、火野正平さんがやってた2人組の運送屋さん。あのひとたちがいってた「やまちゃん」は山崎のことだと思ってた。そこからもう1回2回とひっくり返されるのよかったね。
あのミコトがいうところの「根性がある女」さんは美しい彼で杏奈を演じた彼女では? と思ったけど大正解で仁村 紗和さんだった。わたしは芸能人の顔を覚えない(最近虎に翼で毎朝見ている岡田将生でさえ同一人物か? と思うぐらい)人間だけど、あの特徴ある眉毛には見覚えがあった。

冒頭で思い出したけど、冒頭のあの爆発シーン。トレーラーでもでたあの爆発シーン、まさかあんな超絶序盤と思わなかったしあんな重要なシーンだと思わなかった。パンフ欲しい、公式ガイドも買う。