昨年夏ごろだっただろうか、集英社コバルト文庫やオレンジ文庫で活躍された長尾彩子さんが亡くなられたという、遺族を名乗るアカウントを見かけた人はいるだろうか。わたしのようなラノベ育ちでライト文芸を主食とする人間のあいだではよく話題になっていた。
亡くなられた原因は編集者によるパワハラで、遺族を名乗るそのアカウントは編集部や長尾彩子さんについてよくツイートをしていたと思う。
わたしも当初そのアカウントをRTした。が、その後割とすぐ友達から「あのアカウントはなんか怪しい」と言われRT解除した。その後は静観していた、といえば聞こえはいいが忘れていた。今日久しぶりに思い出した。というのも私生活が立て込んでいて、関わっている場合ではなかった。1
そして今日のことである。
さすがに看過できない不謹慎なデマが出回っているので、訂正させてください。
長尾彩子さんは亡くなってません。ご存命ですので、ファンのかたはご安心ください。? 白川紺子??1月花菱夫妻3巻 (@koukoshirakawa) February 27, 2024
死んだことにされている!?
怖すぎる。普通にご存命です。
2部ラストのジョセフみたいだ…… https://t.co/F53lS0HzXk? 似鳥鶏 『推理大戦』講談社文庫版発売中! (@nitadorikei) February 27, 2024
長尾彩子先生については、集英社オレンジ文庫の編集部にお問い合わせになるとよろしいかと思います。
なんにせよ、人が亡くなっていなかったと言うことは良いことです。)rp? 青木祐子 (@mawarimithino) February 27, 2024
集英社の会社の部署、あるいは会社につとめている方々から、何でもいいから何か発信して欲しかったと思います。無理だったのだとしても……。こっちは業務委託を受けているフリーランスなので、いざという時の後ろ盾の大きさが違う。事情だけ説明されても「どうしろと」という感じでした。
— 辻村七子 「宝石商リチャード氏」発売中 「骨董かげろう堂」連載中 (@tjmr75) February 27, 2024
作家陣から突然相次いで以上のようなツイートがあった。家族であることの証明がない2アカウントと違って、こちらのほうが圧倒的に信じるに足る情報。何せ発信元が同業者で古くからあるいわば公式アカウントだ。
どういう経緯であのようなアカウントが生まれたのか不明で、今後も明らかになることはないと思っている。
すべての可能性を否定せずにあげるなら長尾さんや編集部への嫌がらせ、愉快犯、長尾さん自身(ただし人格が違う)によるツイートなどいろいろ可能性はあると思うが、「死んでいない」「生きている」ならよいではないか。
生きているならそれに越したことはない。何があったとしても立て直しはできる。
と、この冬家族を失ったわたしは思います。
特に編集部に問い合わせをするつもりはない。死んだと言われた人が本当は生きているならそれ以上に良いことはない。
なのでもしかしているかもしれない「長尾彩子さんを殺した集英社コバルト文庫とオレンジ文庫はとんでもないところだ。この2レーベルの本は今後一切買わない」と思っている人がいましたら、それは濡れ衣なので、ドンと買ってください。
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